啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

低山歩きの醍醐味=「石尊山」(486M)「深高山」(508M)

2013-02-25 08:33:11 | 低山歩き

西上州の山並みが薄っすらと白い。平地から白く見える程度でも、山に行けば驚くほどの雪がある場合がある。どうせ雪があるのなら“綺麗な雪がある赤城に”と思っていた。昨日、朝起きると妙な黒い雲に覆われている。強風が吹いている。私の技術と装備では赤城でも無理・・。鍋割の山頂は微かに見えるが、他は雲の中。・・諦めた。ガイド本に載っており、登山口の前を何回も通っているが歩いたことの無い足利市の「石尊山」に決めた。「牛が下」から山頂までの岩尾根は美しく、石尊から深高までの緩やかなアップダウンが続く尾根も快適。マンサクの花が咲いていた。

「石尊山」(486M)「深高山」(508M)は栃木県足利市の西南部の群馬県境に近い場所にある低山。マンサクの花で知られる“仙人岳”に行くときに通る、JR小俣駅から猪子峠に向かう県道の途中に登山口があるのは知っていた。赤城を左手に見ながらR50号を東に走る。強烈な季節風が巻き上げる黄砂状態の土煙や赤城山頂の黒い雲。行き先変更を納得しながら登山口に着いた。

灯篭や幟を立てる石柱の間をくぐって登山道に入ると“お不動様(注=ガイド本)”がある。私は“神社”だと思って、行程の安全や家内安全を祈願して歩き始めた。直ぐに針葉樹が植えられた急登となる。“八丁目”の小さな石標。10丁目が頂上かな?と思ったが、山頂直下の石尊宮下には二十八丁目があった。

毎年8月14日の日の出前。地区の若者達が幣束、俵、帝釈天と杉の丸太を担ぎ上げ、日の出と共に山頂で組み上げる。閉塞など持ち帰り家内安全や豊作祈願などお守りにするのだそうだ。市の民俗文化財に指定されている。“丁目”表示は担ぎ上げる際の目安なのだろう。

13丁目には「是れより女人禁制」の“女止め石碑”があった。行程で女性の方が圧倒的に多い2組のグループに出合った。女人禁制は有名無実であるらしい。尾根に出てベンチが置かれている辺りから岩混じりの尾根が続く。ツツジが多い。マンサクの花も咲いていた。30分ほど急な岩尾根を登ると石尊宮。北側に広場があり、ここで梵天など組み立てる行事が行われるようだ。石尊山山頂表示は深高山方面に5分ほど歩いた場所にあった。

猛烈な風が吹いている。西側には仙人ヶ岳や鳴神山など見えるはずだが雲の中。東の筑波山も風塵の中で、市街地が微かに見える程度。天気は良いのだが・・。

「深高山」(508M)への尾根歩きは強風の中だったが快適。条件がよければ男体山や皇海山など樹林越しに見ながらのアップダウンが緩い行程。石尊から40分ほどで着いた。風が強く、10人以上のグループの先客がおり、写真を撮っただけで折り返した。
コースは猪子峠に下るのが普通だが、里に下りての舗装道歩きを敬遠した。

コメント
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