田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

俳句です。 麻屋与志夫

2022-04-05 09:20:01 | 俳句
4月4日
ごつっりと瘤もりあがる桜幹

花よりは幹に触れたし桜かな

幹青く瘤ごつごつと桜かな

幹ごつく枝の先まで青黒く桜かな

幹ごつく枝の先まで青黒く桜咲く

青黒く幹から繊枝桜咲く

4月5日

畔萌えて摘みにし蕗を店で摘む

山萌えて話しに花咲き蕗を摘む

友きたり話に花咲き蓬摘む

芋ぐしにとまりし花は蝶なるか

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長編を何とか書き上げた。まずは、一服、俳句でも。

2022-04-03 07:46:45 | 俳句
夕暮れて散水ホースとぐろまき

妻とみしいつもの桜咲きたるか

桜咲き椿もさいて散る木蓮

桜咲く白き木蓮散りしあと

このあたり熟れた杏のかさなりて

かがみいる妻の背に寄る蜘蛛の糸

母履きし下駄おば妻が履いており

猫の爪切る音ありて春の朝

野仏や丸石首に春朧
野仏や丸石肩に朧月

「野仏や首欠けてなお背に野分」の句を昔作ったことがあった。その二尺に満たない野仏のある蝉が淵稲荷。ふと見ると、丸い石が肩にのせてあった。心優しきことをするひとがいるものだ。時あたかも、桜吹雪。川面に桜の老木が張り出していた。蝉の合唱が聞けるまでにはまだまだ時が流れなくてはならない。

川面まで腰を曲げたる桜の木

水浅く鳴るととなりぬ花筏
水浅く渦を巻いてる花筏
水浅く花の筏は渦を巻く

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またつまらない俳句を作ってしまった 麻屋与志夫

2022-03-19 10:45:43 | 俳句
3月19日 土曜日
薔薇シュート破れ垣を出て道に出て

バラシュート生垣を突き道にでる

生垣を抜けて突き出る薔薇シュート

薔薇の棘人肌刺してなお赤し

3月10日
亡き友と見慣れた梅の開花かな

梅一輪亡き友とみしままに咲き

3月17日
アンテナにカラスとどまり春の風

春風にカラス羽ばたく塔の上

二羽三羽カラスはばたく春の川

水ぬるむ川面に映える鷺の羽 

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春眠。朝からよからぬことを……書いてしまった 麻屋与志夫

2022-03-09 07:08:13 | 俳句
3月9日 水曜日
春になったのを豚汁る。
いゃぁ、おどろいた。
感じる、と打ったわけなのに、とんじるかよ。
もちろん、誤打。
パソコンもながくつきあっていると、おいらの気持ちをさっしてくれる。
春眠暁を覚えず。
朝から、酒好きの中国の詩人にあやかりたい。
豚汁でいっぱいやりたい。
不穏なことを考えていたのを覚られたようだ。

うとうとしているときに、俳句がうかんだ。
未添削。お恥ずかしい。

妻いつも嘆くことありぺットロス

リリ遺骨ステレオの上で毎夜泣く

きしむ床尿ぽとぽとと朝顔へ
頻尿。それはいいのだが、トイレまでの距離がながすぎる。

愛猫は肌寒き世の抱き枕

春暁や膝が痛むに朝立ちし
膝が痛むのでは朝の散歩にはいけませんて……。元気なのはアチラサンダケ。

膝痛むされど朝立ち四十五度

膝痛むされど朝立ち腹を打つ
うそうそ。そんなことはありません。これは八十八の翁のはかない願望。

鶏鳴と藪鳴き声と朝烏
いや、鶯はもうみごとに、ホウホケキョウとないています。

お下劣で、季題もはいらない、これはもう、一行詩ですね。
ゴメンナサイ。

いや、詩にもなっていない。
寝床でのタワゴトだ。
七重の膝を八重に折って、失礼しました。




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妻とみしいつもの桜咲きたるか 麻屋与志夫

2022-03-05 19:10:26 | 俳句
サイレンや夜寒の底のうめき声

サイレンやこの世の終わり寒き夜

妻とみしいつもの桜咲きたるか

桜散り食べかすもちり人も散り

落ち椿せりあげている霜柱

落ち椿霜の柱を覆いけり


小説を書くのに疲れて、俳句をひねりました。


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これで小休止にします。駄作におつきあいありがとう。麻屋与志夫

2021-09-23 08:00:58 | 俳句
9月23日 木曜日 彼岸
俳句5

十一月二十四日月曜日。何時の歳のか不明。

森林公園に理加たちと遊ぶ。
暗き水面紅葉倒影揺曵す
水面には古賀志山を覆う紅落ち葉
かさかさと落ち葉ふみふみふたりづれ
落ち葉時雨かそけき音のきわまりて

藁傘によりそいている冬牡丹
台風の後で庭に出てみた。まだ青いカリンがへいの土台に半ばめりこむように落ちていた。
青かりんシロアリの巣にめりこんで
青かりんシロアリの巣を直撃す
パソコンを切り忘れたる昼寝かな
ミヨウガしやりしやりと噛む遠き夏
月仰ぐ仰ぎみし人しのびつつ
病妻の布団に沈む夜寒かな
枯れてなお直線たもつススキかな
小骨いっぽんのどにささりて夜寒な
老齢は少年のたそがれ初時雨

わが庭の隅に愛した猫、ミューの墓がある。
妻の箒の動きがいつもそのあたりではたととまる。
落ち葉掃く音とだえて猫の墓
九月
古表札仰ぎみしひとあり秋の暮れ
末枯れやあゆみのおそきおとこあり

たかが俳句されど俳句と秋の道
たかが俳句されど俳句と落ち葉掃き
たかが俳句ひとに非ざればそれまでよ
俳句。人偏に非と書く。

ほの青く芽くらます林あり
仁神堂は木食堂ともいわれている。
わたしの俳句の友、いまは亡き加藤ご夫妻が住んでいた。
仁神堂妻待ちいれば白野菊
仁神堂想いは遠く野菊かな
野菊水面にありてよりそいぬ
十六年
たましいのたとえばねこのなまあくび
魂の例えば猫の生欠伸
タマシイノタトエバネコノナマアクビ
十七年
義弟博雄ちゃんに連れて行ってもらった。芳賀町丸山公園にて。
早桜連翹辛夷道祖神
早桜レンギョウ辛夷道祖神
早桜レンギョウコブシ道祖神

まだ書斎のノートを探せば旧作を採集することができます。
でも一応この辺で小休止とします。

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今少しGGの俳句におつきあいください。 麻屋与志夫

2021-09-22 15:13:57 | 俳句
9月22日 水曜日
俳句5
平成15年

冬木立亡き人名を呼ぶ声も枯れ

2月
飛び石や春光映えて人を恋ふ

物書きの一生落ち鮎黒き川

飛び石の土になじみて落ち椿

飛び石や打ち水うけてきわだてり

ポインセチア赤は赤とてみとめたし

柳もえ青より淡い風となり

柳萌え赤き鳥居や木島堀

元日や妻金槌をひびかせて
4月
吹き寄せてポストに満ちる桜かな

吹き寄せて舞い上がりたる桜かな

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俳句4 麻屋与志夫

2021-09-22 10:54:33 | 俳句
9月22日 水曜日
俳句4

わが庭の西南の隅にかりんの木がある。ひとりでに生えてきたものだ。幹のはだは緑褐色でなめらかでかたい。雨の日などには、薄い紅色をする。春には五弁の花を咲かせる。実は楕円形で硬い。青いうちによく落ちる。

青花梨台風明けて二つ三つ

倉松君のお父さんが再入院。危篤状態とのこと。
魂のまだまだ夢の半ばかな
魂の夢の半ばの旅でかな
夢半ば旅ではすこしみあわせて

ふみ姉が車いすの生活。よく短歌を詠む姉だ。
白萩を野にありてみたし車椅子

平成十四年十月
金木犀の香りはつねに運動会の思い出にながるのだった。

それなりのこしかたに咲く金木犀


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昔の俳句を載せてます。 麻屋与志夫

2021-09-19 15:40:29 | 俳句
9月19日 日曜日
俳句3

猛暑。藤の蔓が奔放にのびている。のびすぎて、可哀そうだが剪定せざるほえない。

    藤の蔓翁摘みとる夕心

    藤蔓を翁摘みとるふたつみつ

    藤の蔓もとを断ち切る夕寂し

    藤のつる元をたちたる夕ごころ

    哀れあわれ炎暑に咲きし藤の花
    
    蔓つたう一本の支柱競いつつ
  
    藤つたう棚の広さを越えてなお
 
    藤の鞘さやさやとなる宵の風

    娘の義父、海運業を手広くやっているMさんが倒れた

    魂のたとえば白き波がしら

    
    夕風や飼い猫のそろそろ帰るころ

    黒猫の影だけわれに慕いよる

    黒猫や影となりても慕いくる

    夢なりし影となっても黒き猫

    白き毛も二三本はある黒き猫

    猫ないてそりかえりたる月の夜

    去勢猫おおいかぶさる猫の上

    迷い猫餌を食むとき尾を伏せる

    黒猫に影があるのと子がたずね

    薔薇食めば亡き母の香を思いだす

    姉たおれ母の影恋こう秋の風

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まだまだ駄作がつづきます。 麻屋与志夫

2021-09-19 06:59:46 | 俳句
9月19日 日曜日
俳句2

平成14年8月
落ち椿花に重なる花さびし

落ち椿花に重なる花の宴

落ちつばき重なりたるは風雅かな

重なりて重なりている落ち椿

野仏や首失せてなお背に野分

麦秋や穂先波打つままに観し

夏蝶にまだ早すぎると声をかけ

墨枯れる仏壇の間のカンナかな

炎暑柱に深き猫の爪とぎ

炎暑柱に残る爪の痕

またまた俳句です。たまたま、書斎を整理したら書き溜めた俳句があったので、言葉を並べただけのものもありますが、臆面もなく載せました。記録にとどめておきたいと思いますので――。





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