"The Suspicions of Mr Whicher" : E1
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/8a/c5536a24c87a7e6b56986939d1f53b28.jpg)
このドラマはITVにて2011年に初放送された全4エピソードのドラマです。
過去何度も放送されていて、時々サラーっと観てはいましたが、先日の再放送で初めてと言って
いいほどちゃんと観る機会を得ました。
原作は、ケイト・サマースケイルの『最初の刑事:ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人
事件」 ”Mr. Whicher”The Suspicions of Mr Whicher or The Murder at Road Hill House ”
第一話の「ロード・ヒル・ハウス殺人事件」は実話をもとにしている作品です。
(その後の3エピソードはオリジナルストーリー)
その第一話の出演は:
ジョナサン・ウィッチャー : バディー・コンシダイン
サミィエル・ケン ト: ピーター・カパルディ
メアリー・ケント : エマ・フィールディング
コンスタンス・ケント : アレクサントラ・ローチ
ドリー・ウィリアム : ウィリアム・ベック
他
そうなんですよ~、ピーター・カパルディが出ていたんです。
なので、改めてジックリと観なおした次第です。
↓ サミュエル・ケント(ピーター・カパルディ)とメアリー・ケント
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/c1/6b13c29a0d4ef8be6970aba549761708.jpg)
↓ コンスタンスと弟ウィリアム
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/20/036f054367081bc635b30ce458059a8a.jpg)
第一話の「ロード・ヒル・ハウス殺人事件」は実際に起きた事件を元にして、
概略は、
1860年6月、長閑な村にある”ロード・ヒル・ハウス”で、この屋敷の主人であるサミュエル・ケント
の3歳になる息子サヴィルが行方不明となり、使用人たちにより遺体が発見されることになった。
サヴィルはケントの後妻メアリーの息子で、前妻の娘であり年の離れたコンスタンスと息子ウィリ
アムが居る。
犯人は家族か使用人かと世間が注目するなか、ジョナサン・ウィッチャー警部が捜査に当たる事
になる。
彼は、1842年にスコットランド・ヤード刑事課が創設された際に刑事になった8人のうちの1人で
ずば抜けた技量を持敏腕刑事だった。
前妻の子供であるコンスタンスと義母のメアリーの関係は良くなく、コンスタンスは義弟にあたる
サヴィルにも辛くあたっていたらしいとの噂を聞き、同時にコンスタンスの寝間着が紛失している
事等から当時としては初めてと言った現場検証を始めるウィッチャー。
コンスタンスは精神を病んでいるとのことで寝間着の事も記憶にないとはぐらかすが、決定的な
証拠もないまま裁判が始まるものの 父親が雇った弁護士等に阻まれコンスタンスは釈放される
ことに。
結果事件捜査の現場から外されたウィッチャーの元に、修道院に入ったコンスタンスが自分が犯
人である事を告解したとの知らせがあり、再び裁判が始まる。
ウィッチャーはコンスタンスと弟と二人の犯行であると考え、コンスタンスは弟を庇い1人で罪を
被っているのだと云うが、結局コンスタンスは情状酌量の上実刑20年実刑を受ける事になる。
コンスタンスは刑を終えた後100歳迄生き、弟ウィリアムは著名な海洋生物学者となり後に
コンスタンスと再会する。
この事件の後ウィッチャーは刑事を辞め私立探偵となります。
殺害の動機等も詳しく語られず、自白内容にも矛盾が多い事から現時点でも謎の多い事件とし
て語られている未解決事件です。
この事件で捜査にあたったウィッチャー警部は、”最初の刑事”と言われ、刑事、探偵の元祖的な
存在としてホームズはじめ様々な刑事、探偵ドラマに影響を与えたと言われています。
地味ではありますが、ヴィクトリア朝を背景に、当時の名家の状況、裁判の様子、加熱する報道に
振り回される様子、何よりウィッチャーの事件に対する真摯な姿などが丁寧に描かれている作品です。
チャールズ・ディッケンズの作品『荒涼館』のバケット警部(先日ご紹介した『ディケンジアン』にも
登場しています)もこのウィッチャーをモデルにしていると言われています。
この第一話の後に続く3エピソードは私立探偵となったウィッチャーを描くオリジナルストーリーに
なっています。
機会があれば又追ってご紹介したいと思います。
原作本は、
『最初の刑事ーウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』ハヤカワ・ノンフィクション文庫)-2016/3/9
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/1f/6fde227ecc33a8b2cce4bd5af9556b2b.jpg)
ケイト・サマースケイル(著)、日暮雅通(翻訳)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/8a/c5536a24c87a7e6b56986939d1f53b28.jpg)
このドラマはITVにて2011年に初放送された全4エピソードのドラマです。
過去何度も放送されていて、時々サラーっと観てはいましたが、先日の再放送で初めてと言って
いいほどちゃんと観る機会を得ました。
原作は、ケイト・サマースケイルの『最初の刑事:ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人
事件」 ”Mr. Whicher”The Suspicions of Mr Whicher or The Murder at Road Hill House ”
第一話の「ロード・ヒル・ハウス殺人事件」は実話をもとにしている作品です。
(その後の3エピソードはオリジナルストーリー)
その第一話の出演は:
ジョナサン・ウィッチャー : バディー・コンシダイン
サミィエル・ケン ト: ピーター・カパルディ
メアリー・ケント : エマ・フィールディング
コンスタンス・ケント : アレクサントラ・ローチ
ドリー・ウィリアム : ウィリアム・ベック
他
そうなんですよ~、ピーター・カパルディが出ていたんです。
なので、改めてジックリと観なおした次第です。
↓ サミュエル・ケント(ピーター・カパルディ)とメアリー・ケント
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/c1/6b13c29a0d4ef8be6970aba549761708.jpg)
↓ コンスタンスと弟ウィリアム
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/20/036f054367081bc635b30ce458059a8a.jpg)
第一話の「ロード・ヒル・ハウス殺人事件」は実際に起きた事件を元にして、
概略は、
1860年6月、長閑な村にある”ロード・ヒル・ハウス”で、この屋敷の主人であるサミュエル・ケント
の3歳になる息子サヴィルが行方不明となり、使用人たちにより遺体が発見されることになった。
サヴィルはケントの後妻メアリーの息子で、前妻の娘であり年の離れたコンスタンスと息子ウィリ
アムが居る。
犯人は家族か使用人かと世間が注目するなか、ジョナサン・ウィッチャー警部が捜査に当たる事
になる。
彼は、1842年にスコットランド・ヤード刑事課が創設された際に刑事になった8人のうちの1人で
ずば抜けた技量を持敏腕刑事だった。
前妻の子供であるコンスタンスと義母のメアリーの関係は良くなく、コンスタンスは義弟にあたる
サヴィルにも辛くあたっていたらしいとの噂を聞き、同時にコンスタンスの寝間着が紛失している
事等から当時としては初めてと言った現場検証を始めるウィッチャー。
コンスタンスは精神を病んでいるとのことで寝間着の事も記憶にないとはぐらかすが、決定的な
証拠もないまま裁判が始まるものの 父親が雇った弁護士等に阻まれコンスタンスは釈放される
ことに。
結果事件捜査の現場から外されたウィッチャーの元に、修道院に入ったコンスタンスが自分が犯
人である事を告解したとの知らせがあり、再び裁判が始まる。
ウィッチャーはコンスタンスと弟と二人の犯行であると考え、コンスタンスは弟を庇い1人で罪を
被っているのだと云うが、結局コンスタンスは情状酌量の上実刑20年実刑を受ける事になる。
コンスタンスは刑を終えた後100歳迄生き、弟ウィリアムは著名な海洋生物学者となり後に
コンスタンスと再会する。
この事件の後ウィッチャーは刑事を辞め私立探偵となります。
殺害の動機等も詳しく語られず、自白内容にも矛盾が多い事から現時点でも謎の多い事件とし
て語られている未解決事件です。
この事件で捜査にあたったウィッチャー警部は、”最初の刑事”と言われ、刑事、探偵の元祖的な
存在としてホームズはじめ様々な刑事、探偵ドラマに影響を与えたと言われています。
地味ではありますが、ヴィクトリア朝を背景に、当時の名家の状況、裁判の様子、加熱する報道に
振り回される様子、何よりウィッチャーの事件に対する真摯な姿などが丁寧に描かれている作品です。
チャールズ・ディッケンズの作品『荒涼館』のバケット警部(先日ご紹介した『ディケンジアン』にも
登場しています)もこのウィッチャーをモデルにしていると言われています。
この第一話の後に続く3エピソードは私立探偵となったウィッチャーを描くオリジナルストーリーに
なっています。
機会があれば又追ってご紹介したいと思います。
原作本は、
『最初の刑事ーウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』ハヤカワ・ノンフィクション文庫)-2016/3/9
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/1f/6fde227ecc33a8b2cce4bd5af9556b2b.jpg)
ケイト・サマースケイル(著)、日暮雅通(翻訳)