消費税が8%になってから9日目。身近なところでも、ほぼ全面的な値上げを実感しているが、消費者庁の相談窓口には「便乗値上げではないか」という消費者からの問い合わせが1日100件ペースで殺到しているという。私の知るところでも、たしかにそう思える事例がないではない。
先週初めに行った四国旅行は、3月に旅程を立てたので、すべて増税前の料金で計算し、予算額を幹事役の私が預かった。JR四国の「バースディきっぷ」代金は3月中旬に支払ったので増税前の料金だった。が、JR西日本の児島までの当日券、飲料水の自販機、観光施設の入園料・入館料、タクシー料金など、行く先々で料金表示の違いを実感した。
とくに激しいのは飲食関係で、アップ分の3%では半端な値段になるからか、ほとんどが20~100円アップしているのには驚いた。レオマワールドでは入園料や乗り物料金は変わらないが、ランチバイキングは3月3日からすでに100円値上げとなっている。また、観光地のみやげ物の値段は、大体どこでも同じようなものだが、ほとんどが50円~100円くらい値上げしているなと思った。
だが、観光地は一度切りの客がほとんどだから、少々高くても文句を言う人はいない。また、観光客も多分にそれを納得しているところがあるからトラブルことはないのだろう。今回は予算に大きな狂いはなかったが、それでも1人4~500円くらいはアップしたのではないだろうか。うれしかったのは宿泊料金が増税前の料金のままだったということかな。
日常生活でも便乗値上げはあった。スイミングの帰りに美容院へゆくため、時々行くカフェで昼食をとった。驚くことに、メニューの価格がほとんど100円アップ、ランチにつくコーヒーもプラス150円が200円になっている。これはあまりに露骨ではないかと少々不快な気分になった。もう行くのよそうかななーんてネ。 でも、美容院ではこれまでの料金と同じで値上げなし。ヤッタネ。
帰りに、行きつけのスーパーで買い物をした。これまでレシートは家計簿につける合計金額だけ見て捨てていたが、よくよく見るとすべて外税で、合計金額に8%の消費税が加算されている。そのため、商品自体の値上がりはないようなので、まあ納得である。
いつもは駅までは歩くのだが、この前、天気の悪い日に初めて電話でタクシーを呼んだ。駅前で待っているタクシーに乗るとわが家までは760円だが、この日は家から駅まで1300円くらいだったか。この違いは何だろう?
そして先日、増税後初めて駅からタクシーに乗った。やはり初乗り運賃が720円になっている。「増税で値上げですね」「そうなんですよ」「ところで客待ちのタクシーに乗るのと電話で呼んで乗るのと、ずいぶん料金が違うのですね」というと、「大体ワンメーター分くらい上乗せされるんですよ」。なるほど、それで納得。電話でタクシーを呼ぶのは控えたいが、都会とは違って流しのタクシーなど1台もないので状況によってはやむを得ない。が、せいぜい駅までは頑張って歩かねば…と、財布のヒモを固くしているババ。
5月になれば電気料金、ガス料金の値上げが待っている。あれやこれやで、やはり消費税増税の影響は少なくないネ。
多額の買い物をするでなし、高級料亭で食事なんてことも無し日々慎ましやかなスパー通い。
便乗値上げへの苦言も当地では耳にすることは無い。
こうしていつの間にか庶民は馴らされて行くのかな
値上げ前の買いだめ作戦の騒ぎはどこへ行ったやら。だが、売り上げが減少しているところもあるとか。
それも一時的なもので、すぐに慣れてしまうのが人間。まあ、それでなければ文句の持っていくところもがないのだから、諦めるしかない。
できることは、財布のヒモをしっかり締めることかな。