啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ザゼンソウ(座禅草)」

2013-02-05 08:49:12 | 山野草

数日前、新聞記者の方は“花の開花時期の記事でも早さを競っているのだろう”と言うようなことを書いた。昨日、富士見村(現前橋市)のザゼンソウ自生地に行った。記事にするタイミングは難しいのだと思った。

広い場所に“良く探さないと見つからないが、間違いなく3株は咲いていた”。が・・しかし・・である。まだ、花芽も少なく、咲いていても小さくーーようやく咲いている状態のものがたったの3株。“記事を参考に見に行ったら確実にがっかりする”・・・・。正解は!!!見頃を紹介した上で、早めに書くということなのだろうか?どっちでも良いことだが・・。“沼が窪のザゼンソウが咲いた”という記事が毎年載るが、今年はまだ見ていない。

「ザゼンソウ」はサトイモ科ザゼンソウ属の多年草。ガクが変化したもの(要確認)と記憶しているが、赤黒紫~緑色がかったものまで色の変化がある仏像の光背(仏炎苞)に似たものの中に、黄色く見える肉穂花序をつける。この形を僧侶が座禅をする姿にもみえるので、名が付いている。奇妙な色合いで美しくは無いが、早春を飾る開花が多くの方の興味を引くのだろう。

仏炎苞の部分を含め全体が花と思われるが、実際には真ん中の肉穂の部分に小さな花がいっぱい付いている。花びらのような部分が4枚、オシベが4本、めじべ1本がちゃんとある。この部分には発熱能力があり、雪を割って咲きだすこともあるそうだ。葉は大きく菜っ葉状にひらく。全体に強いにおいがありアメリカでは“スカンクキャベツ”とよばれるそうだ。

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春が来た「ホトケノザ」

2013-02-04 08:24:54 | 山野草

ホトケノザやナズナ、タンポポなど春を代表する野草だが、厳寒の季節でも北風に向かってというか、風を避けるように密かに咲いている。“春の花は春が来てから!!”の思いで、頑張ってレンズを向けないようにしてきた。「ウソツキめ!!」といわれる方がいると思う。そうです・・・タンポポ、オオイヌノフグリは“春を待ちきれず”もう先月載せてしまいました・・・・。立春を過ぎたので・・今日はホトケノザ。“春の七草”にホトケノザが入っているが、これはキク科のコオニタビラコという別種。ホトケノザを食べる人は余りいないようだ。

「ホトケノザ」はシソ科オドリコソウ属の1年草または越年草。道端や耕されていない畑など何所にでも生えている雑草で一面に群生していることもある。草丈は10-20センチほど。角張った茎は下部で枝分れ足ており、先は直立する。葉は良く見ると対生しており、上部では縁が鋸状で半円形をしており、これが茎を抱くようについている。子の形を“仏座”に見立てて名が付いている。

花期は3-6月が本来だが、日当たりが良く風が当たらない場所では厳寒期でも咲いている。花は紫色の唇形花で上部の葉脇から突き出るように咲いている。長さは1・5-2センチほどか。

乾燥しきった畑や道端で、健気に紫の花を咲かせるが、同じ種でも生えている場所などで違って見えることもある。庚申山総合公園の南面の畑と林脇でみずみずしい緑色の葉を持ったのがあり思わずレンズを向けた。


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「合掌つくりの家」に雪が降り続く

2013-02-03 11:49:23 | その他

昨晩、東京で会社のOB会のようなものがあり参加した。皆さん結構元気!!孫が可愛くて仕方ない人、旅など趣味の話、勤務時代の知人で消息の判らない人の情報入手・・。明るい話題が多いのは皆さん、その後も充実しているのだろう。話が進まないと、健康状態やや薬の話、孫や子の話、会社の悪口・・・になりがち。皆さん結構アクティブに活動されているようで、屈託が無い??。“今度は皆で秘湯にでもゆっくりと・・”と掛け声はあちこちから上がるが・・・まとまらない。3時間弱・・久し振りにかなり飲んでしまった。

旅と言えば1週間ぼど前、奥飛騨に旅行する機会があった。“近年にない積雪”とかで、訪れた世界文化遺産の合掌つくりの里“白川郷”は雪の中。ここは、人が住んでいる状態で世界遺産に認定されたそうで、合掌つくりの建物は約100棟あり、1900人が生活しているのだという。勾配急な屋根は雪が積もらないためだが、屋根に降った雪は下に落ちるから、結局は除雪しなければならない。その日、日本列島は強烈な冬型・・・トキの島の老いた両親が、雪かきをどうしているか心配になった。

白川郷はライトアップの季節に入っており、夜にも観光客がどっと押し寄せる。私が行った日は猛烈な降雪が続いていた。ライトアップされる頃に雪が止んでいたら“最高の演出”で楽しめたのだろう。

この合掌つくりの家屋は、駐車場近くにあったもので人家と言うより、観光施設かもしれない。判別も付かないぐらいに降雪が激しかった。観光する人は”雪に沈んだ合掌つくりの里”を見れば最高なのだろう。住んでいる人は“豪雪への対応”に毎年苦しんでいる。そんなものだ・・・・。





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「フクジュソウ」が咲き始めた

2013-02-02 10:29:43 | 山野草

「(読売)新聞にあんなに写真付きで載っていたんだから、もっと他にも咲いているよ」と元気な5,6人の伯母さんグループに、フクジュソウが咲いている場所を聞かれた。“ここしかまだ咲いていませんよ”と答えたが、園内のものはまだ1-2本咲き出したばかり。芽が出始めたばかりと言うところ。そいいえば、駐車場で会った立派な望遠レンズを装備したカメラを持った人も「新聞を見てフクジュソウの写真を撮りにきた」といっていた。

春になると梅や桜、ザゼンソウやフクジュソウなどの開花が新聞の紙面を飾る。開花情報でもスクープ競争をしているのだろうか?どちらかというと観光情報めいたものが多く、PR臭いものも多いが、花好きな私にとっては交通事故の記事より、開花情報の方がはるかに価値がある。染料植物園のものや安中市の群生地などフクジュソウの開花は毎年記事になるが、今年はどこの社が早かったのだろうか???

「フクジュソウ」はキンポウゲ科フクジュソウ属の多年草。雪が融け始めた頃にふくよかな赤紫色の芽を出し、鮮やかな黄色で多弁の花をつける。トキの島では、やや湿り気のある肥沃な林の縁や萱草の間などに自生していた。日本固有種で北海道や日本海側では一般的に見られるが、太平洋側では少ないという。

花期は3-4月。花が終わったあとに葉や茎が伸び、草丈は30センチほどに達する。花径は3-4センチ。黄色と言うか黄金色の花弁は20-30枚ほど。ふくよかで可愛らしい。園芸用に多数が育成されており、正月用の鉢植えにも人気がある。

我が家の庭でも目を出し始めているが、庭に植えられたものを良く見る。ただ、自生しているものに出会ったことがない。安中の上増田地区、下仁田町の福寿草の里など有名だが、自生しているというより育てられていると言う感じがする・・・。

冒頭の写真は、公園内の福寿草コーナーに1~2本咲いているうちの一株。手入れされた場所だが、自然に近い形で咲いている。あと10日(2週間?)もすれば、かなり咲くだろう。下の写真は、建物の前の花壇で満開になっていたもの(読売と同じ場所)。いっぱい咲いていたが重々しさが無い????・・・・。

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「金時山」と茶屋の権限

2013-02-01 11:17:46 | 低山歩き

余り広くない山頂の広場で展望が一番開けている場所に、茶屋が営業用テーブルを並べ、座った人からお金を徴収する!!茶屋が所有する土地なのだろうが・・“ふざけるな”と言いたくなる。しかも、この寒い中“短パンを履いたタイコモチ風の男”が調子込んで主人とその場で料金を相談して徴収している。

テーブルには確かに「営業用」の表示があり、ガスと鍋の使用禁止が告知されている。黄色いヤッケの方は、荷物をテーブルに置き、わざわざ別の場所に離れてお湯を沸かし、昼食の乾麺を食べていた。そのとき、調子モンの短パン男が寄ってきて200円徴収された。私たち2人も、友人の奥様御手製のお弁当を食べていただけで400円徴収された。料金も最初は500円、次いで300円、200円と全く適当。どこかに、テーブル使用は有料という趣旨のことが書いてあると友人は言っていたが、私は非常に不愉快だった。後から来た人が隣で堂々と食事を始めたので腹癒せに「ここは有料ですよ」と教えると「私は常連客だから大丈夫なんです」???!!!ということ。あきれてしまった。

山頂が個人の私有地や借用地であったとしても、展望が最高の場所に営業用のテーブルを置くのはセンスがない。60余年も“金時娘の茶屋”とかが営業しており、TVなどでも紹介されている有名な方なんだそうだが・・顔も見たくなかった。

「金時山」(1213M)は箱根にあり金太郎伝説発祥の山。別名を猪鼻嶽とも呼ぶが、山頂付近は石がゴロゴロしており結構急峻。童謡に“足柄山の金太郎”とか謡われるが、足柄峠辺りまでを含む足柄山の主峰で足柄山と呼ばれることもある。ハイキングに多くの人が訪れる。

友人と2人で金時神社をスタート。雪が残っており、融けやすい場所は凍っているので歩きにくい。山頂まで75分と書いてあったが、85分もかかってしまった。凍結箇所とドロ田状態の場所に加えて、結構上りも急峻?で汗をかきながらの歩き。所々から富士山や仙石原方面、芦ノ湖などの展望があり楽しめる。

山頂からの展望は360度のパノラマ。でっかい富士山や大涌谷や芦ノ湖など箱根、御殿場や仙石原などの市街地。南アルプス、八ヶ岳(多分)や箱根の山々など楽しい。ボッタクリバー並みのテーブルチャージ付きテーブルだったが、絶好の展望にコーヒー付きのランチをゆっくり取った。

帰路は長尾山(1119M)→乙女峠経由で下山。時間はかかるが「ドロ田が少ない」というアドバイスで選択。実は“初めてアイゼンを装着して歩いた”。意外と違和感無く、安心して歩けた。帰路はノンビリと雪道を歩き2時間。乙女峠からの富士山の展望もまずまず。

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