大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

敦賀原発 調査中に配管破損させる

2012-07-21 18:00:00 | 原子力関係
敦賀原発 調査中に配管破損させるより転載 
NHKニュース

福井県にある日本原子力発電の敦賀原発2号機で、今月6日、地下の亀裂が活断層かどうか調べるボーリング調査中に、誤って地下に埋まった重要な配管に穴を開けてしまう作業ミスが起きました。原発は運転が停止しており、安全上問題はありませんでしたが、原子力安全・保安院は、重要な配管を損傷するというミスがなぜ起きたのか、報告するよう指示しました。 日本原電によりますと、作業ミスが起きたのは今月6日午後2時ごろで、敦賀原発の敷地内でボーリング調査を行っていたところ、掘削用の機器で誤って地下5メートル余りにある配管に穴を開けました。 この配管は、2号機のタービンを回した蒸気を水に戻すための機器に海水を送る重要な配管で、直径4メートル余りの配管の上の部分に8センチ余りの穴が開いたということです。 ボーリング調査は、2号機の近くにある「破砕帯」と呼ばれる地下の亀裂が活断層の可能性があるなどと専門家から指摘されたのを受けて行われていたもので、調査地点は敷地内の図面を見て決めていたということです。 日本原電では、なぜ作業ミスが起きたのか原因を調べる一方、原因が判明するまではボーリング調査を中止することにしました。 当時、原発は運転を停止しており安全上の問題はありませんでしたが、原子力安全・保安院は、重要な配管を損傷するというミスがなぜ起きたのか、報告するよう口頭で指示しました。

東日本大震災:福島第1原発事故 ミズダコとツブ貝、店頭価格が上昇--県漁連の試験販売 /福島

2012-07-21 17:00:00 | 原子力関係
東日本大震災:福島第1原発事故 ミズダコとツブ貝、店頭価格が上昇--県漁連の試験販売 /福島より転載

毎日新聞 2012年07月20日 地方版

 県漁連は19日、タコかご漁で捕獲したミズダコとシライトマキバイ(ツブ貝)の加工品を初めて出荷し、県内の小売店で販売が始まった。仲買業者からの卸価格は、1回目の試験販売よりミズダコで3割、ツブ貝で1割値上げした。その結果、店頭価格も実勢価格に近づいた。

 出荷量は、ミズダコとツブ貝の計約2・1トンと、前回のほぼ2倍。卸価格はミズダコの足が1キロ当たり900円、頭が同400円、ツブ貝は同1100円。

 ヨークベニマル(郡山市)は、相馬市と南相馬市の3店舗で扱い、ミズダコの足は100グラム当たり198円と前回比34%値上げ、ツブ貝が同228円と同28%値上げした。それでも、タコの足は同298円の北海道産に比べ3割安。相馬黒木店は、夕方までにほぼ完売した。担当者は「反応は上々。商業ベースに乗せられるステップになれば」と話した。

 購入した市内の男性(65)は「相馬産は新鮮でやわらかい。価格はあまり気にならない。友人に分けたい」と語った。市内の女性(68)は「前回食べたらおいしかったけど、若い人は食べない。孫に食べさせたら、娘にしかられる」と話した。

尖閣諸島めぐる日中の対立が最高潮

2012-07-21 17:00:00 | 学習
尖閣諸島めぐる日中の対立が最高潮より転載
2012/07/08(日曜) 21:31 iran japanese news

中国が日本に対し、「日中両国の領土問題について、正しい行動を取らなければ、日中関係は悪化するだろう」と警告を発しました。
イルナー通信の報道によりますと、中国外務省の劉為民(りゅう・いみん)報道官は、同国の首都北京でメディアのインタビューに応じ、釣魚島を尖閣諸島を購入する意向を示した、日本の野田総理大臣の発言を非難した、ということです。
尖閣諸島問題を巡る日本と中国の対立が続く中、石原都知事を初めとする日本政府当局は、尖閣諸島の購入計画を発表しています。
中国外務省の劉為民報道官はまた、「何びとも、中国領となっている土地を売買することはできない」と語りました。
同報道官はさらに、「釣魚島及び、その周辺海域は中国領の一部であり、取引できるものではない」と述べています。
そして、「中国は、この島が中国領であることを証明する歴史的な証拠資料を保有している」としました。
日本が尖閣諸島と称する釣魚島の領有権を巡る、日本と中国の対立は最近激化しており、この無人島については日本が実効支配しているものの、中国と台湾も領有権を主張しています。
日本と中国は、第2次世界大戦以降、豊富な石油や天然ガスが埋蔵されているといわれる、東シナ海に浮かぶ島々をめぐり、対立を続けてきました。
2010年に、尖閣諸島の近海で操業中の中国の漁船と、これを違法として取り締まりを実施した日本の海上保安庁の船舶2隻の衝突事件と、これによる15名の中国人船員の身柄拘束以来、日本と中国の緊張は最高潮に達しています。
東シナ海における日本と中国の領土問題に加え、中国はフィリピンやベトナム、ブルネイ、そして台湾とも、南シナ海における領土問題を抱えています。

東日本大震災:がれき受け入れ 北九州市、「モニター会議」新設へ 処理状況チェック /福岡

2012-07-21 16:00:00 | 原子力関係
東日本大震災:がれき受け入れ 北九州市、「モニター会議」新設へ 処理状況チェック /福岡より転載

毎日新聞 2012年07月19日 地方版

 宮城県石巻市の震災がれきの受け入れを決めた北九州市で18日に開会した7月臨時市議会。市は質疑の中で、市は市民15人からなる「災害廃棄物処理市民モニター会議」を9月に新設することを明らかにした。この日提案された、がれき処理関連費約8億5000万円の補正予算案は、環境建設委員会と経済港湾委員会で全会一致で可決。19日の本会議でも原案通り可決される見通し。

 北橋市長は提案理由説明で「市民の安全安心の観点からさまざまな取り組みを進める」と述べた。続く質疑で市が新設を打ち出した市民モニター会議は、市内の3焼却工場及び埋め立て処分場の計4カ所の地元から各3人を選び、残る3人は公募する。焼却工場や処分場、9月に視察予定の石巻市で、放射能濃度のサンプル採取や放射線量の測定に立ち会う。会議は3カ月ごとに開き、市ががれきの処理状況を報告し、意見交換するという。

北九州漁協 10人の理事全員一致で がれき受入れ反対

2012-07-21 16:00:00 | 原子力関係
北九州漁協 10人の理事全員一致で がれき受入れ反対より転載
Posted July 8th 2012

北九州漁協は10人の理事全員一致でがれき受入れ反対表明し、
「もしもの時には船200隻で抗議する」
と訴えているという。

【北九州がれきストップ!手紙アクション】
[hinanohanasi.blogspot.jp]
漁協の理事たちは
「消費者に安全な食材を届けるため九州の海を守りたい」
と訴えています。
「もしもの時には船200隻で抗議する」とも言っています。
皆さん、どうか漁協を応援し、支えて下さい!

手紙やファックスで
「おいしいお魚が食べたい。埋め立て反対してください。みんな応援してます」と伝えて下さい。
北九州漁業協同組合・本所
〒808-0008北九州市若松区小竹3008-7
ファックス093-751-3955
電話は絶対NG!(業務の妨げになり逆効果)

鳩山元首相:原発再稼働抗議デモに参加 冷ややかな反応も

2012-07-21 15:00:00 | 原子力関係
鳩山元首相:原発再稼働抗議デモに参加 冷ややかな反応もより転載

毎日新聞 2012年07月20日 20時21分(最終更新 07月20日 21時34分)

首相官邸前での反原発集会で演説する鳩山由紀夫元首相=東京都千代田区で2012年7月20日、石井諭撮影
拡大写真
 民主党の鳩山由紀夫元首相は20日、首相官邸前で毎週金曜日に行われている原発再稼働の抗議デモに参加した。鳩山氏はマイクを手に「官邸と皆さんの声があまりにも懸け離れてしまっていると残念でならない。官邸に乗り込んで官房長官に皆さんの声を伝えてまいります」と訴えると、官邸に入った。鳩山氏は藤村修官房長官と約15分会談し「国民の声をもっと真剣に聞いてもらいたい」と注文を付けた。

 デモの参加者からは、鳩山氏の登場に一時歓声も起きた。ただ、東京電力福島第1原発がある福島県双葉町から東京都内に避難している主婦、亀屋幸子さん(68)は「政争ばかりで、今さら来ても私たちの声は届かない」と冷ややかに語った。

 一方、民主党の城島光力国対委員長は鳩山氏の今回の行動について「仮に意見が一緒でも、首相経験者が(官邸前での抗議デモに)出るのはいかがか。党の中で実現するようにしていただきたい」と苦言を呈した。【中島和哉、和田浩幸】

「福島・東北の野菜を置くな」と指示したスーパーの創業家メンバーに行政が圧力

2012-07-21 15:00:00 | 原子力関係
「福島・東北の野菜を置くな」と指示したスーパーの創業家メンバーに行政が圧力 「風評被害があれば逮捕もありうるよ!」より転載
Posted July 3rd 2012

九州地方や中国地方を中心に展開しているスーパーマーケットチェーン、サンリブ&マルショクの創業家当主の三村正和氏が「福島の汚染した野菜はお客様には売らぬ」と発言し、「サンリブ&マルショクでは東北の野菜を置くな」と指示したところ、保険所等の役人がサンリブ本社まできて、圧力をかけてきたとTwitter上で明かした。

サンリブ&マルショクでは、「北橋市長の福島の汚染を全国拡散」という路線に反対して、福島&東北産の商品は、現在のところはほとんど店頭にはございません。

三村正和
2012年7月2日
サンリブ&マルショクでは、「北橋市長の福島の汚染を全国拡散」という路線に反対して、福島&東北産の商品は、現在のところはほとんど店頭にはございません。必ず、生産地と生産者表示はしてます!

三村正和
2012年7月3日
生産者表示を「店長」に確認すること!法的にはそれで後日、対抗できます!クレームはどんどん店長に申し出て「疑わしき商品は買わない」のが大切です。サンリブ&マルショクは、北九州青果市場半数以上を買ってますので良い商品しかありません

東北の野菜を置くなと指示したが、保険所等々の行政がサンリブ本社まできて力で勝負

三村正和
2012年7月2日
小出さんがいう様に「絶対安全ではない」ということですから、 「瓦礫は小児がんの増加につながるのは虚偽ではない」と私は判断し、サンリブ&マルショクも、東北の野菜を置くなと指示したが、保険所等々の行政がサンリブ本社まできて力で勝負ですね

北橋・北九州市長「風評被害は刑事事件」「風評被害があれば逮捕もありうるよ!!」

三村正和
2012年7月3日
汚染物を北九州市民に負担させておいて、「風評被害があれば逮捕もありうるよ!!」と市民を敵に回し「脅迫的行為」を繰り返す北橋市長は、自戒してほしい

三村氏『福島の野菜は「汚染物」ですから、それは虚偽の風評の流布ではないのです!』
風評被害は刑事事件とのスタンスをとる北橋市長に対して、三村氏は、怯まず小出・京大助教の言葉を引用しつつ、『東北の野菜が安全だと宣伝する北橋市長の方が虚偽の風評の流布ということで、刑事事件になる可能性があります』『福島の野菜は「汚染物」ですから、それは虚偽の風評の流布ではないのです!』と反撃した。

三村正和
2012年7月2日
北橋さん言う「風評被害が刑事事件ということは、虚偽の風評により、事業所の売り上げが下がり経済的な打撃を受けるということ。が、福島の野菜は「汚染物」ですから、それは虚偽の風評の流布ではないのです!

三村正和
2012年7月2日
小出さんがいう様に「絶対安全ではない」ということですから、 「東北の野菜が安全だと宣伝する北橋市長の方が虚偽の風評の流布」ということで、刑事事件になる可能性があります。

三村正和
2012年7月2日
「虚偽の風説の流布」は刑事事件だ。私は、サンリブ&マルショク創業家当主として「福島の汚染した野菜はお客様には売らぬ」と発言しが、北橋市長は、「福島の野菜は安全で北九州市は受け入れる!」と言った。「虚偽の風説の流布」(風評被害)で売上が下がったので北橋市長は刑事事件で逮捕される?

(北九州市は、『ネット上を監視する態勢も作る。』(北橋市長)として「風評被害防止対策室」という専門の部署を6月に新たに設置している。)

北橋市長のガレキ持ち込み、汚染青果の販売押し付け行政に反対

三村正和
2012年7月2日
北橋市長は人物としては大好きですwただし、「小児がんと闘う親」として、「ガレキ持ち込み」、「汚染青果の販売押し付け行政」は、反対です。彼は、「市民党」といい「市民が神様です!!」と言うスタイルですが、昨今、女性問題の風評などで、自信を無くして国政へ復帰せんというのが市内の定説です

三村氏は、瓦礫の広域処理にも反対しており、ガレキは発生地点で地下に大処理工場を造り処理すべきとの特論を展開している。

三村正和
2012年7月2日
小出さんが言われるように「絶対安全」はありません。ガレキは発生地点で地下に大処理工場を造り処理すべきです。全国にばらまくのは、戦後の「一億総懺悔」と同じ発想です。非暴力不服従の市民運動が必要! 市庁舎を包囲せよ!

大飯フル稼働 火力8基停止 関電に怒り “電力不足ウソか”

2012-07-21 14:00:00 | 原子力関係
大飯フル稼働 火力8基停止 関電に怒り “電力不足ウソか”より転載

しんぶん赤旗 2012年7月8日(日)


 多くの国民が連日、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働に強い反対の声をあげる中、関西電力は再稼働を強行、5日には同原発3号機が発電を再開、送電も始まり、9日にはフル稼働する見通しです。

 こうした中、“フル稼働すれば、代わりに燃料費が高い火力発電所を8基止める”と一部で報道され、国民から大きな怒りがあがっています。

 関西電力の「需給予想」によると、9日の需要を2080万キロワットと予測。それにたいする総供給量は、大飯3号機の再稼働で118万キロワットを得ることができ、火力や水力などを合わせて2434万キロワットになると試算。電気使用率は85%にとどまり、「安定」としています。

 このため、現在もっとも供給力の大きい火力発電(9日の試算は1088万キロワット)を一部停止しても「安定」供給が可能という計算です。

 報道を知った大阪市民からも「大飯再稼働は関電の利益が目的だった。これで電力不足は全くのうそであることが明らかになった」「詐欺かペテンか。あまりに腹が立って言葉がみつからない」との憤りの声があがっています。

 関電は、先週から各家庭に「万が一の場合は計画停電を実施」というはがきを各家庭に送りつけてきています。顧客に「節電、節電」と脅しかけながら、やっていることは自社のもうけのための「節約」以外のなにものでもありません。

火力発電 停止相次ぐ 節電から既に4基

2012-07-21 13:00:00 | 原子力関係
火力発電 停止相次ぐ 節電から既に4基より転載

2012年7月8日 朝刊 東京新聞

 原発に代わり夏場の電力供給を担う火力発電所の運転停止が相次いでいる。節電一週目の二日から六日にトラブルで停止したのは関西電力の姫路第二発電所4号機(兵庫県姫路市、四十五万キロワット)など四基に上る。
 火力発電は老朽化した設備が多いこともあり、昨年七~八月は少なくとも二十基がトラブルで停止している。今夏は全国の原発がほぼすべて停止しているため、猛暑時に火力の故障が相次げば、需給が厳しい関西などは計画停電の発動につながりかねず、政府も警戒を強めている。
 節電一週目に停止したのは、姫路第二発電所4号機のほか、九州電力の川内発電所1号機(鹿児島県薩摩川内市、五十万キロワット)と新有川発電所3号機(長崎県新上五島町、一万キロワット)、北陸電力の福井火力発電所三国1号機(福井県坂井市、二十五万キロワット)。設備の不具合や点検時に異常が見つかったことなどが原因だ。一部はすでに復旧し、気温が低めだったこともあって、各電力管内の需給に大きな影響はなかった。
 各社の需給計画は猛暑だった二〇一〇年を基準に策定しており、今後も気温の上昇が限定的なら、火力のトラブルは対応できるとされる。
 ただ、昨年から積極活用している火力は故障リスクも高まっている。北海道、関西、四国、九州の四電力管内で計画停電を準備しているのも「火力の故障に備える意味合いが最も大きい」(国家戦略室)とされる。今夏稼働の原発は関電大飯原発3、4号機(福井県)のみの予定で、計画停電を回避するには各社間の電力融通も大きな役割を果たす。

原発反対デモ:首相、外出できぬ金曜夜…毎週・官邸前

2012-07-21 12:00:00 | 原子力関係
原発反対デモ:首相、外出できぬ金曜夜…毎週・官邸前より転載

毎日新聞 2012年07月13日 21時05分(最終更新 07月14日 01時41分)

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の再稼働に対して首相官邸前で毎週金曜に行われる抗議デモが拡大していることに、官邸側が困惑を深めている。野田佳彦首相は「さまざまな声を聞く」と沈静化に躍起。金曜夜は官邸外に出る予定を入れないなど、静観するしかないのが現状だ。

 首相は13日午後8時前、官邸から隣接する首相公邸へ歩いて帰宅する際、記者団に「デモが広がっているが何か行動を起こす考えは」と問われ、「多くの声をしっかり受けとめたい」と語った。

 参加者が叫ぶ「再稼働反対」の声に対し、首相は6月29日に「大きな音だね」と漏らし、反発を招いた。慌てた首相は7月10日の参院予算委員会で「『音』とは、どこでどういう形で表現したかちょっと分からない」と釈明した。ただ首相は再稼働そのものは「再考する気はない」としている。

 首相は再稼働を決定した6月16日以降、金曜夜は抗議活動に気兼ねして事実上身動きが取れない状態で、官邸から直接公邸へ引き揚げている。首相周辺は「裏から出ることもできるが、正門前でデモをやっている時に、首相がこそこそ飲みに行くなんてできない」と頭を悩ませている。

東電、説明会で「やらせ」

2012-07-21 12:00:00 | 原子力関係
東電、説明会で「やらせ」より転載

2012年7月7日 朝刊 東京新聞

 二〇〇三年に経済産業省原子力安全・保安院が福島県内で開いた住民説明会で、東京電力が、自社や下請け企業の社員に出席を求めたり質問票への記入方法を指示したりするなどの「やらせ」行為をしていたことが、国会の福島第一原発事故調査委員会の報告書で分かった。
 東電はこれまで、原発関連の住民説明会での「やらせ」はなかったと説明してきたが、国会事故調は「本件は明らかに行きすぎた行為」と批判した。
 問題の説明会は、〇三年三月二十七日、福島県大熊町で、同町と双葉町の住民三百五十六人を対象に開かれた。前年に発覚した東電の自主点検記録改ざん問題を受け、保安院が調査した結果を伝える目的だった。
 報告書は、この一週間前の新潟県柏崎市での住民説明会で、原発反対派の発言で議事が混乱したため賛成派を動員することにした、としている。
 東電社員には、説明会で配られる質問票への記入方法を示した紙を配り、協力会社の社員百三十五人にも出席を要請したという。
 説明会の質疑をまとめた保安院の資料によると、出席者から「東電は一生懸命やっている。保安院はどう思うか」と質問があり、保安院の担当者が「評価できる」と答える一幕もあった。
 東電は本紙の取材に「事実関係を調査中」と回答。保安院原子力安全広報課の担当者は「昔の話でよく分からない」と話した。


佐野眞一氏 官邸デモの若者や母親の凄まじい切実さを感じる 2012.07.20

2012-07-21 11:30:00 | 原子力関係
NEWSポスト7 --佐野眞一氏 官邸デモの若者や母親の凄まじい切実さを感じる 2012.07.20より転載

佐野眞一氏 官邸デモの若者や母親の凄まじい切実さを感じる 2012.07.20 07:00

「原発再稼働反対!」――毎週金曜日の夜、東京・永田町の首相官邸前は、人で埋め尽くされている。ノンフィクション作家の佐野眞一氏は、ツイッターやフェイスブックを通じて集まった若者や子供を抱いた母親たちの声や表情に、「凄まじいまでの切実さ」を感じるという。そして、そこにこそ未来への希望があると指摘する。

 * * *
 首相官邸前から新橋にある東電本社までデモ行進をする人、人、人……。その数は10万とも20万とも言われ、実数は定かではないが、私はこの自然発生的で、生活感に根ざした行動の意義を大いに認めると同時に、その抗議の波は今後ますます広がりを見せるだろうと、肌感覚で確信している。

 参加者の多くは勤め帰りの会社員や学生、なかには子供を抱えた母親や、避難区域に置き去りにされた動物の保護を訴える犬連れの主婦などもいたと聞く。「原発はもう要らない!」などと声は上がるものの、終始穏便に遂行されているデモは、おそらく今までデモになど参加したこともない人々が声を上げた点で画期的と言ってよく、イデオロギーの匂いをほとんど感じさせない。

 例えば「せめてデモに参加する自分の姿を子供に見せたかった」と涙ながらに言う母親は、大飯原発の再稼働を野田首相及び政府がなし崩し的に決定し、7月1日には同3号機が現に動き始めたこの国の現実から我が子を守りたいと思う余り、感極まったのだろう。その涙はあくまで個人的で生理的で切実なものだ。

 従来の「反原発」は、ある特定の思想や主義を掲げる人々が「頭で考えた」言葉だったが、母親たちが語る脱原発は実際に子を産み育てる者の「身体性」に裏打ちされているだけに、心に届くのである。

 対して、私がむしろイデオロギーを感じるのが「原発を再稼働させなければ日本経済は確実に沈没する」と、相も変わらずの脅し文句を振りかざす再稼働支持派や政官財の側だ。

 彼らの言葉は反対派との「切実さをめぐる対立軸」において明らかに見劣りする。仮にイデオロギッシュであっても正当な根拠なり説得力があれば構わないのだが、原発を止めたままだと日本経済がどの程度沈没するのか、私は具体的な数値を伴った説明を聞いた例(ためし)がない。「日本経済の先行きが……」といういかにももっともらしい意見を語る再稼働支持派は、原発事故で故郷を失った何十万もの国民たちに直接、その言葉で説得をできるのか。

 今は亡き吉本隆明は、科学技術の進歩は永遠であり、原子力をやめたら人間はサルになる云々と言って反核議論を退けたとも聞くが、そうした科学技術万能論の限界を、21世紀の母親はほぼ直感的に知っている。

 それに対し、実証的な説明ができないまま空虚な経済優先論を振りかざす財界人や永田町の面々こそ、私の目には現代的センスを欠いているように映る。

 野田首相が「再稼働」を主張する裏には経済界の圧力が露骨に感じられ、「脱原発」を唱える側にしても、離党して新党を結成した時点から急にそう言い出した。こういう輩は、反原発を政争の具にするだけだから信用がおけない。首相官邸前に集まる人々は、そうした政治家たちのいかがわしさにも、怒りをぶつけているのだろう。

※SAPIO2012年8月1・8日号