落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日
昨日、録画したテレビ番組
『日本の話芸』を観る。
土曜日の朝、
NHK Eテレで放映している落語番組。
(早朝すぎてリアルタイムで観たことはない
)
柳家さん喬師匠の『幾代餅』。
主人公・清蔵が一目惚れした相手を、
清蔵の奉公先の旦那夫婦が詮索し、
近所の若い女性たちの名前を
次々と挙げてゆく。
そのなかに、
なぜか糊屋の婆さん登場
ここでは御年85歳。
落語のレギュラー登場人物のなかでも、
脇役の端役の…
ほぼエキストラに近い糊屋の婆さん。
婆さんそのものが登場するのはマレで、
登場人物の会話のなかに
チラッと出ることが多い、
ある意味、落語国きっての噂の女です
以前、月刊誌『サライ』に付いてた落語CD。
三遊亭圓窓師匠の『寿限無』に、
糊屋の婆さん登場!
ここに出てくる糊屋の婆さんは、
本名「おはな」で、
御年86歳。
長屋のご近所に生まれた赤ん坊、
寿限無の名を覚えるのに
半年かかった…という設定。
4年前のCDだけど、
この三席目に収録されてる『寿限無』を聴いたのは、
はじめてかも。
長年、寝る前に落語CDを聴く
習慣があるものの…
あまりに寝つきが良くて、
だいたい一席目のマクラで…
だから、このCDも
二席目の『うどん屋』(柳家小三治師匠)すら、
ほとんど聴けたことがない。
三席目なら、なおさらじゃ
うちには、そんな落語CD、
けっこうあります
NHKのラジオ深夜便『深夜便落語百選』で、
金原亭世之介師匠の『幾代餅(いくよもち)』を
聴いていたら・・・
糊屋の婆さん登場!
「糊屋のお梅さん・75歳」として。
(珍しく固有名詞で)
今回の落語解説は、
柳家さん喬師匠。
幾代餅って、
落語にだけ出てくる架空のお餅じゃなくて、
昔、実際にあったお餅なんだって
お餅のうえに、あんこが乗ってて、
冷めても美味しい餅菓子だったらしい。
どこかの和菓子屋さんで、
復活させればいいのに…
来代餅(?)とセットで。
ふたつ合わせて、
いくよくるよ餅
なんてね
十代目・金原亭馬生師匠の『富久』です。
(先代の師匠ですね)
大店の旦那宅が火事になり、
助っ人に駆けつける、太鼓もちの久蔵。
火事見舞の酒を飲んで酔いつぶれてしまう。
そこに半鐘の音。
今度は久蔵の住む長屋が火事
火元は糊屋の婆さん宅
爪に灯を点すような暮らしだから、
その火が長屋に移ったか??
とは、久蔵の推察。
糊屋の婆さん、
火の扱いには気をつけて~
春風亭昇太師匠の『寝床』です。
義太夫に凝っているお金持ちの旦那。
ドヘタで悪声なくせに、
人前で披露したくてたまらず、
周囲から露骨に敬遠されている。
耳が遠い糊屋の婆さんも、
その公害(?)のような義太夫を聞いて
…いや、聞こえないから体で受けとめて、
胸に大きな紫色のアザができてしまった。
昇太師匠のCD『寝床』によれば、
「今は町内をフラフラしてるだけ」の糊屋の婆さん、
「昔はちょっとキレイだった」らしい??
家にある
故・古今亭志ん朝師匠のDVD『寝床』も見てみた。
紫色のアザができた「婆さん」は出てくるけど、
「糊屋」ではなかった…。
残念~
って、何が残念なんだか…