グラナダ版 : ”The Six Napoleons” (1)
(1986年) ーThe Return of Sherlock Holmes: S3E7
この作品は以前ご紹介した様に グラナダ版の人気順位でもトップ10に入っている大変に
素晴らしい作品です。
そして、皆様既にご存知の通り、BBC版”SHERLOCK ーS4”に於いても "The Six Thatchers”
と言うタイトルにも引用されているので(内容がモチーフとして使われているかどうかは不明
ですが)丁度いい機会なので今回取り上げてみようと思います。
このエピソードでのWatsonは2代目のエドワード・ワードウィックです。
このエピソードでは終始ジェレミーが楽し気に陽気なホームズを演じているのが印象的で
又 ワトソンがやる気十分な存在感を表している、レストレードとの関係も穏やかな親密さが
描かれている 等これまでとは一味違うグラナダ版になっているのです。
そんな点からもこの作品の人気度が高いのではないかと思われます。
冒頭はグラナダ版オリジナルの部分で事件の背景となったイタリア人一家の揉め事が描かれて
います。
221Bでは 暖炉の前でホームズとワトソン そして訪れていたレストレード警部が一緒に何と
なくまったり過ごしていました。
それとなくもの言いたげなレストレードに向かってワトソンが何か問題でもあるのかと尋ねると、
「別に問題と言う程でもないのですが・・・」と言うレストレードに、「是非聞きたいね」と
ホームズ。
待ってましたとばかりに話し出すレストレードに興味を惹かれた様に手をこすりあわせ楽し気な
ホームズの表情。
発端は4日前はハドスン商会という絵や彫刻を扱う店でナポレオン像が破壊された。
そして昨日はバーニコット医師が被害にあった。 バーニコット医師はハドスン商会で胸像を2体
買い 一つは自宅に もう一つは診療所に置いていたところ 自宅の像が盗まれ同じ夜の遅い時刻
に診療所でもう一つの像が破壊された。との事。
ワトソン先生の分野でもあると言うレストレードに、「病気か?」と尋ねるワトソン。
↓ 何故かワトソンはレストレードの隣に座り・・・近い!
レストレードはナポレオンを心底憎んでいるヤツの仕業に違いないと断定します。
ワトソンは心理学で ”idee fixe” (これはフランス語で固定観念、強迫観念と言った意味らしい
です) と呼んでいる病的な執着心に違いない。ナポレオンが自分の祖先を迫害した人間が無法行為
もやりかねない。と自分の意見を語っている姿をチョット呆れた顔で見ているホームズほ表情が何
とも言えません。
そして、「ワトソン君、それは違う。 その紳士の行動は十分に理性的である。 例えばバーニコット
医師の自宅では家族に気付かれない様に像を外で壊した。一方診療所ではその場で破壊している」そして、
「相変わらず些細なことに興味を持ちますな」と言うレストレードに対し、”No, I dare call nothing
trivial, Lestrade. Some of my most classic cases have had the least promising commencement”
「小さなことが大事件の幕開けを告げる事がある」とホームズ。
「アバネティー家の事件も・・・」と思い出すワトソンに、「ワトソン君、説明を」と言うホームズの
言葉を受けワトソンが「あの時ホームズは暑い日にパセリがバターに沈む深さで事件に気が付いた」と
レストレードに説明します。
(このフレーズは有名なホームズ語録の1つで、BBC版”Many Happy Returns”の中で『アイスクリームコ
ーンにチョコレートフレークが沈んだ深さに気付いた』と言うセリフに引用されていましたっけ)
それを聞いたレストレードは 「あ~・・・!」 それに対してホームズも「あ~・・・?」と微妙な
表情での2人のやり取り(笑)
ホームズは、今回も胸像だけで済むかどうか。 兎に角進展があれば知らせてくれと言いレストレードを
送り出します。
翌朝、朝食中のホームズの元へすっかり身支度を整えたワトソンがレストレードからの電報を持って
やって来ます。
「ナポレオンの件だろう」と言いながらゆったりコーヒーを飲むホームズに、「早く飲み給え。馬車が
待って居る。二分後だ!」と言いながら指さすワトソン。
↓ ホームズに指示するワトソン、カッコイイ!
↓ それを聞いて思わずコーヒーに咽るホームズ。
(ワトソンやけに気合が入ってます。 他の作品(忘れましたが)でホームズから『五分で来い』と言わ
れていた様に思いますが その仕返し?)
・・・・to be continued です。
→ グラナダ版 『6つのナポレオン』 : (2)
『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index
(1986年) ーThe Return of Sherlock Holmes: S3E7
この作品は以前ご紹介した様に グラナダ版の人気順位でもトップ10に入っている大変に
素晴らしい作品です。
そして、皆様既にご存知の通り、BBC版”SHERLOCK ーS4”に於いても "The Six Thatchers”
と言うタイトルにも引用されているので(内容がモチーフとして使われているかどうかは不明
ですが)丁度いい機会なので今回取り上げてみようと思います。
このエピソードでのWatsonは2代目のエドワード・ワードウィックです。
このエピソードでは終始ジェレミーが楽し気に陽気なホームズを演じているのが印象的で
又 ワトソンがやる気十分な存在感を表している、レストレードとの関係も穏やかな親密さが
描かれている 等これまでとは一味違うグラナダ版になっているのです。
そんな点からもこの作品の人気度が高いのではないかと思われます。
冒頭はグラナダ版オリジナルの部分で事件の背景となったイタリア人一家の揉め事が描かれて
います。
221Bでは 暖炉の前でホームズとワトソン そして訪れていたレストレード警部が一緒に何と
なくまったり過ごしていました。
それとなくもの言いたげなレストレードに向かってワトソンが何か問題でもあるのかと尋ねると、
「別に問題と言う程でもないのですが・・・」と言うレストレードに、「是非聞きたいね」と
ホームズ。
待ってましたとばかりに話し出すレストレードに興味を惹かれた様に手をこすりあわせ楽し気な
ホームズの表情。
発端は4日前はハドスン商会という絵や彫刻を扱う店でナポレオン像が破壊された。
そして昨日はバーニコット医師が被害にあった。 バーニコット医師はハドスン商会で胸像を2体
買い 一つは自宅に もう一つは診療所に置いていたところ 自宅の像が盗まれ同じ夜の遅い時刻
に診療所でもう一つの像が破壊された。との事。
ワトソン先生の分野でもあると言うレストレードに、「病気か?」と尋ねるワトソン。
↓ 何故かワトソンはレストレードの隣に座り・・・近い!
レストレードはナポレオンを心底憎んでいるヤツの仕業に違いないと断定します。
ワトソンは心理学で ”idee fixe” (これはフランス語で固定観念、強迫観念と言った意味らしい
です) と呼んでいる病的な執着心に違いない。ナポレオンが自分の祖先を迫害した人間が無法行為
もやりかねない。と自分の意見を語っている姿をチョット呆れた顔で見ているホームズほ表情が何
とも言えません。
そして、「ワトソン君、それは違う。 その紳士の行動は十分に理性的である。 例えばバーニコット
医師の自宅では家族に気付かれない様に像を外で壊した。一方診療所ではその場で破壊している」そして、
「相変わらず些細なことに興味を持ちますな」と言うレストレードに対し、”No, I dare call nothing
trivial, Lestrade. Some of my most classic cases have had the least promising commencement”
「小さなことが大事件の幕開けを告げる事がある」とホームズ。
「アバネティー家の事件も・・・」と思い出すワトソンに、「ワトソン君、説明を」と言うホームズの
言葉を受けワトソンが「あの時ホームズは暑い日にパセリがバターに沈む深さで事件に気が付いた」と
レストレードに説明します。
(このフレーズは有名なホームズ語録の1つで、BBC版”Many Happy Returns”の中で『アイスクリームコ
ーンにチョコレートフレークが沈んだ深さに気付いた』と言うセリフに引用されていましたっけ)
それを聞いたレストレードは 「あ~・・・!」 それに対してホームズも「あ~・・・?」と微妙な
表情での2人のやり取り(笑)
ホームズは、今回も胸像だけで済むかどうか。 兎に角進展があれば知らせてくれと言いレストレードを
送り出します。
翌朝、朝食中のホームズの元へすっかり身支度を整えたワトソンがレストレードからの電報を持って
やって来ます。
「ナポレオンの件だろう」と言いながらゆったりコーヒーを飲むホームズに、「早く飲み給え。馬車が
待って居る。二分後だ!」と言いながら指さすワトソン。
↓ ホームズに指示するワトソン、カッコイイ!
↓ それを聞いて思わずコーヒーに咽るホームズ。
(ワトソンやけに気合が入ってます。 他の作品(忘れましたが)でホームズから『五分で来い』と言わ
れていた様に思いますが その仕返し?)
・・・・to be continued です。
→ グラナダ版 『6つのナポレオン』 : (2)
『グラナダ版シャーロック・ホームズ』 : Index