The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

クリスマス・シーズンに読みたいミステリ(その2)

2024-12-20 | ブックレヴュー&情報
今回は、大御所、巨匠の作品になりました。
久々の作品もあり、本当に嬉しい事です。
このシーズンにぴったりな作品を楽しみたいです。

※ 『クリスマスの殺人 クリスティー傑作選』 アガサ・クリスティ

2022年度版 
早川書房 2022年11月16日発売

【内容概略】
≪クリスマスにはクリスティーを! ミステリの女王アガサ・クリスティーの短篇から、冬をテーマにした
作品を収録した傑作選。ポアロ、ミス・マープル、トミーとタペンス、クィン氏と、クリスティーを代表
する名探偵たちが勢ぞろい。クリスティー・ファンとミステリ愛好家に贈るクリスマス・プレゼント≫

正に豪華絢爛!嬉しいですね。
おさめられている作品は、
『チョコレートの箱』/『クリスマスの悲劇』/『クィン氏登場』/『バグダッドの大櫃の謎』/『牧師
の娘』/『プリマス行き急行列車』/『ポリェンサ海岸の事件』/『教会で死んだ男』/『狩人荘の怪事
件』/『世界の果て』/『エドワード・ロビンソンは男なのだ』/『クリスマスの冒険』

タイトルを見ると、読んだことがない? 読んだのに忘れている?・・・・らしき作品がいくつか・・・。
いかにも”クリスマス”にぴったりのカバーと共に、必読の一冊です。

※ 『にぎやかな眠り【新版】 シャーロット・マクラウド

創元推理文庫 2015年10月30日発売

【内容概略】
≪農業大学があることくらいが特徴の田舎町バラクラヴァに、今年もクリスマスがやってきた。町をあげ
ての盛大な浮かれ騒ぎを見に、人々が大勢押し寄せる季節が。毎年の喧噪に業を煮やした大学教授のシャ
ンディは、自らも派手なイルミネーションを設置して妨害を試みるが、それが事件を招いてしまう。留守
中の自宅で、友人の妻が変死していたのだ! アガサ賞生涯功労賞作家が贈る、万人に愛された傑作ミステ
リ〈シャンディ教授〉シリーズ第1作! ≫

つい先日もシャンディ教授を読み直していたばかりです。
田舎町のまったりした風物、あまりどぎつくないストーリーが割と気に入っています。

※ 『クリスマスの朝に(キャンピオン氏の事件簿3)』マージョリー・アリンガム

創元推理文庫 2016年11月30日発売

【内容概略】
≪小学校時代の同級生ピーターズが病死したという新聞広告を見たわたし、アルバート・キャンピオン。
卑劣ないじめっ子を葬儀で見送ってから半年後、殺人事件の捜査に協力を求められた警察署で見た死体に、
わたしは驚愕する! 本邦初訳の傑作中編「今は亡き豚野郎の事件」に、十数年後の同じ村が舞台の忘れが
たい名作「クリスマスの朝に」、アガサ・クリスティによる著者への心温まる追悼文を併録する、巨匠ア
リンガムの第三作品集。 ≫

大分昔に読んだ作品ですが、全く記憶から抜け落ちていました。
キャンピオンのシリーズも随分昔に読んでいたのですが、この頃時々再読しているところです。

今作は、シーズンでもあり、丁度いい機会なので久々の再読をしようと思います。

他にもクリスマス関連、季節物の作品は色々あるのですが、時期的にタイミングが合えば追加で書こう
かと・・・(間に合わないかな?)






(source : 早川書房、創元社 & etc.)









クリスマス・シーズンに読みたいミステリ

2024-12-18 | ブックレヴュー&情報
あっと言う間に今年も又このシーズンになりました。

毎年この時期になるとクリスマスに関連するミステリを読みたくなりますね。
過去何度かご紹介してきましたが、今年も再び・・・・。

※ 『サンタクロースの贈り物』クリスマスXミステリーアンソロジー

河出文庫 2021年11月5日発売

【内容概略】
≪クリスマスを舞台にした国内外のミステリー13篇を収めた傑作アンソロジー。ドイル、クリス
ティ、シムノン、E・クイーン……世界の名探偵を1冊で楽しめる最高のクリスマスプレゼント。 ≫

「青いガーネット」コナン・ドイル
「警官と賛美歌」O・ヘンリー
「飛ぶ星」チェスタトン
「クリスマスの悲劇」アガサ・クリスティ
「児童聖歌隊員の証言」ジョルジュ・シムノン
「クリスマスと人形」エラリー・クイーン
「クリスマスに帰る」ジョン・コリア
「死んでもCM」戸板康二
「サンタクロースの贈物」加田伶太郎
「クリスマスイブの出来事」星新一
「メリイ・クリスマス」山川方夫
「マッチ売り」半村良
「最後のクリスマス」筒井康隆

何という贅沢で嬉しい作品でしょう!!
既によく知られた作品や、初めての作品も含め、どの作品も魅力的で この時期にぴったりの贅沢な
内容です。

※ 『ハイランド・クリスマス』 M.C.ビートン

文芸社 2020年11月1日発売

【内容概略】
≪英国で大人気のミステリー、『ヘイミッシュ・マクベス巡査』シリーズの番外編。
本書ではミステリーには必須の残酷な事件や恐ろしい出来事は何一つ起らず、猫が一匹行方不明になり、
クリスマス・ツリーが盗まれるだけ、しかも、ちょっと愉快なオチのついたハッピー・エンディング・
ストーリー。≫

この作品は、以前シリーズ一作目の『ゴシップ屋の死』をご紹介した時に付属(?)でご紹介した作品
です。
あれやこれやにまぎれ未だ読めずにいましたので、是非取り掛かりたいと思っています。
気分転換にも良さそうです。

※ 『聖夜に見つけた奇跡』 ペニー・ジョーダン他

mirabooks 2024年11月13日発売

【内容概略】
≪北風のなかマリアンは赤ん坊を抱え、荒れた屋敷を訪れた。
行き場がない自分を家政婦として雇ってほしいと頼むものの、氷のような瞳の主人は、一夜の滞在しか
許さない。
けれど、彼女には秘めた目的があって―─19世紀英国の名作『旅路の果てに』。
心の離れた夫がいるベネチアで再び愛に巡り会う『恋に落ちたマリア』。
ボストン行き列車で起きた奇跡に涙する『忘れえぬクリスマス』の3篇を収録。 ≫

純白の夜、愛の魔法が舞い降りて―― ペニー・ジョーダンほか、豪華作家陣が贈る珠玉のクリスマス・
アンソロジー!

この作品はミステリのジャンルには入らないのかもしれませんが、いかにもこのシーズンにぴったりの
内容ですので、たまにはこの様な作品も読んでみようかと。



・・・・to be continued です(多分)




(source ; 河出書房、文芸社、ハーパーコリンズ・ジャパン & etc.)




これから読む予定のミステリ:Dec./02(2024)

2024-12-13 | ブックレヴュー&情報
※ 『罪なくして』上・下 シャルロッテ・リンク

創元推理文庫 2024年12月25日発売予定

【内容概略】
≪故郷ヨークシャーに戻り、スカボロー署のケイレブ警部の下で働くことに決めたケイト・リンヴィル
は、スカボローに向かう列車内で、女性を狙った銃撃事件に巻き込まれる。そして、自転車で通勤中に
女性教師が同じ銃で狙われ、彼女は半身麻痺となる。二つの事件の被害者にはまったく接点がなかった。
事件の驚くべき真相とは? 過去にあったある隠された事件と、絡み合う人間関係。それぞれの苦しみ。
ドイツミステリの傑作。≫

毎作品じっくり読ませてくれるシャルロッテ・リンクの新作です。
腰を据えて読ませて頂こうと思います。

※ 『男を殺して逃げ切る方法』 ケイティ・ブレンド

 海と月社 2024年12月3日発売

【内容概略】
≪キティ・コリンズ29歳。美人でお金持ちの人気インスタグラマー。だけどそれは表の顔。実は、かな
りワケあり。“切れ味抜群〟のダークヒロイン、ここに誕生!
英国で 15万部超の 大ヒットを記録した〝個性派〟ベストセラー小説、待望の邦訳が登場です。クラブ帰
りのある夜、しつこくつけてきた男をうっかり殺しちゃったと始まるシリアルキラーの物語。友情と恋愛、
そして殺人。
イギリス人の女性たちを虜にしたケイティ・ブレンドのデビュー作です。≫

英国で 15万部超の 大ヒットを記録!

友情と恋愛、そして殺人
イギリスの女性たちを虜にしつづける 〝個性派〟ベストセラー小説、待望の邦訳!

だそうです。
勿論初めての作家作品ですし、ついでに”海と月社”も初めて知りました。

多くの作家さん達から賛辞が寄せられているようですが、何となくスカッとしそうな気がして、これも読
んでみなければ・・・・。

※ 『アルパートンの天使たち』 ジャニス・ハレット

集英社文庫 2024年11月20日発売

【内容概略】
≪2003年、ロンドン北西部の廃倉庫で、自分たちは人間の姿をした天使だと信じるカルト教団《アルパー
トンの天使》信者数人の凄惨な遺体が見つかった。
指導者の自称・大天使ガブリエルは逮捕され、現場で保護された17歳の男女と生後まもない乳児のその後
は不明……。
事件から18年、巧妙に隠蔽されてきた不都合な真相を、犯罪ノンフィクション作家の「取材記録」があぶ
り出す。
圧巻のミステリー! ≫

《天使》に近づけば……破滅する。
18年前、ロンドン北西部で発生したカルト教団・集団自殺事件の不可解な謎。
以前ご紹介したことがあるかと思いますが、『ポピーのためにできること』でCWA(英国推理作家協会賞)、
ジョン・クリーシー・ダガーを受賞したジャニス・ハレットの作品です。

今回は硬軟吾り交ぜて、そして期せずして女性作家作品特集(?)になりました(意図した訳ではないの
ですが・・・・)







(source : 創元社、月と海社、集英社 & etc.)












これから読む予定のミステリ:Dec./01(2024)

2024-12-04 | ブックレヴュー&情報
※ 『憤怒』上/下 パトリシア・コーンウェル

講談社文庫 2024年12月13日発売予定

大ベストセラー「検屍官」シリーズ26作目。
累計1300万部突破シリーズ待望の最新作

なのですが、内容概略は未だ出ていないので、どんな状況になるのか見えません。

以前も書きましたが、シリーズ最初から読んでいたのですが 何時のころからだったか何となく吸引
力が弱まったように感じ時々お休みしたりしていました。
新作はどんな具合か霧の中状態ですが、ドラマ製作も動き始めたようなので(多分?)又気持ちを改
めてちゃんと読んでみようかと思います。

そのドラマ版の “スカーペッタ”シリーズは、以前ご紹介して以来だあまり情報が出てきませんね。
これから順次出てくると思うので、それは改めてご紹介しようと思います。

※ 『地下室の殺人』 アントニー・バークリー

創元推理文庫 2024年12月18日発売予定

【内容概略】
≪新居に越してきた新婚夫妻が地下室の床下から掘り出したのは、若い女性の腐乱死体だった。
被害者の身元さえつかめぬ事件に、スコットランド・ヤードは全力をあげて捜査を開始する……モーズ
ビー首席警部による「被害者探し」と、名探偵ロジャー・シェリンガムの原稿がもたらす新たな展開。
探偵小説の可能性を追求しつづけるバークリーが、作中作を用いてプロット上の実験を試みた、『最上
階の殺人』と双璧をなす円熟期の傑作。≫

『最上階の殺人』以前ご紹介しました。


感想を書こうと思いつつ・・・・という何時ものフレーズですが、かなり好きな作品でしたので、今
作も期待しています。

※ 『夏の窓辺は死の香り』 ダナ・モーズリー

論創海外ミステリ 2024年12月14日発売予定

【内容概略】
≪蒸し暑い真夏の午後。キャサリン・ペティグリューは暑さを紛らわせるためにウィスキーを飲み、酔っ
た勢いから見知らぬ青年に色目を使うような行為をしてしまう。この軽率な振る舞いにより、キャサリン
は悲劇の渦中へと身を投じる事に……。≫

初読みの作家作品ですし、概略からは今ひとつ掴み切れない作品なのですが、
ミステリ評論家の横井司氏評として、

絶妙に配置された登場人物の動きと、その背景と事情によってそれぞれが追い込まれていく心理ドラマと
しての面白さは、当時はもとより現在の読者にも充分に保障されているように思われる。

とあります。

何となく惹かれる作品なので、トライしてみたいと思います。






(source : 講談社、創元社 & etc.)








これから読む予定のミステリ:Nov./05(2024)

2024-11-25 | ブックレヴュー&情報
今回は図らずも日本の作品ばかりになりました。

※ 『中野のお父さんの快刀乱麻』 北村 薫

文藝春秋文庫 2024年11月6日発売予定

【内容概略】
≪出版界で起きる「日常の謎」に挑むのは、体育会系文芸編集者の田川美希と、抜群の知的
推理力を誇る高校教師の父親――。

実家の掘り炬燵で繰り広げられる父娘の会話から、大岡昇平、古今亭志ん生、小津安二郎、菊
池寛ら各界のレジェンドをめぐる「謎」を解き明かす……≫

父と娘の”名探偵コンビ” 人気シリーズ第3弾

このシリーズはとても気に入っていて、何といってもお父さんの文学(のみならず 落語等を含
む多方面)に対する半端ない知識量には驚かされるばかりです。
色々勉強にもなり楽しみなのですが、そればかりでなく お父さん(元高校教師)と娘(文藝
編集者:体育会系)のユーモアあふれる会話(時々ダジャレ)も 思わず頬が緩みます。

※ 『アガシラと黒塗りの村』小寺 無人

産業編集センター 2024年9月13日発売

【内容概略】
≪古文書オタクの黒木鉄生は、大学時代の親友・八重垣志紀に頼まれ、村で発見された「沼神文
書」と呼ばれる古文書を解読するために巨人伝説が残る農村を訪れた。村に到着したその夜、セ
イタカ様と呼ばれる巨大な地蔵の前で、議会議員の息子・島田光男が殺害された。さらに2日後に
は、こしかけ山と呼ばれる場所で八重垣の義妹・咲良の幼馴染が首を吊った状態で見つかる。
「沼神文書」の解読作業を進める黒木は、村と村人の秘密、2人の死の真相に迫ることになり…。≫

勿論初読みの作家さん作品です。
偶然見つけたのですが、『第2回黒猫ミステリー賞』受賞作品だそうで、
一気読み必至の民族伝承ミステリー

とされています。

”民族伝承ミステリー”ってのが、かなり好みのジャンルなので・・・
因みに、『蓮杖那智シリーズ』、『高槻准教授シリーズ』等々が民俗学ミステリのジャンルに入りま
すね。
 
宮部みゆきさん、小野不由美さん等の作品も大好きなのですが、なかなか取り上げる機会がありませ
ん。

※ 『月灯館殺人事件』 北山猛邦

星海社 2022年6月29日発売

【内容概略】
≪「本格ミステリの神」と謳われる作家・天神人(てんじん・ひとし)が統べる館、「月灯館(げっとう
かん)」。
その館に集いし本格ミステリ作家たちの間で繰り広げられる連続殺人! 悩める作家たちはなぜ/誰に/何
のために殺されるのか? ≫

浅学の為 ”海星社” 初めてお目にかかりました。
そして、

”あの北山猛邦が真正面から「館」に挑む正統派新本格ミステリ! ”

とあります。

”館モノ” も随分増えて多くの作品が出ています。
結構好みで他作品色々読みましたねぇ。

北山作品は過去何作か読ませていただいていますが、この作品情報は漏れておりました。
少しばかり遅ればせながらですが、何となくあおられ気味(?)の紹介文に惹かれまして・・・・




(source : 文芸春秋社、産業編集センター、 星海社 & etc.)








『Holmes and Moriarty』(原題): ガレス・ルービン

2024-11-21 | ブックレヴュー&情報
『Holmes and Moriarty』2024/9/26 (ハードカバー)


以前ご紹介した『ターングラス』の著者であるガレス・ルービンによるシャーロック・ホームズのパ
スティーシュ作品『Holmes and Moriarty』(原題)が刊行されているという情報が出ていたので飛び
つきました。

先ず、『ターングラス』ですが、
これは以前ご紹介しましたように、”鏡写しの殺人”というサブタイトルがつけられている様に大変画
期的な作品で、表紙と裏と両方から本文が始まり真ん中でぶつかる構造をしている と言う大変珍し
い作風で、どちらから読んでも大丈夫・・・と言う(こうして書いただけではなかなか意味不明かも
しれませんが・・・)。



兎に角作品は読了したのですが、余裕があれば感想は別途書きたいと思います(多分無理)
で、その巻末に訳者である越前 敏弥 氏から、作者であるガレス・ルービンによるシャーロック・ホー
ムズパスティーシュ作品が刊行されているとの情報が載せられていました。

その作品は『Holmes and Moriarty』(原題)との事で、ビックリ!と共に大喜びで・・・。
しかも、この作品は”コナン・ドイル財団” 公認の作品との事。

”コナン・ドイル財団”公認の作品と言えば、大分前に取り上げましたが アンソニー・ホロヴィッツ
による『絹の家』と『モリアーティ』がありますが、それに次いでの公認作品という事になります。

ホロヴィッツの両作品共私が読んだのはハードカバーでしたが、その後それぞれ文庫化出版されたよ
うです。
↓ ハードカバー版

↓ 文庫本版


(『絹の家』と『モリアーティ』の感想記事は下記に)

今回ご紹介した作品は 現時点では日本での翻訳出版はされていませんが、何とか早く・・・と期待
しているところです。

で、今回の『Holmes and Moriarty』の概略は、
大変大雑把ではありますが、(今分かっている状態の中での概略です)

【ある俳優が、シャーロック・ ホームズに珍しい事件の相談にやって来る。毎晩、同じ観客が、下手
に変装して彼の芝居を見に来る。一方、ホームズの宿敵ジェームズ ・モリアーティは、敵対する 2 つ
の犯罪組織のボスの殺人事件で濡れ衣を着せられる。2 人は、両方の事件の背後にある真実を解明し、
その過程で世界を救うために協力することになる。】

と言った感じらしいですね。

で、
4人全員が同じ人物に狙われているなかで、彼らは真の悪人の正体を暴くため図らずも手を組むことに
なり、より大きな陰謀に立ち向かうことになる。
という事になる様です。

ホームズ&ワトソンとモリアーティ&モラン大佐が手を組む・・・面白そうです。

そして、ワトソンとモランの視点での物語が交互に語られ、冒険物語とミステリが混ざりあい、映画化され
ても楽しそうだと・・・・。
その場合は、ロバート・ダウニー・Jr.+ジュード・ロウ版で是非!・・・(良いですねぇ←個人の感想です)

取りあえず第一報としての概略のみですが、是非翻訳版を刊行して頂きたい(可及的速やかに)

関連過去記事は下記に

※ シャロック・ホームズ 「絹の家」 感想
※ アンソニー・ホロヴィッツ著 『モリアーティ』 読みました






これから読む予定のミステリ:Nov./04(2024)

2024-11-19 | ブックレヴュー&情報
今回もクラシックミステリ、大御所の作品が並びました。
特に意図しているわけではないのですが、カバーが新しくなったり、新たに紹介し直されたりして
いるので 多分大昔に読んだ作品ばかりなのですが、新たな気持ちで読み直しです(と言うか、多
分忘れている部分も多い筈なので・・・・)

※ 『死体をどうぞ』 ドロシー・L・セイヤーズ (新カバー版)

創元推理文庫 1997年4月24日発売 

【内容概略】
≪探偵作家のハリエットは、波打ち際に聳そびえる岩の上で、喉を掻き切られた男の死体を発見
した。そばには剃刀。見渡す限り、浜には一筋の足跡しか印しるされていない。やがて、満潮に
乗って死体は海に消えるが……? さしものピーター卿も途方に暮れる怪事件。≫

ピーター・ウィムジイ卿7作目。 
問題の女性ハリエット、コメディタッチも含め ”本書は、探偵小説としての構成において、シ
リーズ一、二を争う雄編であり、遊戯精神においても卓越した輝きを誇る大作である。
(解説:法月綸太郎 )”
との事。

ピーター卿作品も大分ご無沙汰だったので、”新カバー版”で久々に手に取りたい作品です。

※ 『シャンパンは死の香り』 レックス・スタウト

論創社 2024年12月12日発売予定

【内容概略】
≪パーティー会場で不可解な毒殺事件が発生。誰が、何故、どうやって被害者に“毒入りシャン
パンを飲ませた”のか? 容疑者は十一人。名探偵ネロ・ウルフが真相究明に挑む。≫

「訳者あとがき」によれば、
-最後にウルフが容疑者を一堂に集めて事件の流れを再現する場面は、まさに黄金期の謎解き
のクライマックスそのものだ。

とあります。
ネロ・ウルフも久しぶりです。
これも楽しみな一冊。

※ 『貴婦人として死す』 カーター・ディクスン

創元推理文庫 2016年2月27日発売

【内容概略】
≪数学の教授だったアレックは六十、年の離れた妻リタと村はずれで平穏に暮らしていたが、
バリーという若造の出現で状況は一変。ある晩、リタとバリーは突如姿を消し、海へ真っ逆
さまの断崖まで足跡がついていた。二日後遺体は発見されたが、腑に落ちない点が多すぎる。
二人の死は心中か殺人か、村に住む老医師が綴った手記から浮かび上がる真相とは――。≫

張りめぐらした伏線を見事回収、目配りの利いたヘンリ・メリヴェール卿活躍譚。

ヘンリ卿もボチボチ読み返しているところです。
この作品も多分記憶の彼方なので・・・・。







(source : 創元社、論創社 & etc.)












これから読む予定のミステリ:Nov./03(2024)

2024-11-12 | ブックレヴュー&情報
今回は、特に意図した訳ではないのですが、初めての作家作品、そして初邦訳も含め クラシック
な雰囲気を感じる貴重な作品ばかりになりました。

※ 『幻想三重奏』 ノーマン・ベロウ

論創海外ミステリ 11月12日発売

【内容概略】
≪人が消え、部屋も消え、路地まで消えた……。悪夢のような消失事件が奏でる幻想曲(ファンタ
ジア)。果たして悪霊による心霊現象か、それとも犯罪者の巧妙なトリックか?  全編に横溢する
オカルト趣味と不可能犯罪の合奏曲(アンサンブル)。〈L・C・スミス警部〉シリーズの第一作を
初邦訳 ≫

初めての作家作品です。
何となく不思議な雰囲気を感じる作品ですが、どんな作風なのか楽しみですね。

※ 『ヘレン・ヴァ―ドンの告白』リチャード・オースティン・フリーマン

風詠社 2024年11月7日発売

【内容概略】
≪若く美しいヘレン・ヴァードンは、ある日、父親の書斎のドア越しに、父とルイス・オトウェイとの
激しい口論を耳にします。それは、後に彼女の運命を大きく変えることになる事件へと発展していきます。
そんな中、オトウェイが死亡してしまうのです、それも自殺とも他殺とも断定できない状況で。あらゆ
る状況はヘレンに不利に働いていきます。真相を究明すべく、法医学者ソーンダイク博士の科学的捜査
のメスが入ります。≫

初めて知った作家作品です。
20世紀初めに多数登場したシャーロック・ホームズのライバルたちの中でも最も人気を博した名探偵ソー
ンダイク博士が登場する長編作品です。

オトウェイ死亡の真相が究明されていく物語終盤の検視官とソーンダイク博士との激しい質疑応答は、
科学的捜査の実証を重んじるフリーマンの面目躍如。本格ミステリの醍醐味を堪能できる傑作、ついに
初邦訳です!

今回の作品は1922年に出版された作品の初邦訳とのことですが、紹介文によれば、
”フリーマンは1907年に長編『赤い拇指紋』で法医学者探偵のソーンダイク博士を登場させる。ちなみ
に、この作品は指紋を最初期に扱った推理小説として有名になった。
倒叙推理小説の創始者とされる。 ”

との事。
偶然に貴重な作品を見つけました。
楽しみです。

※ 『塵よりよみがえり』レイ・ブラッドベリ

河出文庫 2024年10月29日発売

【内容概略】
≪万聖節前夜──十月屋敷では、魔力をもつ一族の集会がはじまる! ファンタジーの巨匠が五十五年
の歳月をかけて紡いだ、伝説の作品。≫

最近は全く触れていなかったブラッドベリの作品です。
読んでいたのも大昔・・・。
”伝説の作品”となれば 久々に読んでみたいし、すっかり忘れていた過去の作品も再読して観たくな
りました。





(source : 論創社、風詠社、河出出版 & etc.)








これから読む予定のミステリ:Nov./02(2024)

2024-11-07 | ブックレヴュー&情報
※ 『黒い谷』 ベルナール・ミニエ

ハーパーBOOKS 2024年11月22日発売予定

【内容概略】
≪ピレネー山中で男性の惨殺体が見つかった。
死体の傍には謎の記号が描かれた石が残されていた。
8年前に拉致された元恋人を追って村を訪れていた刑事セルヴァズは、捜査を担う憲兵隊大尉
ジーグラーから以前にもこの地で同様の手口の殺しが起きていたと聞き、拉致事件との関連を
調べ始める。
その矢先、何者かによって道が寸断され、一行は村に閉じこめられることに。
そしてさらなる殺人が発生し――。≫

記憶が定かでないのですが、多分初読み(かな?)の作家作品です。

全仏ベストセラー第一位とのこと。

他のフレンチミステリとは雰囲気が違う様な・・・・。

※ 『テンプルヒルの作家探偵』 ミティ・シュローフ=シャー

ハヤカワ・ミステリ文庫 2024年11月20日発売予定

【内容概略】
≪ムンバイ、テンプル・ヒル。作家ラディは親友の父親が死体となって書斎で発見されたことを
知る。ラディは調査に乗り出すが……。≫

インドの”アガサ・クリスティ”が放つ謎解きミステリ!
とあります。

久しぶりのインドミステリです。

※ 『ゴッド・パズル』ー神の暗号― ダニエル・トゥルッソーニ

早川書房 2024年10月23日発売

【内容概略】
≪‎ 逮捕以来、一言も話さずに奇妙なパズルを作り続ける殺人鬼ジェス。パズル作家のマイクは、
彼女のパズルを解き明かすように警察に依頼される。だがそのパズルには、想像もつかないほど
に大きな秘密が隠されていた。それは、世界を根底から覆しかねないもので…… ≫

概略を読むと一瞬オカルト的な内容なのかと感じてしまったのですが、内容補足には
”世界の真の姿を解き明かす究極のミステリ!” とあります。

であれば、なかなか興味をそそる内容と感じますので、これはやはり読んでみなければ・・・の
作品です。



今回は、何となくいつもとは少し傾向が異なる作品ばかりになった様です。
別に特別に意図した訳ではないのですが。







(source : ハーパーBOOKS、ハヤカワ & etc.)







 

これから読む予定のミステリ:Nov./01(2024)

2024-11-01 | ブックレヴュー&情報
※『記憶の虜囚』ダヴィド・ラーゲルクランツ

KADOKAWA 2024年11月27日発売予定

【内容概略】
≪14年前、金融界で華々しく活躍しながら、忽然と失踪したクレア。焼死体で見つかり死亡宣告
されたはずの彼女が、ある写真に写り込んでいたという。移民街で育った警官ミカエラは、貴族
で心理学者のレッケとともに、クレア生存の謎を捜査することに。クレアの勤めていたノルド銀
行は、かつて債務不履行で破綻。スウェーデン政府は、ハンガリーの資産運用会社の手を借り、
銀行を国有化していた。クレアが失踪前に会った男の正体を突き止めたミカエラ。一方レッケは、
男の代理人から接触を受ける。男の名は、ガボール・モロヴィア。世界中の権力者を操る邪悪な
男にして、レッケ最大の天敵だった。レッケとミカエラ、二人に過去の因縁が影を落とし、それ
ぞれの家族に破滅的な危機が訪れる――。≫

『ミレニアム』を書き継いだ著者によるシリーズ第二作。
北欧ミステリの新境地、とされています。

一作目の『闇の牢獄』は以前拙記事でご紹介しました。


貴族で大富豪、心理学者で元ピアニストというこれ以上ない様な境遇にありながら双極性障害で薬
物依存症に悩むレッケが探偵役。相棒はチリ出身の移民で、犯罪者の兄をもつ苦労人の警察官ミカ
エル。
この二人がバディを組み、ホームズとワトソンの様な雰囲気を感じさせる大変気に入った作品でし
た。(いつもの通り感想は書けずじまいでしたが・・・)
シリーズ2作目も大変楽しみです。

※ 『欲得ずくの殺人』 ヘレン・ライリー

論創海外ミステリ 2024年11月下旬発売予定

【内容概略】
≪丘陵地帯に居を構える繊維王の一家。愛憎の人間模様による波乱を内包した生活が続く中、家長
と家政婦が殺害され、若き弁護士に容疑がかけられた……。M・R・ラインハートやM・G・エバ
ハートの系譜に連なる《HIBK(ルビ:もしも知ってさえいたら)》派の知られざる実力派作家を
日本初紹介! ≫

初めての作家作品です。
そして、
≪HIBK=Had I But Known : もしも知ってさえいたら派≫ ← 初めて聞くフレーズです。
こういうジャンルがあることは知りませんでした。

※『ロイストン事件』D・M・ディヴァイン

創元推理文庫 2024年11月22日発売予定

【内容概略】
≪ 「おまえの助けが要る。たった今、きわめて重大と思われるあることがわかった。おまえの異母弟
のデレクは──」四年ぶりに帰郷したマークは、父の手紙の下書きに不穏な記述を見つける。その直後、
父はデレクが働く新聞社で死体となって発見された。どうやら父は、マークが町を去る原因となった
“ロイストン事件”の再調査をしていたらしい──。≫

犯人当ての名手の傑作ミステリ。

ディバインの作品は何作か読んだ記憶があるのですが、殆ど霧の中です(恒例のフレーズ)
これを機会に他作品も再読してみようかと・・




(source : カドカワ、論創社、創元社 & etc.)