のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

所沢で権太楼『笠碁』

2018-03-26 21:30:42 | 落語会に行ってきた


柳家権太楼独演会に
行ってまいりました。
@ワルツホール所沢

会場は元・映画館。
相変わらず簡素。笑。


でも、権太楼師匠が登場すると、
この殺風景な高座が
気にならなくなるから不思議。

微妙な表情の変化、目線の動き、
一挙手一投足がいちいち可笑しい。

言葉で落語を話しているのではなく、
存在そのものが落語なんだなぁ。

そして最大の特徴は、
溢れる温かみと感じる。
(師匠のルックス的に、
冷ややかさを感じようがないけど)

だから『笠碁』に降る雨も、
濡れても風邪をひかなそうな、
最高に温ったかい雨なのだ。

野暮な説明セリフは一切ない
権太楼落語ですが、
ときどき入るオモシロ解説に、
なるほど〜!と納得。

たとえば…

「いい女」と(サラッと)言うと、
「どーでもいい女」が浮かんでしまう。
お客さんの頭に最高にきれいな
いい女を想像させるには、
「いぃぃ〜い!女」と強調して
(リキんで)言わないとダメ。

たしかにね!笑。

ところで、
今日のチケットは兄からの誕プレ。
兄と一緒に行きました。

兄とふたりだけで
エンタメに出かけるなんて、
小学生の頃、近所の映画館で
東映マンガ祭りを見て以来ぶり?笑。

兄上、ありがとう!



コメント (2)
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狭山で三三独演会

2018-02-11 19:04:12 | 落語会に行ってきた


行ってまいりました。
@狭山市市民会館 小ホール


開演前の誤爆アナウンスに、
ホール中がズコッとなった。

「本日の公演は、
これにて終了いたしました」

えーっ!笑。

開口一番の志の春さんも、
三三師匠も早速まくらのネタに。
狭山市市民会館、
軽めの伝説、つくってしまった…?笑。

狭山茶にちなんで、
緑色のお着物で登場の三三師匠、
(手ぬぐいも緑色)
狭山での落語会は初と思いきや、
老人ホームの定期落語会で、
もう10年も狭山通いしてるとか。
(市内の某老舗菓子店の
お菓子の名前までご存知だった)

以前は端正な印象だった、
三三師匠の落語、
ここ数年は自由に暴れだした感が。

『お血脈』の石川五右衛門も
江戸時代、現代、果ては天国へ…と、
時空を超えハイテンションに
飛びまわっていた

仲入りでは、めくりと座布団返しで、
お弟子の小かじさん登場。

小かじさん来てたなら、
番組表を書いてもらえば良かったのに。
(小かじさんの筆文字ファンです)

終演後の帰り道、
前を歩いていた年輩のご夫婦の会話。
「良かった。面白かったね」
「三三さんて何歳くらいだろう?」
「50くらい?」

まだ40代前半ですよ〜。
と教えてあげたかった。
(師匠、落ち着いて見えるからね)

コメント (4)
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霞ヶ関で三三独演スペシャル

2017-12-17 00:05:43 | 落語会に行ってきた


柳家三三独演会に行ってきました。
月例会の年末スペシャル。
@霞ヶ関イイノホール

いつも女性を演じると達者な三三師匠。
今回は男たちでも笑わせてくれた。

『鼠小僧』では、
12歳の次郎吉(のちの鼠小僧次郎吉)に、まんまとしてやられマヌケな悪党ども。
(個人的には、このネタはじめて聴いた)

『鮑のし』では、
女房の指示が出ないと
何もできないどころか、
指示どおりにもできないオバカ亭主。

『明烏』では、
ご利益あるお稲荷さんと信じて、
連れて行かれた先が吉原だった、
クソ真面目な純情お坊ちゃま。

どいつもこいつも
オロオロワラワラガタガタ…
泣くわ吃るわ震えるわの
狼狽ぶりに何度も腹を抱えた。

そして、
そんなカッチョワルイ面々に対しても、
噺の登場人物はみんなやさしい。
(悪党にすら罰を与えないのでは?)

自分自身、
今年はピリピリすることが多かった。
誰かのちょっとした一言が癇に障り、
何日も思い出し怒りが消えなかったことも

もっと、ゆるっと鷹揚に、
落語国の住人のように生きたいものだと、
終演後、席を立ちながら、
ふと自省しちゃいました。笑。

年内のチケットは今日で消化。
落語どころじゃない1年だったけど、
来年はもっと生高座で笑いたい。
(すでにチケット、ゲット中♪)


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新宿で小三治『死神』

2017-11-30 18:02:40 | 落語会に行ってきた


柳家小三治一門会に行ってきました。
『秘密の小三治』
@新宿文化センター


プログラムでは前半、
お弟子さんの落語二席が
予定されていたけれど…

イラストそっくりの黒ずくめ衣装に
身を包んだ(着せられた?)師匠の
オープニングトークにトバされ、
一気に覆面座談会へ。

お弟子さん7人が小三治顔のお面をつけ、
師匠になりきり、
本会のタイトルにちなんだ、
師匠の「秘密」を語る企画。

準備不足のまま見切り発車?
面白いけど面白くなれきれない、
不完全燃焼感の残るコーナー。
「企画は良かったよ」 と最後に師匠も
お弟子さんたちを労っていた。笑。

トリはもちろん小三治師匠。

この夏、全身麻酔で
頸椎の大手術を受けたという、
病み上がりの師匠、渾身の『死神』は、
終盤に向かうほど声に張りも増し、
圧巻の力演だった

さて今会、ホールロビーにて珍しく、
小三治師匠の忌み嫌う物販が。
(売り子はお弟子さんたち)

人気バンドのライブ会場か?
歌舞伎座俳優祭の売店か??
と見紛う光景にロビーは混乱、
自分もミーハー魂炸裂。
すぐさま行列に並び、
運良く三三師匠の手から、
Tシャツとクリアファイルをゲット


サイズ違いの2枚セット。

プログラムもグッズも、
アートディレクションとイラスト担当は
三三師匠ですと!?

落語のみならず、
デザインの才能もあるなんて、
ひたすら、うらやま。。。

小三治師匠のお膝元である新宿での会、
今後、恒例化されることを期待!


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池袋で世之介『宮戸川』

2017-10-31 00:24:00 | 落語会に行ってきた


金原亭世之介の会に行ってきました。
文化庁芸術祭参加公演。
@池袋演芸場


開演前は『百川』を楽しみにしていた。
若い頃、柳家小三治師匠に
教わったそうだ。

(↑このテープ聞いてみたいな)

が、フタを開けてみたら、
仲入り後の『宮戸川』が圧巻だった。

前半は軽く愉快な滑稽噺。
後半は前半とは別ネタのような、
鳴り物入りの重厚な芝居噺に仕立てられ、
世之介師匠の大熱演に
ぐいぐい引き込まれた。

この後半部分、
陰惨なイメージがあり、
これまで個人的には、
あまり好きではなかったが、
この会で『宮戸川』感、変わりました。

『宮戸川』前半しか知らない人は、
世之介師匠演じる後半を
ぜひ聴いてほしい!オススメです!

亡母も大好きだった、
世之介師匠の落語。
母の分まで存分に堪能しました。
(母も聴いてたかも?笑)

あと、開口一番、
お弟子の乃の香さんの『元犬』も
微笑ましくて。

ザ・ナチュラルビューティー。
スッピンなので高校生くらいに
見える乃の香さん、
(今どき本物のJKでも、
こんなに初々しい子は少ないかも)
見ているコチラも自然に頬が緩むような、
みずみずしい愛嬌に溢れていた。
(落語界のガッキーか!?笑)

今後ますます楽しみな存在。
世之介さん、いい人お弟子にしたね


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