大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

東電の“安全宣言”と相反する福島第一原発4号機の危険な現状

2012-07-12 14:00:00 | 原子力関係
東電の“安全宣言”と相反する福島第一原発4号機の危険な現状より転載

5日、福島第一原発事故に関する最終報告書が事故調査委員会によって衆参両院議長に提出され、「事故は、自然災害でなく明らかに人災だった」と結論づけられたことで大きな波紋を呼んでいる。

東日本大震災という自然災害による揺れと津波。だが、事故をここまで拡大させてしまったのは東京電力、および政府の対応に問題があったということだ。

東電は6月25日、水素爆発により原子炉建屋が破損した福島第1原発4号機の耐震性について「問題ない」とする報告書を経産省の原子力安全保安院に提出した。だが、はたしてその報告は信用できるのか。

元東芝・原子炉格納容器設計者の後藤政志氏がこう話す。

「政府は昨年12月、原発事故は収束し、原子炉は『冷温停止状態』にあると宣言しましたが、とんでもありません。損傷が激しい1~4号機は予断を許さない状況が今も続いています。そのなかでも、最も危険なのが4号機。水素爆発で原子炉建屋の屋根は吹っ飛び、壁の一部は崩れ落ち、ひしゃげた鉄骨がむき出しになっています」

震災前から原発の運転停止などを訴えてきた元スイス大使で東海学園大学名誉教授の村田光平氏も、こう続ける。

「4号機の5階には燃料棒など数多くの重たい機材が置かれ、事故直後から復旧作業に当たっている業者の話では、重さは1800tにも及ぶそうです。それらのすべてが、地上30mの5階部分で宙づりになっているのが現状。しかも下層部は事故で耐震強度が弱まっている。もう一度大地震が来れば、建物の崩壊は避けられません」

万が一、4号機建屋が崩壊したらどうなるのか。村田氏は「被害は東日本だけにとどまらない」とみる。

「実は、4号機から50mほどの場所に1号機から6号機の共有の使用済み核燃料プール(「共用プール」)があり、そこには6375本もの燃料棒が保管されています。至近距離にある4号機建屋が崩壊すると、その影響で共用プールの冷却機能が停止するなど深刻なトラブルにつながりかねない。そうなれば膨大な量の放射能が放出され、日本に住めなくなるのみならず、地球規模の大惨事に発展する危険性も否定できません」

想定外の事態を予測できない東電の“安全宣言”など、鵜呑みにはできない。

(取材/興山英雄、有賀 訓)



「避難、放射能という言葉を使うな」福島県の公共施設では会合名を制限されている

2012-07-12 13:30:00 | 原子力関係
「避難、放射能という言葉を使うな」福島県の公共施設では会合名を制限されているより転載

福島県は12月13日、警戒区域に指定されている浪江、川俣、飯舘の3町村の一部住民1727人を対象に行なった外部被曝線量の調査結果を公開した。同調査によると、原発事故発生から4ヶ月間で、住民の約40%が、一般人の年間被爆基準値1ミリシーベルト以上だった。

この調査は、原発事故時の県民200万人を対象としており、今回は先行してその一部を発表したもの。とはいえ、危険性の認識と告知が遅きに失した感もある。先月、飯舘村出身の29歳男性は、次のような不安を口にしていた。

「放射能は目に見えないから、ストレスがすごい。あの日(震災)から8ヶ月が過ぎたけど、福島は何も変わっていない。岩手や宮城では津波は引いたけど、福島はいまだに津波に襲われたまま、もがいているって印象。放射能という波が引かないんだ」

また、郡山市在住の27歳女性は検査で相当量の被曝が発覚したため、北海道への移住を決意したという。

「汚染された福島には住めないよ。子供も、もう諦めてる。郡山市での仕事を諦めて、来年早々にも北海道へ引っ越すつもり。まだ仕事は決まっていないけど、当面はバイトでしのぐしかないのかなと覚悟している」

実際、福島県から避難する人は増えている。福島大学4年生の21歳男性によれば、「来春の県内小学校進学希望者が激減している」のだが、そのほとんどは避難することを明かさず、「こっそり避難している」(同大学生)という。その背景には、国や県のある指導があった。前出の27歳女性がこう明かす。

「郡山市のケースだけど、ソフトバンクの孫さんが100億円を寄付したとき、避難や移住を希望する人のための相談会を開こうとなったの。ところが、県から『避難という言葉は使わないでくれ』とクレームが。結局、『母子相談会』ってネーミングにさせられた」

前出の29歳男性も頷く。

「福島市でも県や市が管理するホールでは『避難』とか『放射能』とかのネーミングがつく会合やイベントは開けないらしい。自治体が使用許可を出してくれないから」

住民の被曝は明らかなのに、国や県が率先して行なっているのは「避難」という言葉を使わせないこと。今、一番大事なのは人の健康か、役人のメンツか、理解しているのだろうか。

(取材/姜 誠)

浪江町に結果伝えず 11年3月13日の線量測定

2012-07-12 12:30:00 | 原子力関係
浪江町に結果伝えず 11年3月13日の線量測定より転載

 平野博文文部科学相は10日の参院予算委員会で、文科省が2011年3月13日に浪江町の放射線量について、海側と山側をモニタリングカー(測定車)で計測していたことを明らかにした。測定結果は15日までに政府の現地対策本部に報告したが、浪江町の馬場有町長には伝えられなかったという。計測結果が町に伝えられていれば、避難の判断に有効に役立てられた可能性があり、平野文科相は同省で経緯を調査する方針も示した。
 同省はこれまで、11年3月15日午後8時すぎに、福島第1原発から約20キロの同町北西部、大柿ダム周辺の国道114号で測定車を使って測っていたことを公表。緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による予測結果を基にした判断だったことも明らかになっている。しかし、これより早く、1号機原子炉建屋が水素爆発した翌日には測定車を現地に入れ、実測値を入手していたことになり、情報提供と住民避難への姿勢があらためて問われそうだ。
(2012年7月11日 福島民友ニュース)

稲わらが原因か 郡山から出荷の豚肉、基準値超

2012-07-12 12:00:00 | 原子力関係
郡山市はチェルノブイリでいえば強制的避難区域です。
空間が汚染されているわけですから全てが終わっているわけです。

稲わらが原因か 郡山から出荷の豚肉、基準値超より転載

 今年5月、郡山市内の養豚農家から出荷された豚肉から食品の新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える107.2ベクレルの放射性セシウムが検出された問題で、郡山市は10日、原因は豚舎内に保管してあった2010(平成22)年産の汚染された稲わらのわらくずやほこり、敷料に利用していた昨年産稲わらから慢性的に微量の放射性セシウムを摂取していた可能性などの要因が重なったことによるものと発表した。
 市は同日までに今後の再発防止策として、該当農家を含む市内全5養豚農家に放射性セシウムの影響がない飼料・敷料を使用するなど適正な飼養管理の徹底などを指導した。
 このほか市は今後、現在出荷自粛中の該当農家に県、関係機関と連携し全頭の生体スクリーニング検査と血液検査を実施。不検出だった豚限定でと畜し、枝肉は流通前に全頭、市の自主検査を実施し安全を確認した上で出荷を再開する方針。
(2012年7月11日 福島民友ニュース)

”無責任政府”に憤り 米データ不公表で双葉町長ら

2012-07-12 11:30:00 | 原子力関係
人間というのは自分がいじめられない限り人の痛みを理解することはできません。
人を理解するなんて所詮無理だと思う。
想像力を膨らませることは不可能だと考えざるをえないですね。

”無責任政府”に憤り 米データ不公表で双葉町長らより転載

 「情報があれば多くの町民を守れた」。参考人として井戸川克隆双葉町長と吉田数博浪江町議会議長が出席した10日の参院予算委員会は、米国エネルギー省から提供された東京電力福島第1原発周辺の放射線分布地図を政府が公表しなかった問題をあらためて議論。野田佳彦首相は謝罪したが、「(原因が)特定できていない」「政府事故調の検討を受け対応する」などあいまいな答弁に終始。井戸川町長らは「情報が欲しかった」と訴え、なお消せない原発被災者の憤りを政府、国会議員にぶつけた。
 浪江町民は米国の放射線分布図など放射線に関する情報が提供されず、放射線量が高い同町津島地区に一時避難した。参院予算委で米国の放射線分布図を公表しなかった経緯は語るが、責任の所在を明確にしない野田首相や閣僚の答弁。吉田議長は感情を押し殺した声で「浪江町民は無用な被ばくをした」と、浪江町民を代表して思いを伝えた。
 井戸川町長は国会論戦を通じても被災者の思いが政府に通じない状況に、時に声を詰まらせ訴えた。「私は誰よりも住民の生命を守らなければいけない立場でした。情報があれば逃げる方向を変えました。情報隠しは納得しません。できません」と政府の対応をあらためて強く批判した。
 また井戸川町長は、福島第1原発1号機が水素爆発した昨年3月12日当時の状況について「空から(爆発による)ごみが降ってきたときはこれで終わりかと思った。大勢の町民が受けなくてもよい被ばくをしたことが、被ばくしていない人にどうして分かってもらえるだろうか」と訴えた。
(2012年7月11日 福島民友ニュース)