一昨年に亡くなった母の形見である、色とりどりの絹の縫い糸が重宝している。
昨日も絹物のほころびを繕うべく、糸を取りだしたら、不意に台紙の文字が目に留まった。
青いアンダーラインを引いた5文字。何て読むの?どゆ意味??
◯つけぞべ? いちばん左は…「志」かな? 志つけぞべ? それとも昔ふうに右から左に…
べぞけつ志❓
俄かに気になって繕いものどころじゃない!笑。検索してみたところ、和裁材料で絹の細い縫い糸を「ぞべ糸」というらしい。志つけぞべ。しつけ用のぞべ糸ということか(べぞけつ志じゃなかった〜🤣)。
初耳ワード。このトシになっても世の中、知らないことだらけだ。いや、年齢と共に知らないことが増えてゆく感すらあるこの頃。
「どんな色の布にも、すぐに対応できるように、あらゆる色を揃えておきたい」
と言って、母が大層だいじにしていた縫い糸たち。宝物のように受け継いだものの、裁縫しない歴ウン十年の自分には、生涯使い切れそうにない。
最近、満を持して転職し、予てから念願の裁縫系職人道を歩みはじめた甥(おばあちゃんである母が草葉の陰で大喜びしてるはず)に、いつの日かバトンを渡そうかな🤔