あれやらこれやら いろいろ沖縄

沖縄に住み30数年の県外居住者が見た沖縄の生活や人情・自然や文化、観光。「あれやらこれやら」気ままに。

沖縄の観光~明日から首里城祭り~10月26日(金)~11月4日(日)

2012年10月25日 21時03分25秒 | Weblog
 秋の一大イベント「首里城祭り」いよいよ明日から開催される。
10月26日(金)から11月4日(日)まで10日間行われる。
 (詳細な日程はここをクリック)

 圧巻は次の通り。必見だ。
  10月27日(土)  冊封使行列・冊封使儀式
            首里城公園前 綾門大道(守礼の門前)御庭
            11:50~13:10
            *中国皇帝の使者が皇帝の名で琉球の王を任命する琉球国王
             の即位式「冊封儀式」を再現する。

 10月27日(土)28日(日)
          万国津梁の灯火
            首里城公園
            17:00~21:00
            *10,000本のキャンドルを灯す。地域の特産品も紹介される。

 10月28日(日)
          琉球王朝行列 
            那覇市国際通り
            12:30~14:30
            *琉球国王・王妃行列、中国の使者冊封使行列、伝統芸能行
             列等「琉球王朝絵巻」を約1000人で繰り広げる。
            
 11月3日(土)   琉球王朝祭り首里「古式行列」
             首里城御庭~守礼門~鳥堀交差点
            12:50~15:30
             *琉球王国時代に国の安泰と農作物の豊作を祈願するため、
             正月3日、国王が3つのお寺を参詣する儀式を再現する。
            「国王御三ヶ寺参詣行列」。

 その他に琉球舞踊や地域の伝統芸能、古典音楽等が連日開催されている。


  <参考までに>
昨年の祭りの説明に写真が掲載されている。



昨年平成23年11月3日の琉球王朝祭り首里「古式行列」


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沖縄は若葉の季節へ~台風17号後、新芽を吹き始めた木々~

2012年10月21日 17時23分19秒 | Weblog
 流石南国沖縄である。
台風17号でズタズタになった木々も10日余りで芽を吹き始めた。
きょう(20日)雲ひとつない秋晴れの空に誘われて自宅周辺を散策して目覚しい復興?振りに驚いた。



丸裸になっていたアカギ。
薄茶色の葉が1週間後には出ていたが枯葉と錯誤していた。


>

葉ひとつ留めていなかった栴檀の木。
あとひと月もすれば枯葉となるはずなのに芽吹いている。




 ベランダの鉢植えのブーゲンビリア。
枯葉ひとつ残さず無残な姿であった。
11月から花を咲かすが、果たして今年は花を咲かすことができるだろうか。



 並木の羊蹄木にも若葉が芽吹く。
青々としているのは在来種のクロキ。
植生に詳しくはないが、クロキ、クワディーサー,フクギ等の在来種の被害は少ない。
アカギのように、やられても再生が早い.
イッペー、ギンネム,モクマオー、ホーオーボクなどの被害は大きい。



台風17号で枯れ木同然となった木々に新芽が出る


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沖縄の社会~台風17号にみた沖縄の大和なでしこ~

2012年10月18日 23時14分04秒 | Weblog
 台風17号が荒れ狂う最中に出勤するといった女性から、翌朝、今帰ったと電話があった。
「あぶないよ。よく車を走らせたね」というと、
「今朝、出勤してきた娘は歩いて来たらしいよ。風が強くて壁を伝って這うにしてきた、と笑っていた」と快活に云う。当たり前のように。

 20数年前、沖縄に赴任して来た直後のこと。
目覚めると台風が直撃している。窓の外は嵐。
「社員に今日は休みにすると連絡しなくちゃ」
と支度もそこそこに暴風雨の中を車を走らせた。
木々の葉や枝が路上に舞う。ハンドルはとられる。
 怖い思いをして、漸く事務所に着くと8時前なのに灯りが点いている。
悪い予感がした。
ドアを開ける。
入社2年目の若い女子社員が制服に着替えて背中を向けて机に座っている。
「どうしたの?バスは通ってないでしょう!」
「お姉ちゃんに送ってもらいました」
「えっ?この暴風雨の中を!?」
「お姉ちゃんもわたしを送って会社に行きました」
と当然のように云う。
バス通勤では乗り換えで1時間半はかかると聞いていた。
車だって40分はかかるだろう。
「ずいぶん時間がかかったでしょう」
「6時半に出ましたから」
7時過ぎに着いたと言う。この暴風雨の中をいつもより早く出て来たのだ。
20歳を過ぎたばかりの若い女子社員がと後の言葉が出なかった。
大和なでしことの最初の出会いだった。

 沖縄の社会では男が女より一段上にいるようだ。
沖縄の女性は実に男に尽くす。
だが、
尽くすだけ尽くすと見限るのも早い。
子供の出生率も全国一なら、離婚率も全国一。
離婚も男から言い出すのでなく、女から三下り半を下すらしい。

 とにかくよく働く。
朝早くから米軍基地内でレストランで働き、午後はスーパーでレジをやる。
夕方からは介護、そして夜遅く帰宅する。こんなすごい女性もいる。
沖縄の賃金は安い。パートは尚更だ。

 ある日、プリンターの調子が悪く修理を頼んだ。
修理に来たのは20代半ばの男だった。好男子だ。
珍しく一心不乱にやるので、修理が終って辞退するのを強引に昼食に誘った。
あかるく、実直ではきはきした態度に好感がもてた。
余程、親の躾がいいのだろうと興味を持って、なにかと話題をその方向に向ける。
男だけの5人兄弟の末っ子と言う。
しかも、両親は彼が幼少の頃別れて、母親の手ひとつで育てられたというのだ。
今は、ふたりの兄はが東京と大阪で、直ぐ上の兄ふたりは那覇で会社勤めをしているという。
「正月にはみんなで母を囲んでお祝いします」と爽やかだ。
「おかあさん、苦労したろうね」
「ええ、でも苦労なんてことをいう母じゃありません」

 数え上げたらきりがない。
着任2度目の年賀状で
「沖縄には最後の大和なでしこがいる」
と書いたら、どう誤解されたのかずいぶん冷やかされた。
給料日の翌日は半分くらいが休んでいる、と聞いた頃である。
金が入って、男どもは二日酔いで休むらしい。
なんとも平和な沖縄だろうと羨ましく思った。
だから、わたしの頭の中では沖縄の男と女の印象に格段の差が出来たのかもしれない。

 他人ごとではない。
「ひとの振り見てわが振り直せ」
またおふくろから云われそうだ。


台風一過3日後の夕陽


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沖縄は冬景色~台風17号一過、山野の緑は枯枝・枯葉と化す

2012年10月15日 21時52分08秒 | Weblog
 台風17号は近年になく凄まじいものだった。
車は仰向けに腹を見せ、大木が根こそぎ倒された。
木々の幹や枝は裂け、葉々は空を舞った。



 9月30日、台風の真っ只中の公園。
右から左に風が音を立てて吹き抜く。雨は横殴りに宙を走り、あたりの景色を霞ませてゆく。
吹き千切られた小枝も、瞬く間に視界から消え去った。


 

 10月4日、手際よく後片付けされた公園では、近くの幼稚園の園児たちが運動会の練習に元気に声を張り上げていた。
生い茂っていた木々は見る影もなくなった。


 台風通過の2日後、わたしはやんばる(山原=本島北部)に友人と向かった。
10月4日のことである。
木々の惨憺たる様は、冬景色である。








58号線はまさに冬景色。
葉を吹き千切られ丸裸となった木もあれば、塩分を含んだ潮風にやられた枯れ葉もあるが数日中には落葉し枝を残すだけとなるだろう。








 倒木や破壊された様子は撮影できなかったが、自然に与える塩害は他ではあまり見ることはできないだろう。
一昨日、日本オープンの実況中継がテレビあったが、丸裸になったコースはどこにも常夏の沖縄のイメージをみることは出来なかった。



 58号線を絵画沿いに北上した。
台風一過であろうか、恩納村の海はいつになく透明で美しかった。

台風一過の沖縄の海



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沖縄の観光~昼食は景観もすばらしい沖縄科学技術大学院大学で~第36回おきなわ産業祭り間近

2012年10月09日 15時49分40秒 | Weblog

<58号線から沖縄科学技術大学院大学のアプローチ道路から>


 沖縄科学技術大学院大学は沖縄自動車道「屋嘉」インターチェンジを出て、左にカーブし国道58号線に向かう。58号線から左に1kmほどで「沖縄科学技術大学院大学」へ左方向の矢印がある。ここが、大学院大学の入り口だ。



 最初に出くわすのがこの建物。建物の下はトンネルになっている。トンネルの先100m位に駐車場がある。駐車場は無料。ここに車を停める。




 駐車場を出ると前方左手に丸いドーム状の建物が見える。
レストランと軽食ラウンジがある。
渡り廊下を渡って行く。
渡り廊下からの海の景観がすばらしい。
屋外の渡り廊下が終り、建物に入ると受付がある。
ここで記名し、「Visitor]の名札を貰う。
更に奥へと進むと数基のエレベーターがある。C階が目的だ。






 軽食喫茶風のここは学内の昼食するところであろう。
大きくとられた窓から西海岸の海が一望できる。
遠くに伊江島の島影が霞む。飽く事ない悠久の時を過ごすことができる。
店内は国際色豊かに各国からの学生や研究者が和やかに語らっている。
値段の安さも驚きである。
メニューはシンプルだが結構うまい。
食材は沖縄県産だけを使用している。
まだオープンして間もないため、外来の観光客は少ない。
最初、敷地の広大さと建物のユニークさに圧倒されるが、気楽にいけばいい。



左のメモリーを上にすると地図は拡大される。中心点は動かさないように。
 

 

 今年の産業祭りは10月26日(金)~28日(日)まで那覇市の奥武山公園で毎年開催される。
第35回おきなわ産業まつり(ここをクリック)を参考にされたい。


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台風17号。情報から隔絶された一日の記録

2012年10月07日 18時20分27秒 | Weblog
 9月29日土曜日、夜明け前の朝4時5分。
ゴーッという物凄い風の音に目を覚さます。
テレビのスイッチを入れる。台風情報がテロップで流れている。
予報円の中心が那覇の線上にある。中心が通る予想だ。
少しベランダのサッシを開けてみる。
猛烈な勢いで風が飛び込んできた。風の唸りが凄い。
 沖縄のベランダには雨戸のようなものはない。もろに風や雨が当たる。
ゴーゴーと地鳴りのような風が吹いている。
時折、ゴーンという地鳴りのような突風らしい風音が襲ってくる。
 眠ることも出来ず寝床の中で読みかけの本のページを開く。
地鳴りのような音に目が覚めた。
いつの間にやら、本を脇に捨て置いて眠りについていたらしい。
小一時間も眠っていただろうか。時計は5時50分を指していた。
カーテンを開けると外は暗い。
少し早いが起きるか、寝床から出る。
いつものように、浴室に飛び込みシャワーの蛇口を捻る。
いつもなら、窓を開け、涼風を入れて浴びるシャワーも今朝だけは窓を閉め切って換気扇を回す。



 シャワーに濡れた身体を拭いていて「まさか」と思い、入り口の新聞受けを開けてみると今朝の朝刊が入っていた。
昨夜からは空も海も運休している。今朝はバスやモノレールは止まっているのに。



 

写真上:9月29日朝の公園の模様。横殴りの雨が霧の様に視界を遮る。
写真下:10月6日:枯葉に覆われた枝を無残に切り取られた公園の木。


 昨夕、友人から電話があった。働く女性である。
用件が終り、雑談の中で、
「今夜は夜勤があるので出社する」という。
「無理じゃないか」と諌めた。
すると、
「台風なんかで休むわけにはいかない。新聞だって配達するでしょう」
という、そういえば、15号、16号のときも新聞が朝5時過ぎには新聞受けに入っていて驚いたことを思い出した。今朝もそうだった。

 朝刊を手に取り、居間に戻るとテレビが映っていない。
「受信レベルが低下しました。アンテナ線を確認してください」
と文字だけを冷ややかに映し出していた。暴風下、外に出るわけにはいかない。
これはいつものこと。台風が来るたびに腹が立つ。
対策を何もしていない。
外をみると風雨は更に激しく木々を殴りつけていた。

 7時半、朝ごはんを食べる。
ニュースや朝ドラを見ながらの朝食が日課であるが、今日ばかりはさみしい。
カーテンを開けると風が唸りを上げて、ますます激しく吹き荒れ、雨は横なぐりにまるで霧のように視界を遮っている。
 10日以上もアップしていないブログを書こうとパソコンに向かった。
パソコンを起動した。電気が通じていることをはじめて認識する。
 台風情報をみようとインターネットを起動するが繋がらない。
電話も発信音がない。。
途方にくれていたが携帯電話があることに気付く。
OCNに連絡するか、NTT西日本かと迷う。
OCNの連絡メモがないので、取り敢えず、料金問い合わせに電話すると休日だ。
NTT116に電話する。
携帯電話からはだめ、一般電話からしてくれと録音テープが流れる。
ようやく携帯に登録された番号をみつけ、NTT故障に電話する。
「災害のため電話では受付できません。インターネットから申し込んでください」
と、これまたテープ。
最後の手段で104に電話する。
「ただいま非常に混みあっていますから後ほどお掛け直しください」
これもテープ。いつになったら空くんだ。

 運よく階下の事務所が開いていた。
「パソコンを貸してくれませんか」
事情を話してパソコンを立ち上げる。
トップページは開くが、どこにも「故障のときは」「困ったときは」などの案内のリンクは見当たらない。営業に関する案内ばかりである。
 時計は12時を少し回っていた。風も収まり、雨も上がった。
外を見回っていた件の事務所の部長が事務所に帰ってきた。
「台風の目に入りましたね。ところで一本電線が切れていますよ」
という。出てみると我が家への引き込み線が切れて、ぶらぶら揺れている。
連絡のつけようもなく、苛立ちは頂点に達していた。
「113でやってみましょう」
と彼は携帯電話を持ち出してきた。
113はNTTdocomoの故障係だった。ここからNTTに繋がった。

 3時間余りの悪戦苦闘だった。NTTは、
「想定外のことですからね」と言い訳をするつもりか。
担当者に噛み付きたかったけど、電話口の彼も嵐の中を押して出社したまじめな社員だと考え慰労の言葉に変えた。
「大変ですね」とだけ声をかけて状況を説明した。
「後程、係から電話させます」
そういって電話を切った。感じのいい若い女性の声だった。
 一夜明けて、9月30日になった。昼過ぎても連絡はない。
未だ、風雨は収まらず、吹き返しの風が猛烈だ。
公園のアカギや栴檀の小枝がちぎれて風に舞う。
テレビも見ることができない。
インターネットもメールもだめ。
ラジオは、先日、友人にやったばかりである。
通信手段は携帯電話だけ。
それでも世間から隔離されたような孤独感に苛まれる。
 幸いなことに停電はしていない。
パソコンに向かいこのブログの原稿を書いた。
書き終えたけれど、NTTからの工事予定の電話が未だない。

 現在。9月30日日曜日 午後3時12分。


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