若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

根っこが大事

2008-03-23 11:09:25 | その他
社会人になってから、ずっと何らかの「補助」業をしている気がします。銀行時代は、その仕事に遣り甲斐などを求めて、もがき苦しんだ時期もありました。「仕事とは…」なんて論じちゃったりしてね。でも、あの頃、無知で経験が浅いながらもそんなことを青臭く、マジメに考えたことは今でも無駄ではないと思っています(って昔の上司も読んでるんだよな、このブログ……)。

富士フィルムの工場でアルバイトをしていた頃のことです。銀行を辞めて「専業主婦になります!」宣言をしたにも関わらず、たった10ヶ月でギブアップ。リハビリ代わりに、と始めたアルバイトでした。

社員食堂で、二代目の仕事の話になり、カメラマンだということを話すと、会社柄「おぉ!」と良反応。「かっこいいねー」と口々に褒められ、ちょっとイイ気分になっていました。すると、社員さんの一人が「でも、松本さん自身がスゴイ訳じゃないよね。」と痛烈に一言。その場はちょっぴりシーンとなり、もともとキツイ発言の多い人だったので、「あはは、そーだよねー」と笑ってごまかしましたが、結構グサっときたのを覚えています。

そのときから、ずっと考え続けていました。外資系に就職してからも、インターネットの会社に就職してからも、写真館の若女将になってからも。

でも、最近思うのです。補助業という一つの技術を身につけるのも、大切な仕事なのかな、と。樹木が大きな枝やキレイな葉っぱをつけるために、よいしょよいしょと頑張る根っこは、実はすっごい大切な存在なんだよなー、と。しかも!奇跡的なコトに、私はその仕事に遣り甲斐を感じることが出来る人間らしいのです。

もっと早くにこのことに気付いていたら、私が目指していた「スーパー事務員」になれたのにな、と思いますが、まぁ今からでも遅くはないでしょう。力仕事だとヘタレだけど、「あの写真館は女将がキーマンだよね」と言われるように、頑張ることにします(大きく出たな)。