5月15日に撮影したM51が、ちょっと(かなり)ボケボケだったので、梅雨直前の6月9日にもう一度挑戦しました。 前回はピント合わせが甘かったのですが、今回はR200SSの斜鏡スパイダーの回折像を使って、これ以上の追い込みは無理というところまで慎重に合わせてあります。 左が5月15日、右が6月9日です。 色合いは地味ですが、ガイドが正確だった像を選び出して処理していることもあり、ディティールは多少UPしていますね(苦しい自画自賛?)
DATA 2020/6/9 21h16m - 22h43m Vixen R200SS + PH 760mm F3.8 OLYMPUS E-M10Ⅱ ISO 1250 ss120sec 14pic-comp Total 1,680sec Equator: iOptron45 Guiding: M-GEN Pross: SI8 , Photshop2020
ただやはり今一つです。 原因は、
① 日本列島の南側に停滞している梅雨前線からの薄雲が広がり、詳細が写っていない。(この2日後の6月11日に関東甲信梅雨入り)
② 大気のシンチレーションはかなり安定していたが、それでも2分間の露出で、焦点距離1560mm相当では、撮像に際して大気の揺れの影響が出る。
③ 撮影の終盤(22時15分過ぎ)には月が昇って来ていて、銀河を撮影できる空では無くなっていた。
などかな、と思っています(腕の未熟さを自然のせいにする万年初心者の言い訳^^) M51のシーズンはもう終わりなので、来年またチャレンジです。 最高の透明度、星が瞬かないシンチレーション0の夜空の日に(そんなの日本ではあり得ない。。)
機材はいつものままですが、前回から使い始めたのが電子極軸望遠鏡。 赤道儀に付属の光学式は、覗く位置が辛く、腰と首が痛くて極軸合わせどころではなかったので、思い切って導入。 一度使うともう戻れません。パソコンの画面を見ながら赤経軸を動かすだけで、天の真北と赤道儀の極軸のズレが明確に判り、しかも赤道儀の高度方位の調整もまたパソコンの画面を見ながら快適迅速に可能。値段以上の価値が十分あるものです。最近は、電子極軸望遠鏡が標準装備の赤道儀も販売され始めています。 ただパソコンが使えない状況もあるので、光学式が不要とはならないと思います。