大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

「再稼働反対」叫ぶ20万人の洪水 機動隊車両が官邸突入防ぐ

2012-07-10 16:00:00 | 原子力関係
「再稼働反対」叫ぶ20万人の洪水 機動隊車両が官邸突入防ぐより転載
2012年 6月 30日 01:35 《 日本 》 【取材ニュース】 <原発> <市民活動> <政治・政党> <災害・事故>
田中龍作


紫陽花革命にちなんでアジサイの花を髪に刺し「再稼働反対」の声をあげる女性。=28日夕、首相官邸前。写真:田中撮影=

予兆は集会開始前からすでに表れていた。金曜恒例となった原発の再稼働に抗議する集会(主催:首都圏反原発連合)。日が陰り始めた午後5時半過ぎ、首相官邸前に集まった市民の列は内閣府のある一角をぐるりと取り囲もうとしていた。溢れた人たちが、議事堂に隣接する歩道を埋めた。開始前の時点で前回の4万5千人(主催者発表)と同じ人出だ。

バスを仕立てて長野県から訪れた一行もいる。大飯原発の地元福井県から足を運んだ老夫婦の姿も。現場で落ち合う約束をしていた長野の代表者と携帯電話で連絡を取り合った。「東京メトロ霞が関駅から10mほど下がった所」と言われ、その地点に行ったが探し出せない。

官邸前で取材を続けているジャーナリストの友人からも居場所を教えてもらったが、こちらも会えなかった。見渡す限り人だ。

6時を少し過ぎた頃から官邸前交差点の歩道上でいつものように参加者のスピーチが始まった。学生、サラリーマン、主婦…あらゆる階層がマイクを握った。

国会議員も入れ替わり立ち替わり官邸に向かって演説した。消費税率引上げ法案に反対票を投じた議員ばかりである。「最後の最後まで諦めてはなりません。(大飯原発が再起動する)7月1日まではまだ時間があります」。こう呼びかけたのは三宅雪子衆院議員(民主党)だ。

5~6人目のスピーチに耳を傾けていると、60年安保闘争の隊列に加わっていた知人が走り込んできた。「車道を人が埋めた。解放区だ」往年の闘士は興奮しながら告げた。


官邸正門前に横付けされた機動隊車両。子供を肩車した父親の姿も。=写真:田中撮影=

筆者は車道に向かって駆け出した。知人が言う通り、市民が全車線を埋めており、車両は通行できない状態になっている。警察官が「歩道に上がって下さい」と連呼するが、人々を制御できない。

白髪頭の参加者が「こんなこと60年安保以来だ」と叫んだ。

20万人(主催者発表)が洪水となってジリジリと官邸の方に進んでいる。警察隊のバリケードは数分と持たず次々と決壊し後退した。指揮官とおぼしき警察官が「官邸を守れ」と叫んだ。それが合図だったのか。機動隊のバス(通称カマボコ)数台が官邸とデモ隊の間にスーッと割り込んできた。

警察は指揮車の上から「皆さん、冷静になって下さい」と拡声器で呼びかけるが制止できない。現役の警察官たちにとって、これほどの大規模デモは経験したことがないはずだ。

代わって主催者が呼びかけた。「また来週があります。ゆっくりゆっくり下がりましょう」「20万人では原発は止まらないんです」・・・終了時間を待たずして、デモは一人の逮捕者も出さず平和裡に散会となった。

原発を再稼働させた野田官邸は、警察によって守られたのである。機動隊の車両が官邸正門を塞がなかったら、市民がなだれ込んでいただろう。

国連環境会議 「福島原発事故」伏せたかった日本政府

2012-07-10 15:00:00 | 原子力関係
国連環境会議 「福島原発事故」伏せたかった日本政府より転載
2012年 6月 28日 16:37 《 海外 》 【取材ニュース】 <原発> <市民活動>
田中龍作

【リオ発・諏訪京】 国連環境会議 「福島原発事故」伏せたかった日本政府


ピースボード主催のワークショップ 日本とブラジルではガイガーカウンターの数値が違うことを説明している。=現地時間21日、写真:諏訪京撮影=
「国連はもうダメだ」…現地のNGOからはこんな落胆の声が上がっていた。20年ぶりにブラジルで開かれた「リオ+20」に対して、NGO環境各団体から厳しい批判が相次いだ。

まとめられた成果文書のタイトルは、「われわれが望む未来」、しかしそこには未来を作るための具体策はなく、各国代表が予定通りの演説をして終了というわけだ。原発の今後については、つい1年3ヶ月前に最悪の原発事故を引き起こした当事国の日本からは、原発についての言及はなかった。他国も触れなかった。

福島・日本の現状を伝えに来た人々の想いも様々だった。福島の有機農家、福島 の母親、福島の若者、それぞれ現地記者会見やワークショップで発言をした。皆「原発はやめよう」という同じ想いのもと日本の裏側にあるリオデジャネイロまで足を伸ばしたが、伝わり方には差があったようだ。同時に原発にあまり触れたくない政府の思惑も見え隠れした。

日本から来た環境NGO「虔十の会(※)」代表、坂田昌子さんに、今回のリオ行脚の裏側を赤裸々に語ってもらった。

福島県民同士の対立

「(福島原発が)現在進行中でいつどうなるか分からない中、それでも、福島の土地で種を蒔いて作るんだ、という有機農家の立場と、もう福島のものを子供に食べさせられない、放射能に汚染されているかもしれないと思いながら子供に料理を作るのに罪悪感を感じていると訴えるお母さん。どちらも原発をやめてもらいたいという想いだが、有機農家にしたら、世界へ向かって福島のものが食べられないと訴えるお母さんが許せない。両者の間に対立があるまま、リオに来た。すごく難しい問題だ」。

「両者の溝が埋まらないまま、リオまで来た。とことん放射能に向き合い、除染をして作物を作る農家もいれば、国の安全基準で出荷する農家もある。たとえ10ベクレルでも、子供を被ばくさせたくないお母さんの心配もわかる。どちらも正解だし、間違っていない」。坂田さんは語る。

「この問題は、リオで始まったものではなく、日本国内でずっとあったもの。今まで両者がきちんと話をする機会がなかった。日本へ帰ってからの課題となった」。

坂田さんは日本政府の思惑についても語ってくれた―

「『リオ+20』の日本パビリオンで『ふくしま発、有機農業・地域がつくる持続可能な社会への提言』という講演を企画している段階で、環境省から『タイトルから“福島”をはずしてくれ。東日本とグリーンエコノミーという題に変えてくれないか』と言われた」。

「それは絶対にダメだと言った。海外では『311』と言っても分からない人が多いのに、『東日本』なんていったら原発の問題だと誰も分からない。最終的には、『福島』という名前は残して講演をした。つまり、政府は原発の話はあまり出したくなかったということ」。

坂田さんは、政府主導の「リオ+20」の会場だけでは聞けない声を求めて、同時開催されているピープルズサミットで精力的に現地の人や各国NGOと交流した。

「成果文書に影響を与えることだけでなく、5万人以上集まっている各国の人々と繋がることの方が大事」。それが国際会議の意義だという。参加国の中には原発推進国も多い。主催国ブラジルは、2基の原発を持ち、3基目の建設を進めている。

「せっかく福島からきてくれた有機農家の話だったのに、聴衆はほとんどが日本人で意味がなかった。二度と(日本 パビリオンで)やるもんかと思った」。

坂田さんはその後、なんとかピープルズサミットでの記者会見で他国の参加者にアピールが出来てほっとしたようだ。

日本政府は「脱原発依存」と言っただけで、撤退か推進か方針を明らかにしていない。国際会議で原発について発言すれば、追及されるからだろうか。ダンマリを決め込んだのだった。



※虔十の会
宮沢賢治の童話「虔十公園林」から名前をとり、次世代に「かしこくない」と思われる行為をするべきではないという理念のもと、大量生産・大量消費・大量廃棄の経済成長とは別の方法を高尾山の自然保護を通じて提案している。http://homepage2.nifty.com/kenju/index.html


諏訪記者は当方が旅費を一部援助しただけで、自費によりブラジル取材に行っております。

【原発再稼働】 滋賀県知事 「関西電力と国から脅された」

2012-07-10 14:00:00 | 原子力関係
【原発再稼働】 滋賀県知事 「関西電力と国から脅された」より転載
2012年 6月 13日 17:44 《 日本 》 《滋賀》 【取材ニュース】 <原発> <政治・政党>
田中龍作


嘉田滋賀県知事。「野田さんは官僚の作文を読んでいるだけ。国民からの視点がない。私がすごく怒っているところ」。=13日、日本外国特派員協会。写真:田中撮影=
関西電力が「停電」を武器に企業を焚き付け、自治体の首長たちを脅していたことが現職知事の証言によって明らかになった。「再稼働は認めない」から一転「夏場の再稼働は認める」とした滋賀県の嘉田由紀子・滋賀県知事がきょう、日本外国特派員協会で開かれた記者会見で暴露した。

海外記者から「再稼働反対の声を過激にあげていたにも拘らず、180度スタンスを変えたのは何故か?」と問われた嘉田知事は次のように答えた―

「(夏場の)電力不足で“停電になったらどうする?” “お前は責任取れるのか?”と関電、国、企業から脅された。大阪の橋下(徹)さんとも話し、“電気が停まったら仕様がないわね”ということになった」。

嘉田知事が記者会見を終えてエレベータに乗るまで、筆者は単独でインタビューした。

田中:専門家は夏でも電力は足りる、と見ている。こちらの方が「電力不足」を吹聴する政府のインチキなアナウンスより説得力があるが?

知事:「300万キロワットは圧縮できると飯田(哲也)さんや古賀(茂明)さんと詰めてきたけど、関西電力が個別企業にこうした(知事は圧力をかける手真似をした)。そうしたら個別企業が“税金払わない”“(滋賀県から)出て行く”と言い始めた」。

田中:彼ら(電力会社)は電気を停めたいと思ったら、停めることができますからねえ?

知事:そうそう。

電力不足で電気が停まるのではない。電力会社が自らの都合のいいように電気を停めるのである。それは「3・11」直後に起きた東電の計画停電でも指摘された。

関西電力が関西広域連合に圧力をかけて「再稼働を飲ませた」ことは、一部メディアが仄聞として伝えていた。だが、ここに来て政治家が、圧力の実態を公にし始めた。

昨日(12日)は国会の院内集会で、民主党の衆院議員が関電労組から「再稼働反対の署名を撤回しろ、さもなくば次の選挙は推薦しない」と恫喝されたことを暴露している。

「ナントカに刃物」というが、「電力会社に停電」ではないか。脅しに怯まず電力会社の悪質な手口を白日の下に晒す公人がもっと出てきてほしいものだ。

【福井発】 大飯原発が再起動した日、機動隊が攻め込んできた

2012-07-10 13:00:00 | 原子力関係
【福井発】 大飯原発が再起動した日、機動隊が攻め込んできたより転載
2012年 7月 2日 01:10 《 日本 》 【取材ニュース】 <原発> <市民活動> <政治・政党> <災害・事故>
田中龍作


再稼働反対派を押し込む機動隊。両手をあげた市民たちは、非暴力で食い止めようと懸命だった。=1日午後5時45分、大飯原発入り口。写真:田中撮影=
ほぼ2ヵ月続いた「原発ゼロ」が終わった日は、国家の暴力により縁どられた。

30日午後から大飯原発入口の封鎖を続ける再稼働反対派の市民は疲れ切っていた。夜通し降った雨は、1日午後2時頃まで止まなかった。雨と機動隊とのニラミ合いで体力を消耗した反対派の面々に、京都や東京などから駆け付けた女性たちが炊き出しのサービスを始めたのが午後4時過ぎだった。

ピザ特有のチーズが焦げたような香り、味噌汁の匂いが食欲を刺激する。

皆ひとしきりパクついた頃、異変が起きた。機動隊が増強されたのである。海側と山側の両方から反対派を挟撃する形になった。大飯原発は山の向こう側にある。

機動隊はさらに増強された。海側と山側の両方合わせれば総勢で200人はいるだろうか。黒いヘルメットが不気味に光る。午後5時を回った頃だった。強化プラスチックの盾を持った山側の機動隊が前進を始めた。

反対派は両手をあげて非暴力で対抗するが、柔剣道の猛者が揃う機動隊のパワーにジワジワと押し込まれた。それでも両手をあげたまま抵抗を続けた。膠着状態が暫く続いた。

一方、海側の機動隊はダイインの市民たちを次々とゴボウ抜きにしていった。ピザをふるまっていた母親も手足をつかまれ引きずり出された。


女性は一度ごぼう抜きにされたが、山道を伝って戻って来ると体をチェーンでくくりつけた。=1日午後8時45分、写真:田中撮影=

パーカッションのリズムと「再稼働反対」のシュプレヒコールが夕空に響く。夜のとばりがすっかり降りた午後9時、再起動のスイッチが入った。ほぼ同時に山側の機動隊がなだれ込んだ。反対派の市民たちは次々となぎ倒されていった。

原発を地震多発国の日本に54基も作ったのは自民党だが、福島原発事故の検証もまだ終わっていないのに原発を再稼働したのは民主党である。

「コンクリートから人へ」をうたい文句に政権の座についた民主党が、ここまで国民の健康と生活をないがしろにする政党であると誰が予想しただろうか。
原発ゼロが終わった日は、民主党が終わった日でもある。

【 29日金曜日夜、数万人が首相官邸前に参集!心優しき人々の猛抗議 】

2012-07-10 12:00:00 | 原子力関係
【 29日金曜日夜、数万人が首相官邸前に参集!心優しき人々の猛抗議 】より転載


「『大きな音』、しかし抗議行動は礼儀正しい日本人そのものの、整然としたもの」
「あちこちで、道行く人に進路を譲る姿。整然と解散し、立ち去った後にはごみひとつ落ちていなかった」

マーティン・ファクラー / ニューヨークタイムズ 6月29日

反原発のスローガンを叫びながら、ドラムを叩きながら、数万の人々が29日金曜日夜首相官邸前に参集し、原子力発電所の再稼働に対し、これまでで最大規模となる抗議行動を展開、一般市民の怒りが爆発しました。

警察が非常線を張る中、女性、小さな子供たち、仕事帰りのスーツ姿の男性、様々な姿の人々が国会議事堂と首相官邸の間の広い通りを埋め尽くし、口々に
「ノー・モア福島!」
の叫び声をあげていました。

参加者の人数は主催者側の発表で約150,000人、これに対し警察側の発表は17,000人とばらつきがあります。
地元のテレビ局などは、参加者数を20,000~45,000人と推定していますが、いずれにしても1960年代以来、東京では最大規模の抗議行動となりました。
長く人々が政治に対して無関心であった日本においては、どのような抗議行動も珍しいといわなければなりません。
しかし日本政府の野田首相が今月、関西地区の大飯原発の再稼働を指示して以来、首相が原子力発電に対する人々の懸念と不安を、無視していることに対する憤りは膨らむ一方でした。

大飯原発は西日本にあります。
福島第一原発の事故により、日本国内にある稼働可能な50基の原子炉がすべて停止した中、大飯原発は日本で最初に再稼働する原子力発電所になります。
原子力発電は日本の国内の電力の30パーセントを供給していました。
福島第一原発の事故では、地震と津波が安全設備の要である冷却装置を稼働不能にしてしまい、3基の原子炉がメルトダウンしました。


野田首相はうだるように暑い日本の夏、電力不足により停電が発生し、日本の産業が打撃を受けるのを避けるため、大飯原発の2基の原子炉の再稼働を指示した、と語りました。
しかし世論調査により日本の国民の3分の2は再稼働に反対しており、政治評論家の多くは、大飯原発において十分な安全対策がとられていることを納得させるには至っておらず、一般の反発を警告していました。

金曜日多くの人々が、野田首相は強大な権限を持つ官僚と大企業の経営者が、国民の意思を無視して密室で協議し何もかも決めてしまう、「いつもの日本の姿」に戻そうとしている、と非難しました。
幾人かの人々は、人々の願いを踏みにじり再稼働を決めた横暴さに対する怒りが、政治的な目覚めのきっかけになった、と語りました。
だからこそ今、この場所にやってきたのだ、と。

「今まで日本人は、中央政府に直接抗議することはありませんでした。」
1才の息子を連れて抗議行動に参加した29才の主婦、中島ようこさんがこう語りました。
「でも今は違います。はっきりと意見を口にする必要があります。でないと政府は、私たち国民を危険にさらしてしまいます。」

「安全対策を強化せず、そのまま再稼働を許すなんて狂っているとしか言いようがありません。」
初めてデモに参加した、主婦の山崎なおみさんはこう話しました。
「安定した電力供給と職を確保するため、原発が必要だ、という話も分かります。でも日本の政府機関は、今や私たち国民を守るつもりが無いことが明らかになりました。もう政府は信じられません。」

こうした政府への不信が、3月以来毎週行われてきたこの抗議行動の参加者を瞬く間に増やしたのだ、と主宰者は語りました。
この抗議行動は数百人の規模から始まりました。
しかし野田首相が再稼働を指示するや、たちまちに数千人の規模に膨らんだ、と主宰者のひとり、東京を活動拠点とするイラストレーターのミサオ・レッドウルフさんが語りました。
日本政府が福島第一原発の事故後、国民の健康を守るための適切な対策をとらず、原子力発電所の再稼働ばかりを急いだ、それに対する不満がこの抗議行動につながった。東京に拠点を置くエネルギー政策グループ、持続可能エネルギー政策研究所の飯田てつやさんがこのように指摘しました。
「これは人々の怒り、そして政府の信頼失墜を表しています。」
「この動きが後戻りすることは無いでしょう。こうした運動は、今後も続いていくものと思っています。」

野田首相自身は、この世の抗議行動に動じていないかのように振る舞いました。
「大きな音だね」と、首相官邸に向かう道すがら、傍らにいた記者にこう漏らしました。

この夜の抗議は確かに大きな音を立てていたかも知りませんが、その行動は礼儀正しい日本人そのものの整然としたものでした。
多くの場所で、抗議行動に参加した人々が、通りかかった通行人に道を譲る姿が目撃されました。
そして歩道からはみ出さないよう、気を使っていました。

午後8時、抗議行動が予定通り終了すると、主宰者は参加者に向かい、直ちにメガホンを使うのを止め、速やかに退去するよう指示しました。

彼らが立ち去った後には、ゴミひとつ、落ちてはいませんでした。

フクイチ原発収束作業員、都市部の反原発運動に悲痛な訴え

2012-07-10 12:00:00 | 原子力関係
フクイチ原発収束作業員、都市部の反原発運動に悲痛な訴えより転載
2012年 6月 28日 12:19 《福島》 【取材ニュース】 <原発>
酒井多美夫


6.27東電前アクションの呼びかけで大勢の市民が東電、関電への抗議に参加した。

 昨日、午後7時から日比谷公園で「東電前アクション」が主催した集会とデ行進が行われた。参加者(100名超)は、東京電力や関西電力の前で「柏崎刈羽の再稼働はありえない」など、怒りの声を挙げた。

 さて、デモ行進の前の集会のなかで、福島第一原子力発電所の収束作業を行なっている男性が挨拶を行なった。その内容は、都市部で行なわれている現在の反原発運動、脱原発運動の“質”を問うもので、原発最前線からの貴重な発言のように思えた。「良薬は口に苦し」である。その声を紹介したい。


福島第一原子力発電所に勤める原発収束作業員。

 皆さん、こんばんは。僕は福島第一原発の収束作業をしています。僕は昨年度、たった3カ月間で7ミリ(シーベルト)の被爆をしています。僕の職場は比較的安全というか、いちばん安全な場所かもしれません。そのようなところでも、すでに労災白血病の認定基準である5ミリシーベルトに2カ月半~3カ月でなっています。

 皆さん、原発というのは差別を生み出すシステムでした。今、収束作業を行なっているのは、都市部の貧困の人々、そして、寄せ場や福島の貧困な地域(の人々)、東北の出稼ぎ労働者(といった方々です)。皆、本当に日給1万円にも満たない状況のなかで働いています。

 原発労働というのは、実は差別の問題であります。その差別的な状況を、実は推進派であっても、反対派の皆さんであっても(よく分かっておられない)、今、廃炉という作業、収束の作業をやっているのは、紛れもない僕たち人間です。僕たちは人間なんだ。そして、僕たちはその人間としての尊厳を取り戻したい(のです)。

 日給8000円とか1万円とか、そんな金額でどうなんでしょうか?将来の不安もものすごくあります。多分、このままですと、僕たちは健康被害が出たとしても保障されないかもしれません。そして、僕たちのような収束作業員のことを親身に気遣ってくれるのは、福島の現地の住民です。

しかし、都市部の住民は、無責任に「ハイロ、ハイロ」とそのようなコールをします。だけど、その廃炉の作業をしているのは人間です。収束作業員です。都市の人たちに本当に言いたい。無責任な「ハイロ」という言葉ではなくて、その廃炉に向けて皆でこの原子力という技術が生み出す差別の問題を、自問自答しながら、そしてこの新しい社会、新しいエネルギーをこれから皆で考えて(いきたい)。

原子力という技術が生み出した差別の問題を、自問自答していかなければ福島の現地住民や収束作業員と一緒の気持ちで未来に向けた収束作業、廃炉作業はできないと思います。

 皆、本当にこの原発をなくしたいんだったら、人任せの廃炉作業(ではなく)、僕たちに任せるのではなく、廃炉作業を行なう僕たち収束作業員をもっともっと増やして欲しいですし、皆でどのようにこの原発(廃炉)を現地の人と一緒にやっていけるのか、考えて、本当に考えてください。

 大飯原発の社長さんに会いました。社長さんはテレビのインタビューがあった時に、「私は再稼働に賛成だよ」という話をしました。しかし、収録が終わった後、社長さんはこう言いました。皆、反対なんだよと。自分の身内は皆反対なんだと。この大飯原発の現状は、賛成、反対がごちゃまぜになっているところに、クサビを埋め込むのが、そして分断していくのが都市部の反原発運動であったり、電力会社であったりするわけです。賛成も反対も同じような支配者の視点からそのような原発住民の分断を図っている。そのようなことを皆さん、もっともっと気付いて、そしてその中で未来に向けて皆でやっていくことを模索していきたいと、そういうふうに皆さんに提案したいと思います。

再稼働反対集会 「歴史変えたくて」官邸方向に前進、規制線また決壊

2012-07-10 11:30:00 | 原子力関係
再稼働反対集会 「歴史変えたくて」官邸方向に前進、規制線また決壊より転載

 警察の規制は厳しかった。首相官邸の200mも手前の歩道上に警察官が立ち官邸方向に行こうとする人をチェックした。筆者がプレスカードを提示し、官邸の記者会見に登録されていることを説明すると、警察官は無線で所轄に照合した。

 警察官によるチェックポイントを3回通ってやっと官邸前の集会場所にたどり着いた。プレスカードがなかったら、どうなったことやら。フォトジャーナリストの豊田直己氏も同様だった、という。

 金曜恒例となった官邸前の原発再稼働反対集会(主催:首都圏反原発連合)。6日はこれまでよりピリピリした雰囲気の中で始まった。

 前回(6月29日)のように参加者を車道に出すまいと、警察は巧妙かつ徹底的に人の流れを規制した。「東京メトロ国会議事堂前」駅で降りる参加者を、官邸前に近い出口から出さず、霞が関寄りの出口から出した。

 さらに警察は歩道に上がって来た参加者を、20~30mごとにポールとバーで仕切った枠から出さないようにした。

 方々から駆け付けた参加者で枠の中は一杯になった。宮崎県から飛行機で訪れた男女2人組は「前回(6月29日)の集会をネットで見て、居ても立ってもいられなくなって来た。歴史を変えるために来た」と頬を上気させた。

 参加者の輪が全国各地に広がるにつれ、国会議員の参加も増えている。この日は福島瑞穂・社民党党首や三宅雪子議員(民主党離党)ら常連に加えて亀井静香・前国民新党代表の姿もあった。自民党時代、大臣を歴任し自派閥を率いていた大立者だ。政治も歴史の変換点を迎えているのだろう。

 「(原発事故によって)我々は文明のしっぺ返しを食っている。このままだと、とんでもないことになる…」。亀井氏は独特のダミ声で訴えた。

 政治家の参加が増えることを主催者も歓迎しているようだ。主催者の一人レッドウルフさん(ハンドルネーム)は「参加者が一万人を超えたあたりから政治が動きだした。政治を動かしている実感がある」と自信を示す。

 集会場で官邸に最も近い場所がスピーチ・スポットだ。国会議員も市民も分け隔てなく、持ち時間2~3分以内で官邸への思いをぶつけた。
 前回は7時を少し回った頃、歩道の規制線が決壊し参加者が車道に溢れた。6日の集会は、警察の規制が厳しかったため、7時を過ぎても人々は歩道上に列を作ったまま「再稼働反対」の声をあげていた。

 だが「今日は静かに終わるのかなあ」と思った矢先だった。「決壊したぞ~」、降りしきる雨音を突いて誰かが叫んだ。筆者は車道に駆けだした。

 参加者が車道に溢れ出ている。「再稼働反対」を叫びながら官邸に向けて前進している。警察隊が2段構えでピケを張ったが、数万人の前進圧力に押されがちだ。警察、参加者ともに鬼のような形相である。

 間髪を入れず官邸正門を機動隊の輸送車約10台が封鎖した。

 主催者側の誘導係が官邸のはるか手前でピケを張った。参加者たちを暴徒化させないための自主的措置だ。プロの警察隊が防ぎきれないものを素人が堰き止められるだろうか。

 7時38分、私服刑事が主催者の一人に解散を迫った。「前(演説スポット周辺)を解散させれば、皆解散するんだよ」。

 「手前で我々が防衛線を張ってますから」と主催者。リーダー格の私服刑事が大きく首を横に振った。

 「続けたい」「いや解散してくれ」。主催者と警察の押し問答が、わずかの間あった。

 それから10分後、主催者は散会を告げた。「この混乱状態で集会をこれ以上続けることはできません。よって散会とさせて頂きます」。拡声器を使った声は、人々を説得させるのに十分な力を持っていた。

 議事堂に隣接する歩道上から「やめるな」のヤジが飛んだが、主催者の宣言通り散会となった。

 「再稼働反対、再稼働反対…」。悔しさを押し殺した主催者の声が雨空に響いた。参加者たちは地下鉄の入り口に向けて流れ始めた。

     《文・田中龍作 / 諏訪京》



総額160億ドルを支援 アフガン会議「東京宣言」採択、閉会

2012-07-10 11:00:00 | 学習
荒廃した国土の復興はまずは福島から始めるべきでしょう!
玄葉光一郎は福島県の船引町出身、僕と同じ中学です。
自分の地元が原発事故で困っているのにアフガン復興なんて言っている場合じゃないでしょ!
今度の選挙では絶対に落選するから…。
福島県の恥さらしだね!

総額160億ドルを支援 アフガン会議「東京宣言」採択、閉会より転載

 日本政府が主催するアフガニスタン復興に関する国際会議は8日夕、国際社会が2015年までに総額160億ドル(約1兆2800億円)超を支援すると明記した「東京宣言」を採択して閉会した。

 宣言はアフガンの持続的発展を実現するために国際社会とアフガン政府が「互いに責任を負う」とし、国際社会は継続支援を、アフガン側は民主化推進に取り組むことをそれぞれ約束した。

 野田佳彦首相は「荒廃した国土の復興には国際社会からの支援が欠かせない」と指摘し、日本が支援を続ける考えを表明。玄葉光一郎外相は今年から約5年間でアフガニスタンにインフラ整備や農業分野を中心に最大約30億ドル(約2400億円)、パキスタンなど周辺国に約10億ドルを支援すると説明した。



太陽光発電 農家は農水省と経産省から補助金二重取り可能性

2012-07-10 11:00:00 | 原子力関係
太陽光発電 農家は農水省と経産省から補助金二重取り可能性より転載
2012.03.08 07:00

 太陽光発電に期待が集まっている。ソフトバンクの孫正義社長は「仮に全国の休耕田と耕作放棄地(約54万ヘクタール)の2割に太陽光パネルを敷き詰めると、約5000万キロワット、原発50基分を発電することができる」とぶち上げたが、大前研一氏によれば、思わぬ利権が生まれるという。以下は、大前氏の解説だ。
 * * *
 電力は経済産業省、農地は農林水産省の所管である。農水省は休耕田と耕作放棄地に対する権限を絶対に手放したくないので、太陽光発電に転用する場合は農地としての優遇を認めないか、いつでも農地に戻せるよう、太陽光パネルはすぐ取り外せる状態にしておかねばならないという条件をつけるだろう。
 そして、太陽光発電への転用が認められた場合、おそらく多くの農家は企業などに休耕田や耕作放棄地をリースして賃料を取ると思われるが、もし農家が自分で太陽光発電を手がけて経産省がそれに補助金を出したら、すでに農水省から補助金をもらっている農家が、二重取りでいっそう“補助金太り”することになる。
※週刊ポスト2012年3月16日号

尖閣諸島での軍事演習提案 中国軍少将、空母に「釣魚島」の名付け領有権主張を

2012-07-10 10:30:00 | 学習
尖閣諸島での軍事演習提案 中国軍少将、空母に「釣魚島」の名付け領有権主張をより転載

2012.7.9 14:14 [日中関係]

 中国人民解放軍系の学術団体、中国軍事科学学会副秘書長の羅援少将は9日付の中国紙、環球時報に寄稿し、尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権が中国にあることを行動で示すため、同諸島付近に軍事演習地区を設けるべきだと提案した。

 また羅氏は第2次大戦後、沖縄を占領した米軍が尖閣諸島に射撃場を設置していたと指摘。現在、尖閣諸島は中国の領土であり、中国も射撃場を同諸島に設置することを考えるべきだと訴えている。

 さらに尖閣諸島の周辺海域で操業する中国漁民を守るため「漁業警備員」の名目で漁船に民兵を乗船させることや、中国が建造する空母に「釣魚島」の名を付けて国内外の世論に同諸島の領有権をアピールする必要があると主張している。(共同)



日本初 兵庫の42人集落が自力で太陽光発電装置作り「脱原発」に

2012-07-10 10:00:00 | 原子力関係
日本初 兵庫の42人集落が自力で太陽光発電装置作り「脱原発」により転載
2012年6月30日(土)7時1分配信 NEWSポストセブン

 再稼働に揺れる大飯原発から約80km、兵庫県丹波市春日町・山王地区。人口はたった42人、平均年齢が60才を超える典型的な過疎地域だが、住民組織の自治会が、太陽光発電に取り組み、実現させた。これは全国で初のケースだという。

 都市部に比べて農村部の山王地区は、1人当たりの自治会費の負担が重い。公民館や農業用倉庫などを維持管理する必要があり、山王自治会では、1世帯当たり、月額5000円を徴収してきた。

「年間で1世帯6万円、ときには臨時の徴収もあって、8万円ぐらいになるときもあり、年金暮らしの年寄りが多いこの地区では、この自治会費が家計を苦しめてきたんです」(山王地区の自治会長・細田泰宏さん)

 何とかこれを軽減できる打開策はないものだろうかと考えた。

「過疎地区だけに、広大な空き地はいくらでもある。よし、太陽光でこの村を再生させよう。自治会費ぐらいはまかなえる発電装置をつくろうと、気持ちだけは、それははやりましたよ、ハイ」(細田さん)

 ネックは、太陽光発電パネルの設置費用をどう捻出するかだった。ところが、案ずるより産むが易し、30年前に行われた河川の改修工事のとき、県が集落の土地を買い上げてくれたお金が、自治会にプールされていることに気がついた。

「それでサンテックという中規模の業者を選んだのですが、費用は1700万円と格段に安くなることがわかったんです。これなら手元にも400万円残る。それで、最終的に住民全員の賛同を得ることができました」(細田さん)

 賛同を得たのは、発案から3か月が経った今年1月31日のこと。その翌月には工事を開始した。しかし、天候にめぐまれず工事が延びるなどやきもきする日々が続く。

 こうして川沿いの空き地700平方メートルに、216枚のパネルが設置され、ようやく通電したのは3月31日のことだった。

 悩みのタネだった自治会費は、この太陽光発電のおかげで、今年は各世帯半額の3万円に。来年からは0円となる。投資した1700万円は、自治会費への補填を差し引いても15年で回収できる見込みで、それ以降の発電収入はこの集落に利益となって還元される。

 この地区に住む53才の主婦はこう話す。

「自治会費も安くなって家計も助かります。それに、初めて設置したということで、この地域のイメージがよくなったんじゃないかなと思います。なんか外に向かって誇れるものがあるというだけで嬉しいですよね」

※女性セブン2012年7月12日号