啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「オケラ」

2011-11-06 11:01:12 | 山野草

「オケラ」はキク科オケラ属の多年草。少し日当たりの良い林の縁などに白い花を咲かせている。高崎自然歩道の根小屋城址付近で撮った。オケラというと水辺の小動物か財布の中身がゼロになったときの状態ぐらいしか知らなかった。昨年まで存在さえ知らない花だったが、ブログのために調べ、妙な名前と言うこともありすんなり頭の中に残った。草丈は40センチほど。花径は2センチ弱で複雑な形をしており殆ど白く見える。

柔らかい毛をまとった若葉は食べられると言う。信濃の民謡に「山でうまいはオケラとトトキ、里でうまいはウリ、ナスビ。嫁に食わすも惜しいほど」と唄っているそうだ。そんなに旨い物なら、山菜として最っと有名になっても良さそうだが・・。ネットで見つけた若芽の画像を手掛かりに、来年は探してみようか?

根茎は白朮とよぶ生薬。精油を含み健胃薬などに使われるそうだ。


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「カシワバハグマ」

2011-11-05 09:31:13 | 山野草

「カシワバハグマ」はキク科コウヤボウキ科の多年草。林の中でやや日当たりの悪い場所に咲いている。1週間ほど前、牛伏山の遊歩道脇に咲いていた。

キク科の花の特徴でもある総包(花の根元の部分を包んでいる場所)は円筒形で細長く、天気の悪い日には花を開かない。花は白い糸状で、絡み合うように策が地味。花の種類が少なくなる今の時期でなければ、見逃してしまうかもしれない。

葉が、柏の葉に似ているからこの名がついていると昨年調べた時に覚えた。ネットで調べると、ちょっと違った意見の見え隠れする。“カシワバは柏の葉でなく、アカメガシワの葉”のこと。ハグマは解説を読んでも理解ができないのが悲しい。仏具の旗竿の頭につける白い飾りの部分のようだ。ハグマそのものは白熊・・・・???判らない。取り消します。
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「カラスノゴマ」

2011-11-04 10:48:09 | 山野草

孫のUちゃんが遊びに来ている。先程、田んぼ道を2人で散歩した。花を集め始めた。イヌタデ、タンポポ、ヒメジオン、コセンダングサなど色々な花が咲いている。小さな手は花束で一杯となった。

「カラスノゴマ」はシナノキ科の一年草。撮影場所を忘れてしまったが、高崎自然歩道の根小屋城址付近であろう。どこかで見たことのある花と思いながら写真を撮ったが名前が判らない。手持ちの図鑑で、黄色の花を手がかりに調べると名前が特定できた。草むらの中で黄色の花が目立ち、花径は1・5-2センチほど。草丈は40センチほどだった。

名の由来は種子を胡麻(ゴマ)に例えたものと書いてあったが、何でカラスなのかは判らない。カラスが好んで食べるのか?真っ黒なのか????
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「諏訪山」

2011-11-03 13:53:41 | 低山歩き

「諏訪山」(1207メートル)は群馬県南西部、埼玉県との県境にある静かな山。山頂付近の広葉樹は紅葉して見事。南側にそびえる両神山が厳しい山容で迫ってきた。

藤岡から神流川沿いに遡り、神流町(旧・中里村)から志賀坂トンネル(秩父方面)に左折。恐竜の足跡を売り物にする場所、小さな集落を抜けたところに“谷コース”での登山口。この近くに車を止めるが、車道をトンネル方面に20分ほどノンビリと歩く。トンネル手前にも登山口があり、ここから登る。

同行のAさんは今回で4回目とか。私もかなり昔に登ったことがあるが殆ど記憶は無くなっている。紅葉が始まりかけた広葉樹林、植林された檜や杉の針葉樹林を快調に抜けると埼玉県との県境尾根。東に二子山、樹林越しの後方に叶山が岩肌を見せていた。好天に加えて急登もあり、汗がじんわりと出てきた。

県境尾根の埼玉県側ではヒノキ林の伐採が進んでいた。そのため、南側に両神山が厳しい山容をくっきりと浮かび上がらせていた。8年ほど前に登ったが“あんなに厳しい山だったろうか”と思う程だった。山頂には小さな祠が祭られている。両神を眺めながら、ユッタリと昼食をとった。片道で約2時間。

帰路は車を停めた間物(集落の呼称)登山口を目指す周回コース。山頂付近は紅葉の盛り。西上州の山々の遠望と紅葉を愛でながらゆっくりと降りた。
写真は両神山方面の展望。

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「ヤブツルアズキ」

2011-11-01 09:09:38 | 山野草

種を特定するのに最後まで迷うことが間々ある。わからない場合は、掲載を避けているが誤ったまま掲載してしまったこともあると思う。誤っていたら、是非ともお教えを請いたいところだが、コメントを頂くことは少ない。今日の花もヤブツルアズキかノアズキかで迷った。ネットで調べると“葉の形”“実の形”が見分けのポイントのようだが、実はついていないし、肝心の葉の様子がしっくりこない。写真を撮った鮎川堤防沿いの草むらは、刈り払われており、種子で確認するのも難しくなった。※写真左上の葉は別のツル草。黄色い花の右側にある緑色の濃い葉が当該のもの。

「ヤブツルアズキ」はマメ科アズキ属の1年草。花径は1・5センチ前後。鮮やかな黄色が目立ち、マメ科独特の形をしている。細長い鞘に入った種子が「小さく、暗い緑色」なところがアズキ(赤紫系の色)と異なるが、全体的にアズキと似ているのだそうだ。栽培されているアズキの原種とも言われている。

ヤブツルアズキとノアズキ。花の形はほとんど似ている。扁平な鞘状の種子(サヤエンドウのような形)をつけるのがノアズキ。細長く円筒状の鞘の種子をつけるのがヤブツルアズキ。これを見れば確定できるが、今となっては不可能。葉の形は双方とも3枚が互出している。“クズ”に良く似ているのがノアズキで、丸く変形したひし形。先が尖り細長い楕円形なのがヤブツルアズキ。

葉が細すぎるとは思うのですが、主に葉の形から見て「ヤブツルアズキ」決めました。
異義のある方は是非とも。
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