
毎日が日曜日となると、人出で混雑する週末は動きたくなくなるが“突き抜けるような青空”という言葉がぴったりの今日の天気となると、体がうずうずしてくる。高い山の紅葉はもう始まったのだろう。
「ヤマトリカブト」はキンポウゲ科の多年草。山地の林縁や草むらなどに見られる。三国山では登山道と旧街道が交差する三国峠の辺りから、登山道脇にポツポツ咲いていた。仲間が40種類ぐらいあるといい“特定するのは難しい”と図鑑に書いてある。「地上部は秋には枯れ、根も毎年交代するため、多年草ではなく擬似1年草」と解説している図鑑もある。写真の種もただのトリカブトとしたほうが良かったのかもしれないが、手持ちの図鑑の絵と合致しており、かなり高い場所だったという理由だけで、ヤマタイプとした。
もうすう大分前になるが、埼玉県本庄市のスナックを舞台にトリカブトを使った保険金目当ての殺人事件が話題を集めた。昔は毒矢に使われた。猛毒(ドクウツギ、ドクセリと合わせ3大毒草)が有名。食べると嘔吐、呼吸困難、臓器不全など引き起こし、死に至ることもあるという。新芽の頃は毒草との区別がつきにくく、食べられてしまうこともあるのだそうだ。
一方で、薬効もあり漢方薬として強心、鎮痛、血液循環の改善などに使われるのだという。