「音楽の趣味」とか「食の好
み」という言葉はあっても、
それに相当する「旅の〇〇」
という言葉が思い浮かびませ
ん。なんと言うのでしょう。
友人が70代のとき長年の友だ
ちとシドニーに行ったそう。
友人は元来旅行好きで、ご主
人の他界後も親族と旅行した
り1人でクルーズに行ったり
旅を続けてきた人でした
一方の女友だちはあまり遠出
しない人でした。しかし、シ
ドニーに行ってみたいと言い
女2人旅が実現しました
友人は旅慣れているからこそ
現実的で、娘とですら「部屋
は別々」を貫いてきました。
「ずっと一緒にいるんだから
自分の時間と場所がほしい」
というのが彼女の主張でした
が、女友だちは割安な同室を
希望し、間をとって2部屋の
サービスアパートメントに。
一夜明けて「さぁカフェに行
って美味しいコーヒーでも」
という友人に、彼女の連れは
「カフェなんて高くてたいし
たことない。どこかで牛乳を
買って部屋で食べましょう」
と言い出し、わざわざ持参し
てきたウィートビックス(NZ
の朝食の定番。ビスケット状
に固めた全粒小麦シリアルで
普通は牛乳をかけて食べる)
を取り出したのにはビックリ
旅はこの調子で万事ちぐはぐ
となり、観光や博物館に行き
たい友人に対し、連れはデパ
ート巡りを希望し、夕食も外
食かテイクアウトの部屋食か
で意見が分かれたそうです。
聞いているだけでお気の毒
2人とも楽しめなかったこと
でしょう。これを機に友人は
現地で落ち合うぐらいにして
他人との旅行はやめました。
旅となれば24時間をともにす
る覚悟が必要で、気が合うと
思っていても嗜好や習慣、金
銭感覚で本人たちも驚くほど
ズレがあることがあります。
ズレは夫婦間で生じることも
あり「旅行こそ女友だちと行
きたい」と言う人もいます。
私と夫は「旅の〇〇」が合
いお互い最良の道連れなのは
幸いです。高齢の友人からは
「夫婦揃っているうちにどんど
ん行っときなさい。1人になっ
たらそうは行けないんだから」
と盛んに言われており、私の
今できることは今のうちに
今行ける場所は今のうちに
の大きな根拠になっています。
先月行ったオーストラリアの
タスマニアの感動冷めやらず
(※ポートアーサー)
こういう感覚が一緒なのも
(※タスマニアデビル)
2人でキーホルダーは👆にし
てしまったほど本気です(笑)