沖縄の季節 ～２７年は平年より暖かな年の瀬～ 半袖で遊び興じる子供達

　今年は暖かな冬入りだった。
きょうはいつもより寒いと感じていても、電気ストーブや空調で暖をとる程ではない。
温度計は17℃。
寒く感じるのは北風が強いのと暖かい日と寒い日の寒暖の差が大きいからだろう。
外出の時は、風を避けるために薄手のウインドブレーカーを羽織るだけで、防寒用のジャンバーやコートは洋服ダンスに眠っている。
　公園で遊ぶ子供らの元気な声が絶えない。
半袖、半ズボンの夏の装いだ。
下着は上も下も長いものを着け、冬物ズボンにシャツとカーディガンで寒さを堪えているわが身とは雲泥の差だ。

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　昨夕、友人と焼き鳥屋で忘年会ならぬ今年最後の杯を交わした。
20時過ぎ、煙草もなくなったので、帰る友人をバス停の半ばまで送って行った。
帰り道、薄暗い闇の中から、懐かしい＊イエライシャン（夜来香、夜香花））の香りが漂ってきた。
　今朝、そのときの事を思い出して写真を撮りに出た。
昨夜は白い花が満開だったが、きょうは花びらを閉じていた。
夜に咲き、昼は閉じるを繰り返し、やがては閉じる。これを何度か繰り返し、やがて閉じたまま散って行くという。
きょうは顔をくっつけなければ匂って来なかった。

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　昨年の冬に見かけた所にトマトが実を付けていた。
昨年は熟れる様子を見ることは出来なかったけれども、昨年と比べて青々として勢いがある。
この分だと間違いなく立派なトマトになるだろう。
「トマトは連作を嫌う」ということが、ふと気に懸った。

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　午後、少し買いたい物があったので外出した。
風も穏やかになったので遠回りしてみる。
元気なパパイヤをみつけた。

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　２週間ほど前までは鮮やかに咲いていた花々もさみしくなっている。
ようやく、冬らしい沖縄になったようだ。
あとひと月もすれば桜が咲き始める。

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＊イエライシャン
　数年前、「イエライシャンの香りがする」と写真を添えて投稿した事がある。
香りが良く似ているし、園芸店でも「イエライシャン（夜来香、夜香花）」として売られていたからだ。
　ある時、誰だったか定かではないが、「イエライシャン」とは違うと言われた事を思い出した。
調べてみると、写真はナイトジャスミン（夜香木）和名は東京葛（トンキンカズラ）のようだ。
「東京葛」は半耐寒性常緑低木で花は夜開き、日中は花びらを閉じる。
こうしたこともイエライシャンと間違える所以だとあった。
どなたかお分かりの方がいらっしゃればお教え願います。

　平成27年も残すところ数時間になった。
今年は何をしただろうと振り返っても、何の痕跡も見出せない。
無為に過ごした証拠だと反省する。
窓越しに見える薄暮の外灯にも明かりが灯った。
車のエンジン音と子供がキャッチボールをする音だけが聞える。

　大した病もなく過ごしたことに感謝をして新年を迎えよう。


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沖縄の観光 ～第27回沖縄離島フェア 平成２７年１１月２１日～２３日～那覇市奥武山公園

　きょうは12月22日、冬至である。
沖縄ではトゥーンジジューシーといって,この日はジューシー（混ぜごはん）を「火の神」と「仏壇」に供え、食して家族の健康、子孫繁栄を願うのである。

　何かが狂っている。自然が変だ。
果たして炭酸ガスによる温暖化だけの所為だろうか。
　沖縄では唯一季節の訪れを教えてくれる花々が、今年は咲かなかった。
３月のイッペー、5月のデイゴ、11月のトックリキワタなどの花を見ることがなかった。
あるスーパーの出入り口には、11月には咲き乱れるつわぶきが、昨日、一株だけ花をつけているのをみつけた。

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　島の多い沖縄県は、島々特有の芸能や特産物、民芸品がある。
毎年11月の3日間に、それらの島々のお国自慢が那覇市沖縄セルラーパーク那覇（奥武山公園）に集まる。
今年は27回目、11月21日（土）～23日（月）行なわれた。
夏のように太陽が照りつける暑い日であったが、23日（月）に出かけた。
会場は毎年のように大賑わいであった。
観光客には恰好の穴場である。
沖縄県の多くの島々から参加していた。

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　来場者の多くは離島出身の人達だろう、あちこちで懐かしげ声にかけたり、話し込む姿が目に付いた。

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兎に角、沖縄の人は「おきなわそば」には目がない。
美味しいそばがあると聞けば、どこにでも行く。
この日も、宮古そば、八重山そば（石垣そば）、久高そば等に長い列をつくっていた。
食堂代わりにテントとテーブルがたくさん並べられているが、それも満員状態。

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　離島から本島に出てきている人々が、故郷に帰らずふるさとの味を愉しんでいるのだろう。
食材のコーナーや食堂が賑わっているのもそのために違いない。
沖縄ならではのイベントかもしれない。
民芸のコーナーは割りと人が集まっていなかったのも頷ける。

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　一角に、人っ気のない広いコーナーが目に付いた。
小学生達の絵が展示されていた。
しばらくの間、絵をみていたが誰一人一顧だにしない。
多くの人が観てくれると期待して、一所懸命描いたであろう子供達の姿を想像すると次第に腹が立って来た。
主催者がうまい事言って、子供達に描かせたに違いない。

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　毎年のように変らぬ会場の風景だった。
地方の匂いと元気を感じる事ができるイベントだ。
子供達が走り回る姿はのどかでさへある。




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沖縄のイベント ～ 第31回 NAHAマラソン ～ 友は31回連続完走

　平成27年12月6日（日）。
予報通り、朝から時雨模様。風も強い。
風邪か鼻炎か、朝からクシャミと鼻水でイライラしながら、NAHAマラソンのスタート中継をテレビで観る。
スタートは奥武山公園から出た国道58号線を封鎖しての明治橋である。
2万数千名のランナーは一斉にスタートは出来ない。
明治橋を先頭に参加者の殆どは奥武山公園内で列をつくって待つ。
スタート午前9時。最後尾がスタート時点を通過するのは、ほぼ30分後である。
　時計が正午を回った。
クシャミと鼻水は一向に良くならないが、雨も落ちてない様子に友人の応援に向うべく立ち上がった。
小一時間で奥武山公園のゴール地点に着いた。着いた時点から小雨がちらつき始めた。

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　14時前、那覇野球場に到着。この地点はゴール手前300～400メートルの地点で応援者が少ない。
フルマラソンを走っているのだから時間の特定は出来ないが、予想では14時半前後と踏んだ。
コースの両側ではボランティアであろう高校生が
「ガンバレ　ガンバレ！　あと少し！」と声を張り上げ、手を差し伸べる。
前後不覚の様子でヘトヘトになって足を運ぶ者もあれば、ゴール近しと突然走り出す者もある。

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　思い思いに仮装した者は元気に走り過ぎてゆく。
雨に濡れて、それでも颯爽と走りゆく姿に思わず笑ってしまう。
なんとか数枚だけが撮れた。

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　制限時間16時。14時を過ぎるとランナーの群は大きくなる。
遠くばかり見ていると見逃す。
14時50分。時計に目をやり、目を上げた瞬間、友人の姿が飛び込んできた。
カメラを向けるが、走る姿を捉えることが出来ない。
カメラで追って、やっと、友人がいるべき一群の群を撮った。

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　バス停で彼には「完走おめでとう」とだけメールした。
いつもの年のように、一緒に走った仲間達と公園内の木の下で完走の祝杯でも挙げていることだろう。
　帰宅後、画像をパソコンに入れて、それらしき後ろ姿を探したが彼の姿の片鱗さへ見つけることが出来なかった。
初回から31回、連続完走達成だ。
今回の完走者1万8326人（制限時間内）。
NAHAマラソンが終ると、いよいよ年の瀬だ。


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