左の上下の親知らずの抜歯後3日目を迎えました。
お蔭様で翌日の状態と遜色のない状態を迎えることが出来たようです。
外科手術では、一般的に最も炎症反応が起きるのは48~72時間後、つまり2~3日後とされています。
それでもこれだけの良い状態で治せているなら、患者さんの辛さは相当に軽減出来ている、と申し上げて良いのではないでしょうか。
事実、患者さんは極普通に会話され、笑顔を見せてくれたりしていました。
外科手術後の治癒経過期間で、患者さんが辛さ等訴えないで、笑顔を見せてくれる、そんな外科手術が出来たなら、理想的な治療方法をより一層受け入れて下さるようになるのではないでしょうか?
我々は、インプラントは良いですよ、歯のように噛めるようになりますよ、と宣伝はしますが、実際に手術を受けたらどんな感じで治り、治癒期間がどうなのか?には余り触れていないのではないでしょうか?
私が即時荷重インプラント始めた最大の理由は、治癒経過期間を不自由極まりない取り外し式の義歯使わせるしかなかったからです。
だから、即時荷重で手術直後から仮りとは言え、固定式の歯が入れられるインプラント治療方法が求められると信じて、一心不乱に16年前から頑張って来たのです。
その成果の代表例が、この患者さんです。
抜歯即時でインプラント植立し、即時荷重で歯を最初から入れさせていただきました。
そのまま、幸運に守られ、この患者さんは綺麗に治り、8年半以上過ぎてこの写真のような綺麗な状態を保っています。
勿論、低侵襲外科手術を尽くし、今から8年半以上前ですから、まだまだ修行中だったと思うのですが、ここまでのことが出来ています。
やはり、低侵襲外科手術の賜物、と言って良いでしょう。
そして、その道を修練して行って4~5年前位から、親知らずの抜歯でも写真で示しているような成果を常時出せるようになりました。
この道を伝授下さった恩師ラム先生に心から感謝します。
今私はこの到達点に到り、外科手術を極めて行くならここまでのことが出来る、と明言出来ます。
当然のことですが、いまだ完成したモノではなく、発展途上のモノで、今後才能ある方々が引き継いで下さって、もっともっと進化して行くだろう、と私は信じています。
新しい外科手術の時代が来た!
と宣言し、これからも精進とその普及に全力を尽くすことを誓います。