山口県周防大島物語

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メキシコ紀行 2

2025年02月16日 08時22分48秒 | 旅紀行
成田を立って9時間程度で北米大陸に到着する。
飛行機の「道路」を通って、機はロスから右旋回をしてメヒコ目指して南下を始めます。
モニターは刻刻と現在地と到着までの距離を示してくれるので面白い。
昔々はこんな技術はなかった。
また、耳が気圧の変化で痛くなることも殆どなくなった。
機体の気圧調整技術の進化でしょう。

米国内上空は眼下に綺麗な街並みやハイウエイが広がりますが、メヒコ国内に入った
とたん、赤茶けた山野が広がり、民家も殆ど見当たらない。道もけものみちのような
感じで殆ど見られない。沃野のカルフォルニア州と乾燥地のメキシコ北部ではこんなに
違うものかと。

昔々、ティファナからバスに乗り、途中グアダラハラを経由してメヒコシティに着くのに
二泊三日かかって、荒れ道で揺さぶられながら、延々と続くサボテンのみの荒野を現在
上空から眺めている。感無量でもあった。

流石にメヒコシティに近づくと、少しづつ緑や耕作地、民家が増えてきた。
現在は乾季なので、赤茶けて埃まみれも仕方がない。
雨季になり種まきを始めて収穫する。メキシコの農業の90%は水を雨に頼っているので
気候変動は気になるらしい。ただ、色んな物はとれるので、冷凍して日本にも輸出して
いるとのこと。スカイラークも輸入元の一つと云われます。

無事、着陸し、イミグレーションも機械なので、入国スタンプはもらえず。残念。

都心部までは結構混みあっている。それでもなんとか予定より1時間早く、ホテルに
ついたので、予定にない、国立人類学博物館へタクシーを飛ばした。
メキシコは雲助も多いので、フロントを通じて依頼した。安い流しは結果的に高く
つきますし身の危険もあります。半世紀前は羽田にも雲助が沢山いたので、日本人も
モノレールに乗ったことを思い出しました。現在は成田も羽田も中国人白タクが多くて
警察といたちごっこをしている。(笑)

博物館に着いたのは閉館2時間前だったので急ぎ足になってしまいました。
じっくり見ると1日はかかるのを2時間だから駆け足に近い。
昔も来たことがあるので懐かしかった。一階右側から先史時代の説明から
ケッツアコアトル、ティオティワカン、トルテカ、オアハカ、マヤ文明が順序よく
並んでいる。日本でいえば、千葉県佐倉の国立歴史博物館のような構成であるが
レプリカや模型ではなく「実物」を展示しているので迫力がある。
この博物館を見学するだけでメキシコ全土の歴史が感じられる。
私の大好きな、カレンダリオ(暦石)がむ迎えてくれた。
日本の縄文・弥生時代にこれらの文明を育んでいたのには驚きでもあった。

北米のインディアンもメキシコ、ペルーの古代人はまだアリューシャン列島や日本が韓半島
と繋がっていた時代に移住したモンゴリア(モンゴル人)なので、純粋な赤ちゃんは
日本の赤ちゃんと同じ「蒙古斑」がお尻にある。

北米はイギリスやフランス人が入植を始めてインディアンを殺しながら領土を広げて
いった。メキシコはスペイン人が同じことをして領土とし、南米はスペインとポルトガル
が植民地化していきました。その中で多くの現地人の文化と人命が失われたことは
歴史が教える所でもありますね。

欧米人は基本的には現在も白人が一番です。

また、アメリカは国(領土)は買えるものと思っています。
アメリカ50州のうち多くはデール(取引)で取得しています。
カフフォルニア州やテキサス州はほぼ只同然でメキシコから買っています。
他にフランスからも買っています。アラスカは帝政ロシアから50万ドルで買ったと
されます。ハワイはハワイ国王を脅迫して奪いましたね。
だから、トランプはグリーンランドを米国の安全保障上「売れ」と言っていますが
唐突のことではありません。米国人は国も売り買いできると思っています。
スエズ運河の管理権を返せと言っていますが、パナマはスエズの出入口の管理権を
レッドチャイナに渡したことからトランプが反発していますね。

習近平中国は静かに世界制覇を目指しています。
静かに水面下でしますので気が付いたときはもはや遅しです。
中国製違法薬物をカナダとメキシコを経由して米国に流入させ年間3万人が死亡する
とします。トランプはこれに怒っています。日本のニュースは流しません。
中国からしたらアロー号事件や阿片戦争の前、欧米が阿片(麻薬)を大量に中国清国に
流しこみ中国を清王朝を滅亡させた原因とみていますので、いまはその逆の意趣返しを
している感がありますね。阿片流入がなけらば香港も澳門も上海租界も義和団事件も
起きなかったと彼らは考えています。遠い昔の話ですが、彼らは昨日のこととしています
ので、話の前提が変わりますね。先回のアンカレッジの日米会談はアロー号事件・
阿片戦争から始まりましたね。

日本人も中国の考えを教わっていますから、習近平の戦略はよくわかりますが
欧米人には分かりません。習近平の戦い方は「孫氏の兵法」そのものです。

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」と。

敵の知識、技術、考え方、と自分の知識、考え方、持てる技術を冷静に判断して戦いに
供えるべしと、孫氏は説きました。日本人もよく学びましたね。

まず、国内市場開放を餌に技術を諸外国から吸収しました。
製鉄技術、自動車生産技術、新幹線技術、造船技術、半導体技術、QC技術を数十年で
会得しました。製鉄は新日本製鉄が自動車はWGが新幹線は東芝が造船と半導体は日本
企業の韓国経由での移植ですね。親方が弟子に技術を教えたら弟子が大きくなった。
これはこれで向こうの戦略ですから仕方ありません。

また、また、トランプの出現は新植民地主義の始まりですね。
これらに賛同する欧米人も多いのですね。
関税と云う名の取引で日本も含めて、植民地化が進むでしょうが、
この嵐は四年間しか吹き荒れませんので身をかがめるだけでしょう。(笑)

隣のカナダがトランプの意に沿わないなら「米国の51番目の州になれ!」とするのも
これらの考え方の延長戦ですね。

最近、彼は「ガザ地区」からパレスチナ人を全員追い出し、アメリカの管理下にすると
本気で言いだした。或る意味、もめ事の種を無くす工夫でもある。
ハマスは必ず、リベンジに挑戦するからでしょうね。

中東問題は常にイスラム教徒とユダヤ教徒の「先祖の地」をめぐる争いですから
宗教が無効化しなければ永久に終わることはありません。

ユダヤ人のバイブル「旧約聖書」は今のイスラエルの地をユダヤ人の先祖伝来の
地であるから帰って建国せよと「出エジプト記」に書きます。
返すイスラム教の始祖マホメットは622年イスラエルの地を聖地とします。
これが100KM程度離れていれば話は変わったでしょうね。
「旧約聖書」と「新約聖書」を聖典とするカソリックもプロテスタントも
ユダヤを支持します。

しかし、イスラエルがガザに対する行為は「ジェノサイト」(民族滅亡)を目的に
しているとしか思えないのは我々、仏教徒の目のくもりかな?
かってヒットラーがユダヤ民族滅亡に走ったことと同じことをしており、アメリカは
ウクライナ人よりユダヤ人を重視する。

ロシア帝国はウクライナ(キエフ公国)から派生した分家みたいなものだから欧米人には親子喧嘩としか映らないのかも。元々、ソビエト連邦だと思っている。

イスラム教徒もユダヤ(キリスト)教徒も聖典では優しいことを言っていますが
身に危害が及ぶ場合は狂暴化します。
「右の頬を打たれたら、左の頬も差し出しなさい」と聖書はのたまうにに。

この点、我が仏教のお釈迦さまは優しすぎるので、ヒンズー教徒に追いやられましたね。
他力本願系と自立本系に行動はわかれますが、現世の争いは好みません。
この為、釈迦の教えを守る日本人はキリスト教やイスラム教の狂暴さは理解できません。
普段はみんな優しいのですが、一戦を守る人たちです。

メキシコ国立人類学博物館を巡るうちに、植民地時代で大公開時代と呼ばれる中の背景
説明がされるが、現在の世界情勢も16世紀とあまり変わらないと思いつつ、上記の感想を思いつつ、博物館を後にした。

  つづく・・・


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