あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖繩の行事 ~ 1月の散歩の間に見つけた沖繩の花々 ~ 「御願解き」過ぎて旧正月へ

2020年01月24日 16時58分01秒 | Weblog
 明日、1月25日は旧歴の正月1月1日。
「御願解き」は旧歴元旦の7日前に執り行われる。
2020年今年の旧歴12月24日、今年は1月18日がその日になった。
沖繩の女性にとって最も重要な行事「御願解き(ウガンブトゥチ」を行う大切な日である。
毎日の無病息災・家内安全を祈ってきた「火の神様」が天に帰られる日だ。
家内を預かる女性が最も大切な日としている。

 今年の冬はいつになく天気がよく暖かい。
1月14日の空。防寒具は必要ない暖かさだった。

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遊ぶ子供は夏姿。

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 那覇市1月の平均気温・最高気温・最低気温の日平均を気象庁のデータで調べてみた。。
期間は2010年から2019年の10年間。
冬場に特定して1月・2月・3月を取り出してみた。
その中で平均気温が一番低かったのは2011年、一番高かったのは2019年。
この2つを比較してみる。
       平均気温        最高気温日平均     最低気温日平均  
      1月  2月  3月    1月  2月  3月     1月   2月   3月
2011年 14.9  17.6  17.1   17.0  20.6 19.8    12.7  14.9  14.9
2019年 18.1  20.0  19.9   20.7  22.7 22.4    15.8  17.7  17.5
 
  那覇で最低気温が10℃以下になることは殆どない。13℃を割ることも滅多に無い。
沖縄本島北部(名護以北)では南部と2℃ほど差があるので、10℃以下になったり、霰や霙が降ることはある。
そんな時はニュースになる。
 空調の取り扱いは本土とは全く違う。北海道に行かれた方もそう感じたに違いない。
勝手に印象を言うのだが、
「沖繩県民は暑がり屋」、「北海道民は寒がり屋」。
 30年ほど前、沖繩に赴任して驚いた。
空調には「沖繩仕様」といって暖房機能がなかった。
一流のホテルでも「暖房」はなく、加えて毛布だけであった。
外出から帰ってきた観光客は「寒い、寒い」と連発したものだ。
特に、雪国の人たちからの苦情が噴出した。
外は春だから、尚更、そう感じたのだろう。
今は、大型施設には冷暖房の設備がある。
 レストラン、酒場などには今でも暖房設備がない所が多い。大半ではないだろうか。
20℃を超えると冷房が入る。
タクシーなどはいつも冷房が入っていると覚悟したほうが良いくらいだ。
「どうして?」と尋ねると、決まって運転手は
「窓が曇るから!」「ジメジメするでしょう」と応える。
「窓を開けて」というと渋々ウインドウを開く。
 バスだって同じだ。
「暖かくて気持ちいいなあ」と乗り込むと冷風が吹き付けてくる。
運転席は狭いこともあるだろうが、運転手はカッターシャツの袖を捲くり上げている。
だから、最高気温が25℃になっても外出する時は必ず上着は羽織っていくことにしている。

 1月から2月が、沖繩では一番花が多い、とある花屋の女店主から聞いたことがある。
北部では桜(緋寒桜)が満開に近く、名護・本部町・今帰仁では桜まつりが開かれている。
中部・北中城村ではひまわりが満開だろう。
海洋博公園では12・26~1・26「チューリップ・フェア」:5万球のチューリプが満開だ。
同じ海洋博公園は明日から4月5日まで「美ら海花まつり」。公園は春爛漫、花いっぱいである。
名護市羽地の田んぼではコスマスが満開だという。
4,年前までよく出かけたものだが、免許証自主返納をやって、行くこともなくなった。

  昨日、今日と25℃の真夏日だ。これもまた異常である。
1月中旬、暖かな陽気に誘われて散歩したことがある。
その時目についた花を撮ってみた。
{すみれ}

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{バラ}

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{羊蹄木}

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{つわぶき}

=画像はクリックで拡大する=

{ツツジ}

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 沖繩の冬は本土平地の春の気温であろうか。
4月には初夏に当たるだろう。
猛暑の夏だって最高気温は、概ね、33℃止まり。
夜の熱帯夜は強烈だ。6月から始まり、10月いっぱい続く印象だ。
炎天下の夏を除いて、是非、住宅街などの路地を散策して欲しい。
新しい観光ガイドにない発見があるだろう。

1月の散歩の間に見つけた沖繩の花々

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沖縄の季節 ~ 初日の出は雲の合間に ~ 元気に正月を迎えたナス・オクラ・朝顔

2020年01月06日 21時27分26秒 | Weblog
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 令和2年の初日の出。
6時前に起き、カーテンを開けても空は黒く厚い雲が空を覆っていた。
朝食の準備に取り掛かる。
小窓から吹き込む朝の冷気を含んだ風に、去年5月に遊んだ横浜を思い出した。
 6時半過ぎ、東の空を見上げる。
雲の閉ざされ、雲の切れ間さへ見えぬ。
日の出は7時12分。
太陽は激戦地前田高地を昇ってくるから、稜線に顔を出すのは15分ほど遅れる。
 「今年も駄目か」とオクラを採りにベランダに出ると東の空の雲が僅かに切れて明るい。
7時5分。
急ぎジャンバーを羽織ってスマホを手に公園の高台に向かった。
高台には中年の女性が白い小型犬と戯れていた。
「おめでとうございます」
と声をかけたが、聞こえなかったのか怪しい爺だと思ったのか、無言でわづかに頭を下げた。
 7時15分。
東の暗い雲間のほんのり明るい空を眺めていると切り裂くような鋭い明りが雲の切れ間に見えた来た。
その時、犬と戯れていた女性が、
「初日の出はここで大丈夫ですか?」
ふいに、明るい声で問いかけてきた。
「ええ。あの前田高地の上に出ます。20分過ぎだと思います。雲が晴れるといいですね」
犬がじゃれてくるので、しばらく犬と遊ぶ。
人懐こい可愛い犬だった。
20分過ぎ、あの明るかった一点が急に弾けた。
「あの光の中に丸い輪が見えますよ」
と指差すと
「あっ、ほんとうだ。すみません、ちょっと持ってていただけます?」
と腕を伸ばして犬の鎖を差し出してきた。
鎖をとると、彼女はスマホを初日の方角に向けて何枚かシャッターを切った。
「ありがとうございました」ぴょこりと頭下げた。
犬の鎖を渡す。
急がないと太陽の光で太陽が見えなくなる。
急ぎスマホを向けた。
このカメラじゃ撮れないだろうと思ったが、10枚近くシャッターを切った。
彼女が何か云った。
声のする方をみると、階段を10段ほど降りたところで立ち止まり、こっちをみて笑っていた。
「明けましておめでとうございます」
そう小さく叫んだ。
「おめでとうございます」
思わず大声で返した。
彼女は数段、階段を足早に駆け下りて左に消えた。
 太陽はすぐに厚い雲に隠れた。
雲が空の半分ほどに、明るくなったのは昼過ぎだった。
小さな犬だったが、抱き抱えるとずしりと来たときの、可愛さに不似合いな筋肉質の重量感が忘れられなかった。


~元気に年を越したベランダのナス・オクラ~

 暇な日々を退屈を紛らわすために、昨年6月、ナス1株の鉢ひとつ、オクラ2株でプランターひとつ、きゅうり1株を鉢ひとつ、6月終わりに苗を買い入れて植えた。
今まで、考えたことはあったが台風のことを思うと踏ん切れなかった。
今年、彼岸花の球根を頂いたのを機に挑戦することにした。
 鉢とプランターは考えていたより倍近い大きめのものにした。
土も予算の倍の良質の培養土を買った。
赤玉土3割、培養土7割合で土作りをした。
きゅうりもナスもオクラも順調に成長し、9月5日台風13号が来るまで、毎日のように収穫できた。
やはり土は大切だなと痛感した。
 9月5日、台風13号が宮古島を通過した。
コースが左に当たるため、いつもより強い風雨であったが大した被害もなかった。
ところが2週間後の9月21日、台風17号で大打撃を受けた。
潮風で葉は吹っ飛び、残った葉は枯れてしまい、オクラなどは枯れ葉一枚も残っていなかった。
きゅうりなどは蔓ごとやられてしまった。
 台風通過後の厄介な後始末、通過後は直ちにベランダの掃除に取りかかる。
早めにやらないと汚れがこびりついてしまう。
きゅうりはすっかりかれてしまっていたので処理は簡単だった。
ナスは小枝を切り取り、二股になった幹だけを残して葉っぱも小枝も綺麗サッパリ取り除いた。
そうしなければ片付けに面倒だからだ。
そして引っこ抜こうとしたが根が張って鉢と離れない。
これは面倒だなと憂鬱になった。
根が枯れて緩まで放って置くことにした。
オクラは実が2つ、3つ残っていたので残すことにした。
 更に、一週間後、9月30日台風18号の襲来。
この台風にはうんざりした。
今年は台風の当たり年だとベランダの掃除もやる気がなくなった。
ベランダ荒れ放題だった。
 10月に入り、ベランダに出て「そろそろ掃除も必要だな」とナスの枯れ木(そう思っていたのだが)に小さな新芽が出ている。
葉も小枝もない親指大の幹が2本あるだけの節目から小さな芽が覗いていた。
その日から毎日、欠かさず水遣りした。
これがぐんぐん大きくなってきた。
併せて、オクラも芽が出、元気を取り戻し始めた。
11月に入るとオクラは毎日、ナスは2日に一度は収穫出来るようになった。
 それなら朝顔も試してみようと、去年採った種を植えた。
去年まで、ひと鉢に3株植えたが一株にした。


令和2年1月1日のナス
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令和2年1月1日のオクラ
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きょうも咲いた朝顔。
写真は昨年12月18日のもの。
花は3分の2くらいの大きさに小さくなったが、きょうは二輪咲いた。
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 たのしみにしていることがある。
調べればわかることだが、逞しくなったナスとオクラをみていると「木」のようだと感じる。
このまま大切に育ててみたい。
ナスは冬場でも小庭に植えているのを何度も見た。
オクラは見たことない。
ひとに話すと理詰めで嘲笑されるので密かにやっている。

 今朝もナスの味噌汁と、オクラに納豆を混ぜて食べた。


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