大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

【被災地を歩く】避難指示解除の川内村と田村市都路地区の再生いかに

2014-10-06 18:00:00 | 原子力関係
【被災地を歩く】避難指示解除の川内村と田村市都路地区の再生いかに
産経新聞 10月6日(月)7時55分配信

 東京電力福島第1原発事故の被害で避難指示が出されていた福島県川内村の一部について、避難指示が1日解除された。田村市都路(みやこじ)地区は4月に初めて解除されてから半年を迎える。ふるさとの復興に向けた期待と課題のはざまで、住民らはそれぞれの思いを抱えながら生活を送っている。

 川内村は原発事故後1年足らずで「帰村宣言」をし、現在は約半数が村に戻って生活をしている。今回、避難指示解除準備区域が解除された第8行政区などは4月から特例として準備宿泊が認められており、一部の住民は自宅で生活を始めていた。

 ◆行政との連携必要

 6月から自宅に戻っている区長で林業の草野貴光さん(62)は今回の解除を「なんとも言えない」と打ち明けた。近所の住民はほとんど戻っておらず、自宅付近の道路の修繕も行われていない。職場や買い物、医療などの生活基盤を、立ち入りが制限されている富岡町や大熊町に頼っていたため、生活面は不便が続いている。

 解除前に国に帰還への猶予を求めたが、受け入れられなかった。高齢化も進んで地域の維持も難しく、生活環境が大きく変わった状況で、今後の生活に大きな不安が残る。草野さんは「若い人が戻らず、元の環境に戻ることはないと思う。高齢者が多く、人も少ない中で地域を維持するためには行政との連携や支援がより必要になってくる」と訴える。

 村は来年、商業施設のオープンや災害公営住宅の入居を始める予定だ。診療所の開設や道路の整備など住民の帰還に向けたインフラ整備を進めている。

 一方、田村市都路地区の帰還者は半年で約3割。解除とともに地区の中心部2カ所に仮設商業施設「Domo(ど~も)」がオープンした。徐々に人が戻ってくるとともに、食堂やデイサービス施設など生活に欠かせない施設が再開したり、新たにオープンしたりしている。

 今年8月には、都路地区で恒例の「魚つかみ大会」が約4年ぶりに開催された。大人や子供約250人が集まり、久々に地区ににぎわいが戻った。主催した田村市都路地区の行政区長連合会長、坪井都一さん(70)は「子供たちの声があるって言うのは本当にいいねえ」と目を細めた。

 坪井さんは原発から約21キロの地域に住む。都路地区は20キロ圏内以外は平成23年8月に避難指示が解除されていたため、坪井さんは昨年4月まで自主避難を続けていた。「自分の家は避難が解除されていたけど、20キロ圏内が避難のままだったから人も戻っていなかったし、何より商店や子供がいなかった」と打ち明ける。

 ◆過疎化進行も懸念

 20キロ圏内に自宅がある男性(65)は、昨年8月から「長期帰宅」として1人で自宅の修理をしながら生活している。今年5月まで東電関連の仕事をしていたが、自宅の修理などとの両立が困難なため仕事を辞めた。「都路では東電で働いている人が多かった。働き口がなければ若者も子供も帰ってこない。農業もできない状況で、大きな企業でも誘致してこないと生活が立ちゆかなくなる」

 交通手段が限られた地域で生活に欠かせない職場や、医療、商業施設などの生活圏が変わるのは大きな問題だ。原発事故で、若者が戻らず、高齢化による過疎の進行も懸念される。

 現在、県内では10市町村に避難指示が出されている。避難指示の解除後は同様の問題が浮上するとみられ、戻った住民がいかに地域を再生していくか、国や行政には実情を把握した対応が求められる。(大渡美咲)

<原発事故>避難の母子世帯の産前産後支援

2014-10-06 17:30:00 | 原子力関係
<原発事故>避難の母子世帯の産前産後支援
河北新報 10月6日(月)9時40分配信


母親の外出時に赤ちゃんの世話をするスタッフ
 福島第1原発事故の影響で山形県内に避難している母子世帯の子育てを支えようと、山形の母子避難者らでつくる「りとる福島」が、出産前後の育児と家事の支援サービスに乗りだした。避難生活が長期化し、山形で子どもを産むケースは少なくない。近くに頼れる親族らがいない状況で、産前産後を過ごさざるを得ない母親らの利用が増えつつある。

 支援サービスは、介護や子育て支援などを行う山形市のNPO法人「山形わたげの会」と連携し、民間の助成金を活用して今春から山形市内で実施している。妊娠中の母親や1歳未満の乳児のいる避難世帯と、小学生以下の子どものいる避難世帯を対象とする。
 事前に登録した家庭をスタッフが訪問、低料金で食事支援や買い物、外出時の子守を担う。利用者は少しずつ増え、現在13世帯が登録している。
 特に希望が多いのは、産後の育児支援という。母親が上の子どもの学校や幼稚園の行事に出席する際の保育の依頼が大半を占める。父親は福島に残って仕事をしていて、頻繁に山形に来ることが困難なためだ。
 福島市から山形市に避難し、昨年、長女を出産した神野彩佳さん(30)も外出時にサービスを利用する。「通常の一時預かりは料金も高い。二重生活なので経済的にも助かる」と強調する。
 事業を担当するりとる福島のスタッフ西尾紋子さん(29)は「原発事故当時、小さい子を連れて避難してきた世帯では、昨年ごろから第2子、第3子を出産する人が目立つ。潜在的な支援ニーズは少なくない」とみる。
 同団体は今後、山形市に次いで避難者の多い米沢市や天童市でも、サービスを展開する予定だ。西尾さんは「誰でも子どもを産み育てる権利がある。避難中だからといって諦めることのないよう、子育て環境をさらに整えたい」と説明する。
 山形県によると、2日現在、山形で生活する福島県内からの避難者は4323人。

田村市で総合防災訓練 原発災害を初めて想定

2014-10-06 17:00:00 | 原子力関係
田村市で総合防災訓練 原発災害を初めて想定
福島民報 10月6日(月)9時45分配信

 福島県田村市の総合防災訓練は5日、市内都路町の古道体育館で行われた。東京電力福島第一原発事故を受け、原発災害を初めて想定に盛り込んで実施した。
 市、陸上自衛隊、県、田村署、郡山地方広域消防組合などの関係者や都路町の住民ら約400人が参加した。大規模地震の影響で第一原発3号機燃料プールの冷却が停止し、プール水が漏えいしたため、国から市に避難指示が出た-との想定で、防災無線による避難指示の広報や、避難所への住民の移送、スクリーニング、除染などの手順を確認した。
 訓練には台風などの大雨に伴う土砂災害や山林火災など、さまざまな自然災害対応も取り入れ、万一の事態への対応力を磨いた。

恣意的運用を否定=秘密保護法で安倍首相―衆院予算委

2014-10-06 16:32:57 | 学習

恣意的運用を否定=秘密保護法で安倍首相―衆院予算委
時事通信 10月6日(月)10時5分配信

 安倍晋三首相は6日午前の衆院予算委員会で、12月に施行する特定秘密保護法について「二重三重の仕組みによって、恣意(しい)的な、不正な運用はできないということになっている」と述べ、政府による意図的な情報隠蔽(いんぺい)の恐れはないとの認識を強調した。
 民主党の階猛氏が「政府にとって不都合な情報が特定秘密に指定され、国会に開示されない可能性がある」とただしたのに対し、答えた。
 首相は同法に基づく特定秘密の指定や解除を行うための運用基準に関し、「一定のルールが作られ、首相である私等がしっかりとその中身も見ることができる。基本的には透明性、政治レベルにおける把握が進んでいくのは間違いない」と語った。
 首相は消費税率の10%への引き上げについて「昨年も行ったマクロ経済の専門家による議論を早めにスタートしたい」と述べ、有識者の意見を聴いた上で年内に判断する意向を重ねて表明。10%とする場合の国会審議は「すでに法定で引き上げが決まっている」と不必要との見解を示したが、先送りを決めた場合については「法改正が必要であるから、国会で審議してもらう」と語った。
 衆院解散に関しては「今の段階では全く考えていない」と述べるにとどめた。いずれも維新の党の松野頼久国会議員団会長への答弁。
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嘘をつくな

避難指示解除の川内村と田村市都路地区の再生いかに

2014-10-06 16:10:20 | 原子力関係
避難指示解除の川内村と田村市都路地区の再生いかに
2014.10.6 07:05 産経ニュース

 東京電力福島第1原発事故の被害で避難指示が出されていた福島県川内村の一部について、避難指示が1日解除された。田村市都路(みやこじ)地区は4月に初めて解除されてから半年を迎える。ふるさとの復興に向けた期待と課題のはざまで、住民らはそれぞれの思いを抱えながら生活を送っている。

 川内村は原発事故後1年足らずで「帰村宣言」をし、現在は約半数が村に戻って生活をしている。今回、避難指示解除準備区域が解除された第8行政区などは4月から特例として準備宿泊が認められており、一部の住民は自宅で生活を始めていた。

 ◆行政との連携必要

 6月から自宅に戻っている区長で林業の草野貴光さん(62)は今回の解除を「なんとも言えない」と打ち明けた。近所の住民はほとんど戻っておらず、自宅付近の道路の修繕も行われていない。職場や買い物、医療などの生活基盤を、立ち入りが制限されている富岡町や大熊町に頼っていたため、生活面は不便が続いている。

 解除前に国に帰還への猶予を求めたが、受け入れられなかった。高齢化も進んで地域の維持も難しく、生活環境が大きく変わった状況で、今後の生活に大きな不安が残る。草野さんは「若い人が戻らず、元の環境に戻ることはないと思う。高齢者が多く、人も少ない中で地域を維持するためには行政との連携や支援がより必要になってくる」と訴える。

 村は来年、商業施設のオープンや災害公営住宅の入居を始める予定だ。診療所の開設や道路の整備など住民の帰還に向けたインフラ整備を進めている。

 一方、田村市都路地区の帰還者は半年で約3割。解除とともに地区の中心部2カ所に仮設商業施設「Domo(ど~も)」がオープンした。徐々に人が戻ってくるとともに、食堂やデイサービス施設など生活に欠かせない施設が再開したり、新たにオープンしたりしている。

 今年8月には、都路地区で恒例の「魚つかみ大会」が約4年ぶりに開催された。大人や子供約250人が集まり、久々に地区ににぎわいが戻った。主催した田村市都路地区の行政区長連合会長、坪井都一さん(70)は「子供たちの声があるって言うのは本当にいいねえ」と目を細めた。

 坪井さんは原発から約21キロの地域に住む。都路地区は20キロ圏内以外は平成23年8月に避難指示が解除されていたため、坪井さんは昨年4月まで自主避難を続けていた。「自分の家は避難が解除されていたけど、20キロ圏内が避難のままだったから人も戻っていなかったし、何より商店や子供がいなかった」と打ち明ける。

 ◆過疎化進行も懸念

 20キロ圏内に自宅がある男性(65)は、昨年8月から「長期帰宅」として1人で自宅の修理をしながら生活している。今年5月まで東電関連の仕事をしていたが、自宅の修理などとの両立が困難なため仕事を辞めた。「都路では東電で働いている人が多かった。働き口がなければ若者も子供も帰ってこない。農業もできない状況で、大きな企業でも誘致してこないと生活が立ちゆかなくなる」

 交通手段が限られた地域で生活に欠かせない職場や、医療、商業施設などの生活圏が変わるのは大きな問題だ。原発事故で、若者が戻らず、高齢化による過疎の進行も懸念される。

 現在、県内では10市町村に避難指示が出されている。避難指示の解除後は同様の問題が浮上するとみられ、戻った住民がいかに地域を再生していくか、国や行政には実情を把握した対応が求められる。(大渡美咲)

福島第1の屋外工事中止=台風備え、汚染水処理は継続―東電

2014-10-06 16:00:00 | 原子力関係
福島第1の屋外工事中止=台風備え、汚染水処理は継続―東電
時事通信 10月6日(月)11時53分配信

 東京電力は6日、台風18号の接近に備え、福島第1原発で屋外工事のほとんどを中止すると発表した。あらかじめ大型クレーンのアーム部分を倒しておくなどの強風対策も講じた。汚染水の処理作業やタンクの見回りなどは続ける。
 中止するのは汚染水保管タンクの設置作業など。昨秋の大雨では、タンク群を囲うせきにたまった放射性物質を含む雨水があふれ出すトラブルが相次いだ。東電は、せきの高さをかさ上げする対策を取っているが、大雨に備え雨水の移送準備も実施したという。 

福島第一原発、汚染水漏れに警戒

2014-10-06 15:30:00 | 原子力関係
福島第一原発、汚染水漏れに警戒
TBS系(JNN) 10月6日(月)12時21分配信
 福島県いわき市には土砂災害警戒情報が発表されています。引き続き、土砂災害に十分に警戒が必要です。

 また、東京電力によりますと、福島第一原発では、台風18号の影響で6日の屋外の作業を見合わせています。今のところ、台風によるトラブルはないということです。

 雨水漏れの対策ですが、福島第一原発1~4号機の汚染水をためるタンクは、ほとんどがタンク周りの堰の二重化の対策を行っています。また、タンクのパトロールの監視も続けているということです。(06日11:41)

福島と長崎で共同大学院構想、放射線専門家育成

2014-10-06 15:20:41 | 原子力関係
福島と長崎で共同大学院構想、放射線専門家育成
2014年10月05日 09時43分 讀賣新聞
福島原発
 長崎大の片峰茂学長は3日の記者会見で、福島県立医科大と共同で看護師や保健師などの医療従事者のための共同大学院を設置する構想を明らかにした。


 放射線リスク管理などについての専門知識やノウハウを共同で指導し、地域や住民に密着して力を発揮できる専門家の育成を目指す。

 東京電力福島第一原発事故を受け、長崎大は2013年4月、福島県川内村に「川内村復興推進拠点」を開設。同大の保健師が常駐し、住民に寄り添った復興支援を続けている。

 共同大学院は16年度の設置を想定しており、学生は双方の大学院に所属し、10単位程度について互いの大学で取得する構想。長崎大では放射線についての知識や測定技術などを学び、同大が研究フィールドとするウクライナのチェルノブイリも訪れる。一方、福島では、住民や行政と関わり、実生活で求められる放射線リスク管理についてのノウハウなどを身に付ける。

 片峰学長は「福島は長崎大にとって第二の地元という位置づけ。川内村を中心とした復興支援に役立つ人材を育成したい」と話した。

経済…基準地価、3大都市圏の住宅地上昇

2014-10-06 15:05:24 | 原子力関係
経済…基準地価、3大都市圏の住宅地上昇
2014年10月06日 讀賣新聞
クロマグロ漁半減合意

 太平洋クロマグロの漁獲制限を話し合う国際機関「中西部太平洋まぐろ類委員会」の小委員会は、日米韓など9か国・地域による未成魚の漁獲量を2015年以降、02~04年の平均より半分に減らすことで合意した(4日)


GDP年率7・1%減

 4~6月期の実質国内総生産(GDP)の改定値は前期比年率7・1%減で、速報値から0・3ポイント下方修正された(8日)

川内原発、新基準第1号

 原子力規制委員会は定例会合で、九州電力川内
せんだい
原子力発電所1、2号機(鹿児島県)の安全審査の合格証にあたる「審査書」を決定した。新規制基準の合格第1号になる(10日)

ソニー初の無配

 ソニーは、15年3月期連結決算の業績予想で、税引き後赤字の額が2300億円に拡大すると発表した。これに伴い1958年に東京証券取引所に上場して以来、初めて配当を見送る(17日)

ウナギ養殖、2割削減

 ニホンウナギを保護するため、日本、中国、韓国、台湾は、2015年の養殖量を今年より2割減らすことで合意した(17日)

米量的緩和、10月で終了

 米連邦準備制度理事会(FRB)は、量的緩和策を10月で終了することを決めた(17日)

1ドル=108円、1か月で6円安

 東京外国為替市場は、一時、1ドル=108円87銭と、約6年ぶりの円安・ドル高水準をつけた。この1か月で円は1ドル当たり約6円も安くなった。円相場はリーマン・ショック前の円安水準に戻った(18日)

基準地価、3大都市圏の住宅地上昇

 14年の基準地価は、東京、大阪、名古屋の3大都市圏の平均で住宅地が08年以来6年ぶりに上昇に転じた(18日)

放射能汚染が拡散?“被爆国道6号線”開通で1万台以上が通行中!【前編】

2014-10-06 15:03:13 | 原子力関係
放射能汚染が拡散?“被爆国道6号線”開通で1万台以上が通行中!【前編】
週プレNEWS 10月6日(月)6時0分配信

福島第一原発から2.5kmの道路が通行可という狂気! 「アンダーコントロール」という安倍首相のウソがここでも明らかに?

東京から仙台までの太平洋沿岸を縦断する「国道6号線」。この約350�の一般道は「福島第一原発事故」直後から“半径20�圏内”にあたる約40�区間が通行止めにされた。その後、規制は段階的に解かれ一部区間のみ通行止めとなっていたが、そこが9月15日0時に解除、3年半ぶりに全線が開通した。

このニュース、世間的にはそんなに大騒ぎになっていないが、実は重大な問題を孕(はら)んでいる。というのも、この最後まで通行止めとなっていた双葉町~大熊町~富岡町の約14�区間は、福島第一原発のすぐ西側を通っているからだ。そんな高濃度放射性物質が降り注いだ「帰還困難区域」「避難指示区域」を走る道路を、一般車両がフリーパスで行き交うことに何も問題はないのか?

実際、この14�区間を通れるのは“窓を閉めた自動車”だけで、バイク、自転車、徒歩による移動は許可されていない。つまり、この地域の放射能汚染が今でも人体に有害なことは行政も認識はしているのだ。

では、なぜ全面開通に踏み切ったのか? そもそも、この9月15日の全面通行解除は、いつから予定されていたのか? 報道では「政府の指示」とされているが、どこの行政機関が実務を担当したのか? いくつもの省庁に問い合わせたところ、最終的にたどり着いたのは、内閣府「原子力災害対策本部被災者生活支援センター」だった。その担当職員の説明によると、

「特に前々から9月15日を予定していたわけではありません。ただ、通行の方針は昨年暮れから今年の頭にかけて検討が始まりました。その大きなきっかけは、地域住民や自治体の方々からの強い要望でした。被災地の復興を促進するために、一日も早く国道6号線を以前のように生活道路として使いたいという意見が数多く寄せられたのです」

確かに大震災と原発事故の発生以来、6号線の分断によって福島「浜通り」地域の住民は多大な苦労を強いられてきた。例えば、北側の南相馬市から南側のいわき市までクルマで行く際、以前は1時間ほどだったのが、「中通り」を迂回することで倍以上の時間がかかっていた。

しかし、6号線の再開通で何より重視されるべきは、放射能汚染の影響だ。これについては、どんな対策が講じられたのか。

「年初から路線内の放射線量の細かい調査と分析に取りかかり、これらの専門的な作業は、原子力規制庁に依頼しました」(前出・原子力災害対策本部職員)

では、「原子力規制庁」はどんな調査を行なったのか?

「まず14�圏内のモニタリングポストや文科省が行なってきた航空測定データなどの分析、さらに新規の路面測定を春頃まで繰り返して、除染が必要な場所を調べました」(同庁担当者)

この調査結果をもとに、通行制限解除に向けた除染を実施したのは「環境省」だった。そこで同省の担当者にも実際の除染作業について聞いてみた。

「作業期間は4月から8月にかけての約4ヵ月間。具体的には路側帯などに茂った雑草の刈り取り、側溝にたまった汚染土砂や落ち葉の除去、道路脇に迫ったコンクリート擁壁の高圧水洗浄などです。また放射線量が高めのアスファルト路面については、ショットブラストという装置を使って処理を施しました」

この装置は、小さな鉛の粒を高速で路面にぶつけて汚染部分を削り取るものだ。ただし、これらの除染作業は福島県内の多くの場所でも行なわれており、6号線だけが特殊な方法で処理されたわけではない。

そして除染終盤の8月に、再び「原子力規制庁」の測定班が、14�区間で実際に車両走行実験を行ない、クルマの放射能汚染が健康に影響を及ぼさないレベルと判定。その結果を受けて内閣府「原子力災害対策本部」が9月15日の通行制限解除を決めたという。また解除3日前には、その根拠となった6号線の線量調査内容を詳しくまとめた11ページの資料も公開された。

こうした各省庁の連携で実現した6号線開通。2日後の9月17日には、安倍首相が大熊町の原発事故汚染物の「中間貯蔵施設」候補地と川内村の保育園 を訪れ、砂場で遊ぶ児童たちを笑顔で見つめるシーンが報道された。このタイミングのよさは、15日の6号線開通との“すり合わせ”を感じさせる。

原発事故 処理は着実に進んでいると印象づけるパフォーマンスか? それはともかく、気になるのは6号線の放射能汚染が本当に大丈夫かということだが……。

(取材・文/有賀 訓)

台風18号 東京電力、福島第1原発の屋外での作業中止

2014-10-06 15:00:00 | 原子力関係
台風18号 東京電力、福島第1原発の屋外での作業中止
フジテレビ系(FNN) 10月6日(月)13時8分配信

大型で強い勢力の台風18号は、6日午前8時すぎに、静岡・浜松市付近に上陸した。
その後、台風は、午前11時現在、神奈川・横浜市付近にあって、時速65kmの速さで、北東に進んでいるとみられている。
台風18号は、午前11時半現在、福島県に接近中で、雨・風ともに昼すぎにピークを迎えるため、かなり強まっている。
いわき市の四倉漁港では、強風をともなった横殴りの雨が、体を打ちつけるように降り続いている。
また、しっかりと体をふんばっていないと、吹き飛ばされるくらいの非常に激しい風が吹いている。
また、海岸の防波堤に、うねりというよりは、激しくはじけた大きな波が打ちつけている。
一方、福島第1原発は、今のところ、被害は確認されていないが、東京電力では、屋外での作業を中止し、クレーンのアームなどをあらかじめ倒しておくなどの対策を講じているという。
また、いわき市では、大雨による土砂災害の危険性も高まっている。
このため、全域のおよそ13万世帯に避難準備情報を発表して、早めの避難を呼びかけている。

台風接近、福島第一原発で“水漏れ”警報

2014-10-06 14:57:08 | 原子力関係
台風接近、福島第一原発で“水漏れ”警報
日本テレビ系(NNN) 10月6日(月)14時21分配信

 大型で強い台風18号は、関東の東海上に抜け、強い勢いのまま東北地方に接近し、雨と風が強まっている。福島県いわき市から福島中央テレビ・緒方太郎アナウンサーが報告する。

 福島県内では午前11時20分頃、いわき市小名浜で1時間に49ミリと、10月の観測史上最大となる非常に強い雨が降った。このため、いわき市では「土砂災害警戒情報」や、「避難準備情報」を出し、高齢者などに早めの避難を呼びかけ、午後1時時点で31人が自主避難している。

 また、福島第一原発では大型クレーンなどの重機を固定し、ほとんどの作業を中止していたが、午前11時頃、廃炉作業中の1号機と3号機で水漏れを知らせる警報が鳴った。大量の雨水が建屋に侵入したとみられ、東京電力が状況を確認している。また汚染水タンクを囲むせきについても雨水があふれないよう、パトロールを強化しているという。

お知らせ

2014-10-06 14:28:59 | 金澤翔子さん関連
別冊太陽で金澤翔子の世界が近日中に発売されます。もしよろしければ、書店でご覧下さい。今回は監修者として金澤翔子さんの作品を紹介する事ができ、大変光栄に思います。160ページの本格的な作品集です。

別冊太陽 日本のこころ223 金澤翔子の世界

監修 大川原有重
発行 平凡社 http://www.heibonsha.co.jp/
平成26年10月9日(木) 全国書店で発売
A4変型判 160頁
本体2,000円+税

本書ではこれまでの集大成ともいえる代表作約120点を網羅するとともにその素顔に密着。類まれな才能が生む感動の翔子ワールドが堪能できる決定版。