一人暮らしでも意外とモノが多い。親友に使えそうなモノを持って帰ってもらい、最終的な後始末は姪の夫がすべてやってくれたので助かった。
親友に付き合ってもらい、新しくベッドと一人用ソファ、小型2ドア冷蔵庫を購入。洋服、寝具類、パソコン一式、小さなコタツ、最小限の食器と炊事用具、引越し業者に依頼したが結構な量だった。
私はオープンより1か月遅い、9月の初めに入居した。入居の日、あらかた荷物の整理がすんだので食堂へ。初めてだから隅っこのテーブルに座りあたりを観察。ほとんど70~80歳代、私が一番若い。年寄りは一般的に地味な色の洋服を着るから、何となく暗いイメージで華やかさはない。
黙々と食べていると、「よろしいかしら?」と声がした。顔を上げてみると、鮮やかな黄色のスーツを着た女性が立っている。Kさんといい、息子が弁護士で、市内に事務所があり手伝っているそうで、毎日タクシー送迎。私より10歳上の71歳、長い間東京に住んでいたそうで、さすがおしゃれで垢ぬけている。
頭がよさそうで話題も豊富、話が合いそう。だが私が通っているスイミングスクールの仲間に話すと、彼女は傲慢で横柄、金持ちを鼻にかけるので嫌われているという。いまでも同窓生の集まりに呼びたくないという。一応市内では名士として知られているそうだが、彼女をよく言う人はだれもいなかった。当の本人は気づいているのかどうか、堂々としているから大した人だ。
私は初めて会ったので好きも嫌いもない。付きあってメリットがあればいい。そう思っていたが、とにかく自己中で、人を見下すような態度に、だんだんと嫌気がさしてきた。こういう気持ちの変化は相手にも通じるようで、1カ月もしたらもう挨拶もしなくなっていた。以後、彼女から敵視されるようになったが、そんなことでへこむような私ではない。
入居者の中には、息子が医者とか、会社経営者など、わりと名の知れた家のご隠居が多かった。本人も教師、管理職経験者だった人もいて、雰囲気は悪くない。
毎日顔を合わせるから、人間関係に気を遣う。こういうところではイヤならイヤとはっきり言うこと。適当にあしらうすべを身に着けていればいい。出過ぎても引っ込みすぎてもダメ。なにがあってもいちいち気にしたり、我慢していては集団生活が苦痛になってくる。ここでは強いものが勝ちなのだ!
入居者は女性が40人、男性が10人くらいか。聞いたことはあるが、「老いらくの恋」は本当の話だった。仲良く買い物に行ったり、部屋を行き来するのを何度も見た。いい年をして生々しい男女の関係は身ぶるいする。
私も元校長という男性に付きまとわれて困った。別に愛想よくしたわけでもないのに、「娘がもってきた」といって菓子箱をくれた。度々続くので、食堂で顔を合わさないようにしたら、階段の踊り場で待ち伏せされた。強い口調で断ったら来なくなったのでヤレヤレ! でも気まずかった。
また自分の好きな男性が私と話をしたと、嫉妬した女性に嫌がらせをされた。クリスマス会で隣同士に座って話しただけなのに。もっとも父の本家の兄と仕事上の付き合いがあったと分かって、ちょっと長話をしたのがまずかった。
お風呂で会えば聞こえるように嫌味をいう。あほらしくて相手にしなかった。だがエレベーターの中で聞こえよがしに言われて、さすがの私もプッツン切れた。「いい年して何やってるの。いい加減にしなさいよ」と。反逆されてびっくりしたのか、もう言わなくなった。ケンカはイヤだが、言うべきことはいわないと…。次はわたしの武勇伝を!
それが一番ですね。
年とっても出会いを求める人達が居て、勝手に言い寄られたり、嫉妬されたりして大変でしたね。
十人十色といいますがほんと、いろんな人がいますからみんなと仲良くは無理です。毎日3度は顔を合わせますから不仲になったら大変。気の弱い人はイヤと言えないでしぶしぶなんてことも…。
人間関係のわずらわしさは俗世間以上かも…。でもおもしろかったです。
面白く拝読中
ほぼ日刊イトイ新聞』https://www.1101.com
糸井重里が主宰するウエブサイト
本日11月19日 「今日のダーリン」
見て下さい。
菊池雄星投手のお話です。
ええ知ってますよ。立派な野球場が完成。長男とキャッチボールをしている写真がありました。全額自費だそうで、大谷くんほどの収入はないのに、よくぞやってくれたと拍手、拍手。こういう子どもたちのために何かをやってくれる人って尊敬します。