啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

膨らんできた「ミツマタ」の花芽

2013-02-11 11:00:58 | 山野草

今月4日の当ブログで“立春を過ぎて・・”と書いているが、良く考えてみると4日が立春で“正確にはまだ過ぎていない”。実は私は節分=立春だと思い込んでいた。あさはかだが“2月3日に鬼は外、福は内とマメをまくのが節分”と思っていた。何か可笑しいと思い調べて見ると春分は24節気の一つ。冬至と春分の中間。暦には、春分の前日を節分として記載すると書いてあった。ついでに、本来の節分は“季節の変わり目のことで春夏秋冬の節分がある”のだそうだ。現在では立春の前日をさすようになっているという。・・・間違っていたらご指摘下さい。

「ミツマタ」の花芽が膨らんでいた。高崎の染料植物園の一角。この木はジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木。中国南部やヒマラヤ原産で、皮は和紙の原料として有名。枝が必ず3つに分岐していくことから名が付いている。晩秋に落葉した頃から蕾が発達し、春の訪れを待ちかねるように淡い黄色の小花が集まった花を咲かせる。花弁が無いが、4枚の卵形で黄色のガク片が花弁のように見え、小さな花が集まって咲くと可愛い。

高級な和紙の原料に使われるようで“紙幣とか証券”などにも。16世紀(戦国の頃)に和紙の原料として使用するという記録があるようだが、ミツマタは万葉集でも詠まれておりもっと「古くから和紙に使われている」という説もあるのだそうだ。

和紙の原料はミツマタ、コウゾのほかガンビがあると言うようなことをいつか学んだが、花壇などに良く植えられており、春先に可愛い花をつけるミツマタしか現物は知らない。写真の個体も、直ぐに咲き出しそうだが、まだまだ時間がかかる。
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