昨晩庭先で撮影したオリオン座です。 冬の星座の中で形が特徴的だけではなく、三ツ星の下には明るいオリオン大星雲(M42) 、三ツ星の一番左側の星の近くには馬頭星雲などいくつかの星雲があります。撮影中の気温はマイナス14度、とにかく寒いです。手を出ていると感覚が無くなってきました。今冬は気温の低い日が多いです。 右の写真は撮影に使っている赤道儀、30年近く前のものですでに製造中止になって久しいですが、まだまだ現役でがんばってくれています。製造した会社五藤光学は、大規模プラネタリウムや公共天文台などを手掛ける企業ですが、こういった古い小型機種のメインテナンスにもきちんと応じてくれます。だから良いものが造れるのですね。
オリオン座にはバーナードループという大きな散光星雲があり、十分に澄んだ暗い空なら写りますが(肉眼で見ることはできない)我が家の庭では長野市方向からの光害があり少々難しいです。かつて星の写真を撮り始めたころ、最初に撮影したのがオリオン座でした。場所は新潟市の青山海岸、1984年11月のことです。その翌年の3月、同じく新潟市の近く巻町興業の畑の中で撮影したオリオンにはバーナードループが写っていて嬉しかったのを今でも思い出します。 当時は当然まだフィルムの時代、露出時間も最低10分は必要で赤道儀に搭載したガイド鏡の中のターゲット星を寒空の中監視しながらの撮影でした。 あのころから比べると現在はディジタルカメラのおかげで驚くほど短時間で撮影が完了するようになり、その分星座を観望できる時間が長くとれるようになりました。 山中に行く機会があったら再びバーナードループに挑戦してみようと思っています。
撮影データ: Canon eoskiss X4(フィルタ改造) NikonAF50mmF1.4(4.0)(N-C AD) ISO1600 89sec goto MARK-X恒星時追尾