2019年7月13日、午前6時。曇り空。いつもはひっそりとした見本園が大勢の来場者で賑わう、年に一度の観蓮会のはじまりです!
早朝5時に集合したボランティアたちは、朝礼を済ませて各チームに分かれて最終準備にとりかかりました。
開門の6時と同時に多くの人が坂を上ってやってきます。
人気の蓮のガイドツアーは、大賀一郎博士のパネルの前から出発です。大賀ハスのふるさとの会の顧問である南定雄先生が、大賀博士との思い出を語ります。
しばし日常を忘れ、早朝の蓮のうつくしさに触れるひとときです。
伊豆沼の姿に思わずため息する人もいました。
花弁が斑模様の一天四海です。
紅君子蓮です。
輪王蓮です。
100種以上の蓮を一度に見るのは大変です。今年は東屋に休憩所を設けました。
休憩所では、無料の蓮茶がふるまわれました。香り高く、鮮やかな黄色のクセのないお茶です。
一息つきながら、オカリナの優しいしらべに耳を傾けます。
大酒錦と大賀蓮の掛け合わせ品種が開花一日目を迎えていました。
来場者の多くがカメラに収めていた艶陽天です。濃い紅色の中国の蓮です。特徴としては、実ができないことと、雄蘂(ゆうずい)の先端が紅いことです。
この曇り空が、蓮の写真撮影にはちょうど良いとか。ここ数年の観蓮会は晴天の猛暑のなかで行われてきましたが、今年は梅雨の中休みで雨が降らなかったために多くの人が訪れました。
舞妃蓮です。阪本祐二氏が1966年に作出した黄と紅のぼかしの入った甘美な品種で、キバナバスの王子蓮と大賀蓮との交配種です。
幻想的な真如蓮です。
真如蓮を説明する大賀ハスのふるさとの会の金子会長。聞き入るのは、駆けつけてくださった衆議院議員・小林鷹之氏です。
100種以上の蓮のなかには、ここでつくられた知里の曙もあります。
知里の曙は、7月中旬の観蓮会ではいつもスター的存在です。
碧台蓮です。花弁数100~120枚の八重咲で、花色はやや緑色を帯びます。西湖蓮に似ていますが、異形の雄ずいができにくい品種です。
碧台蓮は、花径が20センチ前後と中型です。でも花托がととのっているせいか、風格があります。
見本園の奥には、中国の品種が並びます。点降唇です。
翠薇夕照です。
天高雲淡です。
見本園の外では、大賀蓮の妖精・ちはなちゃん、加曾利貝塚のマスコット・かそりーぬ、新検見川駅の駅長犬が勢ぞろいです。
散ったあとの蓮の花は、30~35日ほどで果托になります。見本園でとれた果托を目当てに来場する方も。
初の試みとして、会員が敷地の竹でつくった衣文かけを販売しました。
見本園へとつづく小道の手前では、小型の蓮、椿や花の苗を販売しました。蓮は早々に完売しました。
無料の象鼻杯コーナーです。中国では唐の時代以前から、蓮の大きな葉をとって酒を盛り、葉の中心を刺して柄と通してから、茎をまげて象の鼻のようにその酒を吸って楽しんだそうです。
正門入口の修景池では、大賀蓮が一輪さいていました! ぎりぎり4日目の大賀蓮です。
観蓮会のために、修景池にボート・チバニアンを浮かし、蓮の鉢を配置しました。
ボートなかで、紅黄蝶がうつくしく咲いていました。
最後に。JR新検見川駅に設置された観蓮会を祝うコーナーの写真です。
2000年以上前から蓮が咲き誇るこの検見川の地で行われる観蓮会。今年も盛況のうちに終えることができました。ご来場いただきました皆様、どうもありがとうございました!
見本園の開放日は、観蓮会のほかに7月14日、15日、27日、28日とつづきます。午前6時から10時まで。各種イベントはございませんが、静かな環境で、ゆっくりと蓮を鑑賞される方は、ぜひお越しくださいませ。
観蓮会2019の報告は以上です。
(担当: れい)
ブログで行った気分を味わえうれしいです😊素敵なブログありがとうございます✨
毎年バージョンアップした観蓮会で素晴らしいですね。行けなくて残念です😭
残りの開放日もがんばって下さい✨
それでも朝一からハスの花を見る為に多くのファンが来られました。「市川から来られたお客様!風邪などひかないでくださいよ」