東日本大震災:福島第1原発事故 東北弁護士会、原発廃止決議 「国による人権侵害」 安全審査、不十分と指摘 /福島より転載
毎日新聞 2012年07月13日 地方版
福島第1原発や核燃料サイクル施設を抱える地元東北の弁護士が、国の原発政策にノーを突きつけた。青森県弘前市でこのほどあった東北弁護士会連合会の定期弁護士大会で、原発と核燃料サイクルの廃止を求める決議を採択。同会はこれまでサイクル政策には反対してきたが、原発も含めた廃止まで踏み込んだ決議は初めてという。
決議では、福島第1原発事故を「国策がもたらした災禍で、国家による重大な人権侵害」と指摘。国の安全審査が不十分・不公正で、電力会社は必要な事故対策を怠っていたとした。「原発が継続する限り、他の原発やサイクル施設でも再び重大事故が発生する可能性がある」と訴えた。
採択を受けて記者会見した中林裕雄会長は「事故で被害を受けた東北がまず表に立って、原発の危険を知らしめ、世論に広めないといけない」、日弁連の山岸憲司会長は「原発は段階的に廃止し、基準を満たさない原発は再稼働を許さないということ」と話した。
大会では反原発を訴えるシンポジウムもあり、京都大原子炉実験所の小出裕章助教が、原発と核燃料サイクルの問題点について講演した。【酒造唯】
毎日新聞 2012年07月13日 地方版
福島第1原発や核燃料サイクル施設を抱える地元東北の弁護士が、国の原発政策にノーを突きつけた。青森県弘前市でこのほどあった東北弁護士会連合会の定期弁護士大会で、原発と核燃料サイクルの廃止を求める決議を採択。同会はこれまでサイクル政策には反対してきたが、原発も含めた廃止まで踏み込んだ決議は初めてという。
決議では、福島第1原発事故を「国策がもたらした災禍で、国家による重大な人権侵害」と指摘。国の安全審査が不十分・不公正で、電力会社は必要な事故対策を怠っていたとした。「原発が継続する限り、他の原発やサイクル施設でも再び重大事故が発生する可能性がある」と訴えた。
採択を受けて記者会見した中林裕雄会長は「事故で被害を受けた東北がまず表に立って、原発の危険を知らしめ、世論に広めないといけない」、日弁連の山岸憲司会長は「原発は段階的に廃止し、基準を満たさない原発は再稼働を許さないということ」と話した。
大会では反原発を訴えるシンポジウムもあり、京都大原子炉実験所の小出裕章助教が、原発と核燃料サイクルの問題点について講演した。【酒造唯】