大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

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2月12日(木)のつぶやき

2015年02月13日 | Weblog

総義歯治療では、保険と自費との差は非常に見え難い。金属床使っていれば、自費と分かるが、プラスチックで作られると見た目上の違いは分からないだろう。保険の場合は、一発勝負で作製するのがルールで決まってる。自費では制約がないので、治療用義歯使いながら色々な不具合を解決して作製できる。


保険の総義歯治療の方が、一発勝負なので難しい。シュライヒの術式応用して、咬合圧印象、咬座印象を用いて何とか解決図るようにはしてる。完全に採算度外視。それでも、重合の問題だけはどうしようもない。保険レベルの重合では、必ず歪む。なので、調整勝負に必然的になる。私は半日は時間いただく。


総義歯の要諦は、咬合と印象。この順番。咬合調整と義歯のデザインだ。勿論、重合歪みがあるので咬座印象してても床内面、形の調整は必須で、痛くなく入れられる状態にまでちゃんと調整して、そこから咬合調整勝負。咬合調整とは、触診勝負のこと。義歯の動揺を指先で知り、動きを消す方向に調整する。


咬合調整は理想的な咬合接触点、咬合平面、バランスを知らないといけないし出来ない。PK.トーマスの理想的咬合接触点を、基本として知っておかなければならない。スピーの弯曲、モンソンカーブ、平ら過ぎない咬合面。何処に行きたいのか?を決めて差し上げるのが総義歯治療。なので咬合採得が決め手


咬合圧印象、咬座印象の要諦は、咬合採得の精度を高められることにある。Tコンデも時間掛けた咬座印象、と言える。つまり、痛くなく咬める状態になって、顎位が初めて見えて来る、と言うこと。なので、Tコンデと咬合調整は対だ。ここ分かってないとシャープに決まらない、決められない。咬合と印象。


Tコンデで形、顎位決まれば、それをそのまま咬合器に写せば良い。簡単。そして、それを基に排列試適、咬合調整、咬座印象すれば良い。後は調整勝負。技工士さんは、腕の見せ処。重合歪みを如何に小さくするのか?が大切。重合歪みは咬合面に出来るだけ持って来て欲しい。床内面から重合させるのが鍵。


シュライヒの開発したイボクラーの重合システムは、重合の常識変えた!それ以後、重合歪みを可及的に少なくするシステムが、色々と開発された。しかし、それらを使うと保険点数では全然足りない!技工所さんも高い設備、プラント入れるから、安くは出来ない。患者さんは知らないだろうが、金が掛かる。


重合歪みを解決するには自費しかない、と言う訳だ。3000万以上の残して死ぬなら、そこぐらいお金払うのは有りでは?3000万以上と言うのは、銀行調べの統計平均データなので、かなり信頼出来る。お金抱いて死んでるのが日本人。何か価値観ずれている、と思う。どうせ相続税かなり取られるのに。


総義歯治療くらいケチらないで!だって最期の治療でしょ、が私の理屈。しかし、巷ではくしゃお爺ちゃん、お婆ちゃん良く見る。良い身なりしてるのに、だ。節約すべき所間違えてる。思考、思想の間違いは、正すのが難しい。特に高齢者は。そして、団塊世代。彼らは素直じゃない。屁理屈大好き世代で困る


総義歯始め歯科治療の価値観を、もっとチャンと伝えられないといけない。今更ながら、介護とか高齢者問題でクローズアップされ出して来た。遅い、遅過ぎる。医科が分かっちゃない証拠。介護とか要る状態になる前に歯科に紹介するべき。なってからでは後手なのだ。先手で高齢者のQOL、ADL守るべき


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