前回、40年近くも昔の映画について、
唐突にダラダラ書いてしまい、
削除したくなってたところ、、、
なんと、当ブログ開設以来、
1日分のアクセス数、最多を記録
どひゃ~、なんでじゃ
それくらい世の中、
『ペーパームーン』好きが多いってこと?
ともあれ、
お読みくださった皆さま、
ありがとうございます
で、つづきです。
制作秘話と音声解説によって、
この映画がボグダノヴィッチ監督と
監督の前妻、ポリー・プラット(以下、ポリー)
との二人三脚による、
元・夫唱婦随(?)の作品であることが感じられました。
ポリーはプロダクション・デザイナー。
テイタム・オニールを発掘し、
美術&衣装全般を担当。
映画の象徴的場面でもある、
「紙の月」に座るアディ(テイタム)の
世にも可愛らしいワンピース。
それまでダボダボのツナギで男の子みたいだったアディが、
はじめて女の子らしく登場する、あの服!
あれもポリーのデザイン&ハンドメイドとか。
ほかにも、あの野外シーン、この室内シーン、
ロケハンでポリーが探しだしたシーン多数。
プライベートの関係は破綻していても、
こんなにいい映画をつくれたなんて、
仕事仲間としてはベストパートナーだったんだねぇ。。。
(制作秘話映像にはポリーも登場)
そんなこんなで、
40年近くぶりに
じっくり観た『ペーパームーン』。
ふと思ったのは、、、
落語っぽい??
ってこと。
ワル賢くて生意気だけど憎めないアディは、
落語に出てくるガキンチョの代名詞
「金坊」だし。
店員をケムに巻き、
お金をチョロまかしながら買い物するシーンは、
古典の『時そば』『壷算』。
ラストシーンも
涙を誘う、い~い幕切れになる寸前で、
アディの一言がクスッとオチ(サゲ)になる
我ながら10代の頃から、
つくづくこういう話が好きだったんだなぁ。
と、再認識。
ストーリー、美術、衣装…
自分の好きな要素がギュギュ~ッと詰まった、
知れば知るほど好きになる映画、
それがこの『ペーパームーン』なのでした。
仏頂面が可愛かったテイタム・オニールは、
その後、『がんばれベアーズ』に出て、
徐々に名前を聞かなくなり、
テニスのジョン・マッケンローと結婚したけど、
いい噂は聞かなくなり…
今、40代後半くらい?
どんな人になったかは、
あえて見たくない気がする。
天才子役の芦田愛菜ちゃんが、
40年後、どんなふうになってるか
見たくないのと同じくらいに…