啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「リュウキンカ」と「クロッカス」

2013-02-28 09:41:20 | 山野草

ベルルスコーニのオッちゃんは殴り倒したいところだが、ギラギラな親父の雄叫びとは関係なく季節は進んでいる??!!農協のグリーンセンターではジャガイモの“種芋”が並び、思い立って出掛けた前橋市の公園では「リュウキンカ」が咲いていた。雪融けが進む尾瀬で、青空の下にミズバショウの白い花に並びかけるように黄色の明るい花を付ける・・・。そんな姿を想像してしまうが、枯れた落ち葉の中から濃い緑の葉と花茎を伸ばしようやく咲いている。人工的に再現した湿原とはいえ、可愛らしく見えた。傍らに、クロッカスが一株。落ち葉の中にひっそりと咲いていると、余計に愛しくなる。

「リュウキンカ」はキンポウゲ科リュウキンカ属の多年草。自生しているものは尾瀬など高層湿原でしか見たことが無いが、図鑑によると北海道南部から九州までの“夏緑林域の清流に沿って花を咲かせる”と紹介している。写真は前橋市北部の嶺公園で植栽されたもの。

尾瀬では細い流れの淵に青々とした葉を輝かせ、伸ばした花茎の先端に黄色の明るい花をつけている。寒さが厳しかったのかもしれないが、こちらの花は少しいじけながらも?頑張っている。尾瀬に“フックラとした黄色の花のリュウキンカ”の時期に行ってみよう。

和名は上に伸ばした花茎の先端に鮮やかな黄金色の花を咲かせると言う意味合いがあるという。葉はやや光沢のある濃い緑色。花びらに見える黄色い部分はガクが変化したもので、花弁は無いのだそうだ。

「クロッカス」が落ち葉の中に濃い紫色の花を一輪だけ咲かせていた。アヤメ科クロッカス属の総称をクロッカスという。同族の中で花を楽しむ園芸植物の流通名でもあるようだ。原産地は地中海沿岸から小アジア。

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