のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

意外とミフネ系

2018-03-15 00:06:14 | フキューの名作


今年に入り、
月2回ペースで発売されている、
黒澤明DVDコレクション。

全巻コンプする気はないけれど、
好きな作品、気になる作品は押さえる予定で、
今のところ2作ゲット。
ここ連夜、続けて堪能しました。

『用心棒』は初見。
『天国と地獄』は過去2回観てるのに、
初めてのようにぐいぐいと。

自分、意外と黒澤映画好きです。

が、全部は観ていない。
若い頃、リバイバル上映などで、
せいぜい半数ほど観た程度。

これでもかと主演を張る、
三船敏郎にも特に興味はなかった、
昔から…

でも、久しぶりに観てみたら、
イマドキの俳優にはない
魅力がありますねミフネさん。

威風堂々。小技ナシ。
顔も演技も存在感も濃ゆい!熱い!
(ときに暑苦しい)

今後、こんなスター役者は
出てこないだろうなぁ…

と思いつつも、
何故か山田孝之が浮かんだ。
意外とミフネ系?(顔的に?)

もちろん演技面では、
威風堂々も小技もイケる
振り幅の広さはミフネ超えしてますが…

山田孝之主演の本格時代劇とか、
観てみたい気がする。

独断と偏見で、
平成の三船敏郎は山田孝之に決定
(平成も終わりそうだけど)


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続・お栄、追っかけ

2016-09-11 00:14:00 | フキューの名作


葛飾北斎の娘、
お栄(のちの葛飾応為) 登場作品、
追っかけの一環として、
映画『北斎漫画』のDVDを観た。

脚本・監督、新藤兼人。
封切は81年。

昔、テレビで観たことあったけど、
改めてじっくり視聴してみたら…

あれぇ? こんな作品だったっけ?
コレよくテレビで放映できたね。笑。

有名な大蛸と樋口可南子の絡みは、
もちろん憶えていたけど、
全編ここまでハダカ祭りだったとは。
(主に樋口可南子、ときに田中裕子)

後半、北斎・お栄の老けごしらえに
至っては完全にコント。
当時の特殊メイク技術の限界を
目の当たりに。
(まさかワザと雑に? 違うよね。笑)

それでもドライで男勝りなお栄ちゃんを
若き日の田中裕子が好演。
敬愛する父親を助け励まし、
ときにはケナして発破をかける。

「(父)ちゃんの絵は
(フツーに巧くて)
非の打ちどころがないから、
つまんないんだよ!」

娘にバッサリ言われ、
ガックシ落ち込む北斎(緒形拳)。

もしかしたら、実際のお栄も、
こんなだったのかも?
のちに大傑作『吉原格子先之図』を描く
先進性の持ち主だもの、
父親の才能を敬いながらも、
自分なら…と思っていたかもね??

などと勝手な想像を巡らすのは自由。

レンタル店では歴史コーナーにあったけど、
U15にはオススメできないかも的な
不朽の名作(迷作)にして
傑作(ケツ作?)笑。

画像はヨソサマのサイトから
拝借しました。


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文庫版

2013-03-03 15:36:23 | フキューの名作
故・三浦哲郎さんの最後の随筆集、
『おふくろの夜回り』
が文庫化されてたので即買い。

表紙画は単行本版とは
違ってますが、
やはり山口薫の作品、
『牛と幼き娘』。

この本のことは、
単行本の発売時にも、
(出版社の回し者か?っつうくらい
ブログに書いたので、
今回は割愛。

(当時の日記は、
 カテゴリー『大好きな絵』に
 入れてますので、
 ご興味ありましたら、そちらを)

もともと表紙画に惹かれて
読んだ本でしたが、
その後、中身にもすっかり心酔。

あったかさで胸いっぱいになり、
知らずに涙がこぼれそうになる…

何度も読み返したい
1冊になりました。



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町子手帖、待つ♪

2012-12-07 14:46:58 | フキューの名作
復刻版『よりぬきサザエさん』、
1~3巻の発売日。

『よりぬき…』は、
大昔の姉妹社版が
実家に埋蔵(?)されてるはずだし、
昔の文庫版も持っている。

が、今回の復刻版、
全13巻を予約すると、
期間限定特典として、
非売品『町子手帖』がゲットできるので…

書店に予約してきました

『町子手帖』を販売してくれれば、
それだけ買うのに…

版元の戦略にまんまとハマってます、
我ながら。

早期予約じゃなかったので、
『町子手帖』の受け取りは
来年のお楽しみ♪

今月は柳家小三治DVD全集も出るし、
物入りだ~

さぁ、仕事仕事

(画像右。第1巻・表紙。
 レギンスパンツ姿のサザエさん、
 ユニクロ広告のモデルになれそう

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知れば知るほど『ペーパームーン』、つづき(『ペーパームーン』は落語だ!?)

2012-02-26 00:05:04 | フキューの名作
前回、40年近くも昔の映画について、
唐突にダラダラ書いてしまい、
削除したくなってたところ、、、

なんと、当ブログ開設以来、
1日分のアクセス数、最多を記録

どひゃ~、なんでじゃ

それくらい世の中、
『ペーパームーン』好きが多いってこと?

ともあれ、
お読みくださった皆さま、
ありがとうございます

で、つづきです。

制作秘話と音声解説によって、
この映画がボグダノヴィッチ監督と
監督の前妻、ポリー・プラット(以下、ポリー)
との二人三脚による、
元・夫唱婦随(?)の作品であることが感じられました。

ポリーはプロダクション・デザイナー。
テイタム・オニールを発掘し、
美術&衣装全般を担当。

映画の象徴的場面でもある、
「紙の月」に座るアディ(テイタム)の
世にも可愛らしいワンピース。
それまでダボダボのツナギで男の子みたいだったアディが、
はじめて女の子らしく登場する、あの服!
あれもポリーのデザイン&ハンドメイドとか。

ほかにも、あの野外シーン、この室内シーン、
ロケハンでポリーが探しだしたシーン多数。

プライベートの関係は破綻していても、
こんなにいい映画をつくれたなんて、
仕事仲間としてはベストパートナーだったんだねぇ。。。
(制作秘話映像にはポリーも登場)



そんなこんなで、
40年近くぶりに
じっくり観た『ペーパームーン』。

ふと思ったのは、、、

落語っぽい??

ってこと。

ワル賢くて生意気だけど憎めないアディは、
落語に出てくるガキンチョの代名詞
「金坊」だし。

店員をケムに巻き、
お金をチョロまかしながら買い物するシーンは、
古典の『時そば』『壷算』。

ラストシーンも
涙を誘う、い~い幕切れになる寸前で、
アディの一言がクスッとオチ(サゲ)になる

我ながら10代の頃から、
つくづくこういう話が好きだったんだなぁ。
と、再認識。

ストーリー、美術、衣装…
自分の好きな要素がギュギュ~ッと詰まった、
知れば知るほど好きになる映画、
それがこの『ペーパームーン』なのでした。



仏頂面が可愛かったテイタム・オニールは、
その後、『がんばれベアーズ』に出て、
徐々に名前を聞かなくなり、
テニスのジョン・マッケンローと結婚したけど、
いい噂は聞かなくなり…

今、40代後半くらい?

どんな人になったかは、
あえて見たくない気がする。

天才子役の芦田愛菜ちゃんが、
40年後、どんなふうになってるか
見たくないのと同じくらいに…

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