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『トラストDE ヨーロッパ撲滅史』

2006年11月10日 | 読書日記―エレンブルグ
イリヤ・エレンブルグ著 小笠原豊樹・三木卓訳(海苑社)


内容については先日の記事『トラストDE ヨーロッパ滅亡史』(河出書房新社)を参照のこと。世紀の傑作を見逃すな! と言いたい。ひっくり返るほどに面白いのですよ。



注文していたものが、ようやく届きました。海苑社という、見たことも聞いたこともない出版社から出ている新しい本です。この海苑社というところからは、文学関係の本はほとんど出ていないようで、『トラストDE』のほかにはアポリネールの『虐殺された詩人』と、内容は忘れましたがなにかもう1冊の計3冊のみのようです。うーむ、一体どういうセレクションなのだろう……いや、しかし、河出書房新社で長らく絶版となっていた20世紀の名著『トラストDE』を復活させようというその志の高さは称賛されるべきであります。すばらしい。
現在も絶賛販売中なので、未読の方には是非ともおすすめしたい1冊です。


この海苑社版は四六版のハードカバーで、表紙には見るからに

  地獄

という感じの、かなり印象的な絵が使われています。ありとあらゆる残酷な地獄の責め苦を、実にユーモラスに描いてあるのでした。本の内容とも合ってるぜ。やるな。


というわけで、ようやくこの本が無事に手に入って、とても安心しています。やったー、これでよし。これで、いつでも好きな時に読めるというものです。うふふ。
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