浦添市総合運動公園のグランドを一周する周遊道路のデイゴ並木。
朝、夕とジョギングやウオーキングを楽しむ人々がグランドやこの道路を走る、歩く。
隣接して市民球場もある。
プロ野球東京ヤクルトスワローズが、毎年キャンプを張る。オープン戦も行われる。
今年は早稲田大学チームが来たとかで「斉藤選手」をみたのみなかったのと大騒ぎだった。
蕾も膨らんで夏の到来を待っているデイゴの並木の一本を撮った。
花の咲かない樹は葉を繁らせている。
今年は久しぶりにデイゴの真っ赤な花を見ることが出来そうだ。
<デイゴの花がたくさん咲く年は台風が多く来る>
古老は云う。
(平成22年4月1日撮影)
数年、デイゴの花が少ない。
台風も本島上陸はなかった。
台風が来るとベランダのゴーヤが心配だ。場合によっては全滅する。
4月は南風が吹いて沖縄は暖かくなり、半袖で足りるようになる。
この季節、沖縄観光ののオフシーズンになる。イベントも少ない。
だが、9月同様に好きな季節だ。あちこちで海開きが始まる。
一人旅、気ままな旅を好む人には最適の時期だ。
航空機とホテルのパックだけだと安い。
ホテルは一泊であとは自分の好きなホテルや知人・親戚に泊まるプランを薦めたい。
あとは気ままにゆったりと沖縄をレンタカーやタクシー、最高は徒歩で楽しめばいい。
宿泊の心配な人はインターネットやパンフレット、または自分の目で確かめる。
全国ネットの旅行エージェントには宿泊プランがあるからこれなら安心。
旅行エージェントも那覇に集中しているのでエージェントに頼るのには事欠かない。
旅は小さな冒険。わくわくどきどきも楽しめるのがオフシーズン。
泊まってみたけど当て外れのボロホテル、それも楽しい旅の想い出になる。
再三触れるが、とにかく歩くこと。在来の交通機関を使うこと。
旅の醍醐味はそこにある。
レンタカーやタクシーでは見つけられない自然や歴史や人情がある。
とは云っても、最初の土地で不案内なのは良くない。
先ずは、行きたい地域を観光バスや観光タクシーでさっとまわる。
そして、目的を絞って自分の足で行く。
数年前、友人と北陸に行った時のこと。
夕食を終え、香林坊を散策した。
夕闇の商店が立ち並ぶ道端で、野菜を軽トラックから降ろしている中年の男性に遭った。
「この近くでいい飲み屋さんはありませんか」
たずねると、
「自分の行く店でいいか」
という。願ってもないことだと伝えると、小さなスナックを教えられた。
カウンタに7,8席くらいの椅子があり、こじんまりしたきれいな店だった。
すでに3,4人の客がいた。
地元の人らしく、沖縄から来たということで話が弾み、楽しいひと時を過ごした。
帰り際、場末の居酒屋はないかたずねた。
「ここに行くといいよ。どの店に入っても安心だ」
とある路地を教えられた。
その路地を歩きながら店を物色していると、中年の婦人がそばを小走りに走り抜けようとする。
「お店をやっているんですか」
と声を掛けた。
「直ぐそこよ。居酒屋。わたしひとり」
簡潔でわかりやすい言い方である。が、色気はない。
「行こう、一杯飲ませてください」
カウンターは4,5人も座ればいっぱいになる小さな店だった。
長屋のように数軒の赤提灯の下がった外れにあった。
ここでも、金沢の人情に触れた。
今では、それらの店の勘定がいくらだったか覚えていない。
多分、安かったのだろうが、とにかく、楽しかった。
金沢といえば、何よりも。その時出会った人たちの印象が深い。
「ここには行くな」と土地の人が言うところには行かないことだ。
誰にたずねるか、これがポイント。
直感的に相手の素性と趣味を判断しなくてはならない。
自分の責任において。
一昨日、天気が良いので若葉を見に行こうと友人から誘いがあった。
ヤンバル(山原)の山々はすでに若葉の季節は終わっていた。
ヤンバルの黄緑の若葉に覆われる様は
「ブロッコリンみたい」
と知り合いの女性は言う。
云い得て妙である。
だが、たくさんの収穫があった。