
「(読売)新聞にあんなに写真付きで載っていたんだから、もっと他にも咲いているよ」と元気な5,6人の伯母さんグループに、フクジュソウが咲いている場所を聞かれた。“ここしかまだ咲いていませんよ”と答えたが、園内のものはまだ1-2本咲き出したばかり。芽が出始めたばかりと言うところ。そいいえば、駐車場で会った立派な望遠レンズを装備したカメラを持った人も「新聞を見てフクジュソウの写真を撮りにきた」といっていた。
春になると梅や桜、ザゼンソウやフクジュソウなどの開花が新聞の紙面を飾る。開花情報でもスクープ競争をしているのだろうか?どちらかというと観光情報めいたものが多く、PR臭いものも多いが、花好きな私にとっては交通事故の記事より、開花情報の方がはるかに価値がある。染料植物園のものや安中市の群生地などフクジュソウの開花は毎年記事になるが、今年はどこの社が早かったのだろうか???
「フクジュソウ」はキンポウゲ科フクジュソウ属の多年草。雪が融け始めた頃にふくよかな赤紫色の芽を出し、鮮やかな黄色で多弁の花をつける。トキの島では、やや湿り気のある肥沃な林の縁や萱草の間などに自生していた。日本固有種で北海道や日本海側では一般的に見られるが、太平洋側では少ないという。
花期は3-4月。花が終わったあとに葉や茎が伸び、草丈は30センチほどに達する。花径は3-4センチ。黄色と言うか黄金色の花弁は20-30枚ほど。ふくよかで可愛らしい。園芸用に多数が育成されており、正月用の鉢植えにも人気がある。
我が家の庭でも目を出し始めているが、庭に植えられたものを良く見る。ただ、自生しているものに出会ったことがない。安中の上増田地区、下仁田町の福寿草の里など有名だが、自生しているというより育てられていると言う感じがする・・・。
冒頭の写真は、公園内の福寿草コーナーに1~2本咲いているうちの一株。手入れされた場所だが、自然に近い形で咲いている。あと10日(2週間?)もすれば、かなり咲くだろう。下の写真は、建物の前の花壇で満開になっていたもの(読売と同じ場所)。いっぱい咲いていたが重々しさが無い????・・・・。
