あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖縄の季節 ~ 今年の沖縄の夏はいつもの夏 ~ 部屋を借りるなら南向きベランダ・最上階は禁物

2018年08月31日 16時16分11秒 | Weblog

 今年も小さなプランターいっぱいに花を咲かせた。
旧盆(8月23日~25日)の前日に一斉に開花したが2日ほどで花は散った。
今朝、花茎を取って株を身軽にした。
10日もすれば、また、一斉に花を咲かせてくれるだろう。
球根が増え過ぎてプランターが割れんばかりに膨らんでいるので、今冬は株分けしてやらねばなるまい。
 *昨年10月21日のブログで「ゼフィランサス・カタリナ」だろうと紹介したが、その後「タマスダレ」「コサフランモドキ」などと指摘をいただいたが、未だ特定し得ていない。


 日本全土で異常な高温が続いている。まだ、この暑さは収まりそうにない。
毎日の天気予報を見ていると、最高気温が、沖縄が31℃と全国で一番低いという珍現象も続いた。
「沖縄は避暑地に衣替えしますか」と冗談を言ったものだ。
沖縄は島だから、海水温の影響を諸に受ける。
夜の気温は27,28℃と熱帯夜が続くが、太陽が昇っても気温が急上昇することはない。
ピークは15時前後だ。
真夏でも、33℃になることは滅多にない。34℃なんてのは記憶にない。
風が吹いているので、自宅にいる時は日中でもクーラーは使わないことが多い。


 沖縄に赴任した頃、
「部屋を借りるなら、朝の太陽が入らないこと最上階も駄目!」ときつく言われた。
10月、最初に借りた部屋はベランダが東、最上階でない部屋を借りた。
掃き出しのベランダは東向きだった。
「朝の太陽の光で目を覚ますのは最高だ」と忠告を無視した。
周囲には高い建物はなく、眺望も良かった。
遠くに丘があったので「陽が射すのは遅い」とも思った。
 年が明け、3月も終わりになると、休みの日には、朝の太陽の光がが差し込み、暑さで目が覚めるようになった・
慌てて遮光カーテンを取り付ける。
夏が近づくにつれ、陽射しは強くなる。
日中は仕事に出かけているからいいが、帰宅すると部屋は蒸し風呂。
これには閉口した。
ある時、取引先と食事を共にしながら愚痴をこぼした。
「窓に鍵をかけて出てくるの?」という。
「ええ!」と応えると
「泥棒なんか入らないよ!入口のドアだけロックして部屋の窓は開放してくればいい」
半信半疑で聞き流していたが、
「泥棒が入ったって、盗っていくものはないや」と気がついた。
それから窓という窓は全開放して出かけるようにした。
転勤するまで5年ほど、雨降りと台風以外、真夏でもクーラーを使う日はほとんどなかった。
  余談だが、同じ頃、沖縄出身の社員と車で関係先を廻っていた時、
「何で、車に鍵をかけるのですか?」と不審な顔で見つめられた。
「車を離れる時、ロックするのは当たり前だろう」
「ロックする人なんていませんよ。盗まれることなんてありませんよ」と断言した。
他日、機会ある毎に訊いてみると、異口同音、同じ答えだった。
ベランダなどに雨戸がないのはそういう理由らしい。
そういう事もあって、窓という窓を開放して外出したのである。

 退職後、大阪に事業主体がある会社に再就職したが、沖縄に長期滞在することになった。
今度ばかりはと、慎重に部屋探しをした。
家賃は少々高かったが、収納ベースの少ない沖縄の賃貸物件にしては収納ベースには問題なく設備も整っていた。
2年後、退職する事になったが、十数年をこの部屋で過ごした。
ところが、 4,5年前、南西向きのベランダ側の隣家が建て増しをした。
部屋に陽射しが全く入らなくなった。雨の日など、電灯が必要になる程だった。
転居を考えるようになった。
 そうしたある日、付近の散歩で、偶然、「部屋貸します」の垂れ幕を見つけたのである。
部屋に案内されて、風通しの良さと、明るさに惚れ込んだ。
部屋の作りや、設備には不満はあったが、南向きの明るいベランダが何より気に入った。
引っ越しするにしても、直線距離で50mくらいのところである。
その月の月末に転居した。5月の末あった。
 北と南には建物がなかったので、その夏は日中でもクーラーを使うことはなかった。
就寝する時は窓は締め、2~3時間ほどクーラーで部屋を冷やした。
翌年、5月に入ると夜の暑さが気になり始めた。室温が下がらないのである。
見落としていた。
天井は屋上に接しているのだ。所謂、最上階。
一日中、灼熱の太陽に照りつけられていた屋上が、太陽が沈んでも冷めやらず、夜通し部屋を熱しているのだ。
最近は、風向きを下向きにして居住圏内だけを冷やすようにしている。
クーラーは好きではないが、それでも夜中12時近くまでクーラーは付けっ放しとなった。

 沖縄では一軒家の賃貸はない。
最近、古民家が増えたらしいが、ほとんど集合住宅。
玄関のドアを開けると、一方が洗面所やシャワー室か風呂、反対側がダイニングキッチンになっている。
奥が2部屋になっていて、2部屋のどちらかが洋室。
居室はベランダに掃き出しのガラス戸が付いている。
ベランダは建物の端から端まで一本で、それぞれ防火壁で隣と区別されている。
これが基本的な2LDK.
広さを表す畳の大きさは「琉球間」。京間よりずっと狭い。
6畳は京間の4.5畳より狭いだろう。
問題は収納スペースが少ないことだ。
多分、「単身赴任」用住宅だなと、最近は合点している。
 賃借者の事情はそれぞれ違うだろう。 
兎に角、部屋を借りるなら現地を実際に見ることである。
 南向きがいい、と言われることに発見したことがある。
冬の風は西風か北風、夏の風は南風。
そして、台風である。
台風の中心が近づくと北風が吹き始め、去ってゆく時は南風で次第に弱くなる。
これは南向きがいいという理由には関係ないが、中心が東を通るか西かで風雨の強さが、ずいぶん違う。
台風の中心が西側を通過する時は、猛烈な東風が吹き始め、南風に変わる。
東側を通過する時は、北風が吹き、南かぜになるが、比較的弱い。
台風の位置によって若干異なるが、大雑把に言ってそういうことである。


 今では、窓を開放したまま外出することはない。
県都を離れれば、そういう状況は変わらないのか、確かめたこともない。
沖縄の人たちも、車のドアも丁寧にロックしている。
そういえば、沖縄に来る前に宮崎でも、車にロックして笑われたことがあった。
バブル期に日本の社会は大きくかわってしまったのかもしれない。


沖縄のふるさと料理(かんだばー)


 「かんだばー」はさつまいもの葉である。ふーちばー(よもぎ)と並んでよく使われる食材。
写真はベランダのプランターに植えてある「かんだばー」。
今年のはじめ、さつま芋の端っこを3cm程切り取り、突っ込んでいたら芽が出て葉を茂らせた。
沖縄ではいろいろな食べ方をする。栄養も豊富なので人気がある。
適当なレシピがあった。(ここをクリック)

時々、味噌汁の具にする。
栽培は至極簡単。
増やすには、つるを15cmほど切り取って、脇芽を育てるため葉を2、3のこし、茎を土中に埋めておくだけでいい。
どんな場所でも育つ。追肥などすると葉茎はよく育ち、柔らかくなる。
芋が育っているかな?秋になったら引っこ抜いてみようかな。


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