あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖縄の行事 ~旧暦3月3日は浜下り(ハマウリ)~ 「浜下り」は女の祭り

2016年04月11日 17時43分51秒 | Weblog
 今日4月9日は旧暦3月3日に行われる沖縄のひな祭りのようなもの。
この日女性達はご馳走を用意して浜に集まり、潮干狩りを楽しむ。
足を海の水につけて、穢れを払う。
この日は大潮でもある。

 「浜下り」の由来はこうである。
”昔、美しい娘がいた。
娘は毎夜妙な夢をみる。
夢の中に美男子が現れ、一夜を過ごすと明け方には帰っていくという。
娘は思い余って夢を老婆に打ち明けた。
老婆は「男に糸を付けて、その糸を辿って後をつけなさい。」と。
その夜も男が夢に現われた。
娘は老婆の言われた通り、男の着物の裾に糸をつけた。
男が帰った後、糸を辿って行くと大きな祠についた。
そこはアカマタ(蛇)の巣だった。
祠の中から
「その娘がお前の子を生むだろう」という声が聞えた。
娘は驚いて、急ぎ帰り老婆にその事を話した。
老婆は娘を海辺に連れて行き、娘の身体を海水につけた。
すると、娘の身体からたくさんの蛇の卵が出てきた”

語ってくれた人や地域によって多少の違いはあるが、大筋はこのようである。

 きょうは浜下りの日。
どのようにやるのか見た事はないので、少し足を延ばして見てみたいと思っていた。
生憎、昨夜から雨模様。
夜半には雷が鳴り出し、今も、雷が遠くに聞える。
先ほどまで降っていた土砂降り雨も、今は小休止状態。

滝のように降っている雨が泥水となって流れる


 一昨日から前線が居座っている。
まるで、梅雨時のようだ。



 「浜下り」のブログや記事を見つけた。
それぞれの語りが面白いので記載した。
短い話だからみていただきたい。

① 国吉トミさんの語り


② 井上瑶さんの語り


③ NHK沖縄版「うちな~であそぼ」



<追記:4月11日> 
 昨日雨は小降りとなり、時折、日が射すようになった。
夕方から再び雨が降り出し、気温も下がり始めた。
夜は大雨・雷注意報が出た。
目覚めた今朝は「冷えるな」と感じた。
それでも室内温度は23℃。
この数日、27,28℃の日が続いたのでそう感じたのだろう。


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沖縄の季節 ~今年の3月は、まさに「2月風廻り(ニンガチ・カジマーイ)」だった~ 季節は旧暦でみる

2016年04月04日 20時02分52秒 | Weblog
 今年も3月は天候が急変する日が続いた。
この2,3日は穏やかな晴天が続いていたが、きょうは朝から雨雲が拡がってきた。
予報では明日にかけて曇天で雨も降るらしい。
雨は長くは続かず、明後日には天気は好転するという。
 2月から3月にかけて、突然、風向きが変り天気が荒れることがある。
この時期は西高東低の冬型気圧配置が緩み、大陸から移動性高気圧と低気圧が交互にやってくるようになる。
また、台湾や沖縄近海で発生した低気圧が急激に発達し、北からの寒冷前線と共に通過するとき、風向きが急変して荒れた天気となる。
このように冬から春先にかけて天気が急変して荒れた天候になることを沖縄では「ニンガチ・カジマーイ」(二月風廻り)という。
漁師にとっては厄介で、危険な時期だ。

 きょうは4月4日(旧暦2月27日)、「ニンガチ カジマーイ」はもう終わりだろう。
 これから「羊蹄木」の花が満開となる。
濃いピンク色の羊蹄木の花は遠くから眺めるのがいい。
並木や公園などあちこちで咲いているのをみることができる。
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 沖縄県民はよく旧暦で語る。
農家や漁業者は旧暦によって、万事執り行なうという。
旧暦とは太陰暦、太陽暦とは基準が月と太陽の違いくらいだと認識していた。
沖縄では旧暦が実生活の中に生き続けているのだ。
最初にそのことを実感したのが「梅雨」。
「糸満ハーレーの鉦がなると梅雨明けだ」である。
「糸満ハーレー」は旧暦5月4日と決められている。
だから、新暦では毎年変わる。今年は6月8日。
だとすると、例年連休明けには梅雨入りするが、今年の梅雨入りはいつだろう。
梅雨明けから逆算すると、どうも梅雨入りは連休前くらいになるのでは?・・・。
他愛ないことだが、今からたのしみだ。

 いつの間にやら、栴檀の花が咲いていた。
つい先日まで「若葉が出たな」と思ったのに。
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 この冬、咲かず仕舞いだった「琉球朝顔」も元気に咲き始めた。
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 この時期はどの花も生き生きとしていて、色鮮やかだ。
数年前、花屋の主人が、
「沖縄は2月が一番たくさんの花が咲く」と云ったのは旧暦のことだったのか。
 ハイビスカスも、ひと際大きな花を咲かせていた。
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