日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(383)「ド・モルガンの法則」について「余談2」。

2019-11-05 11:25:45 | 論理

(01)
① Pが本当ならばQはウソである。
といふことは、
② Pが本当であって、Qも本当である。といふことはない
といふことである。
然るに、
(02)
② Pが本当であって、Qも本当である。といふことはない。
といふことは、
③ PとQの、少なくとも、どちらか一方は、ウソである。
といふことである。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① Pが本当ならばQはウソである。
② Pが本当であって、Qも本当である。といふことはない。
③ PとQの、少なくとも、どちらか一方は、ウソである。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(03)により、
(04)
「記号」で書くと、
①   P→~Q
② ~(P& Q)
③  ~P∨~Q
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(05)
② ~(P& Q)≡Pが本当であって、Qも本当である。といふことはない。
③  ~P∨~Q ≡PとQの、少なくとも、どちらか一方は、ウソである。
に於いて、
②=③ は、「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
① Pが本当ならばQはウソである。
② Pが本当であって、Qも本当である。といふことはない。
③ PとQの、少なくとも、どちらか一方は、ウソである。
に於いて、
①=②=③ である。
といふことを、「理解」出来るのであれば、その人は、「ド・モルガンの法則」を、「日本語」として「理解」してゐる。
然るに、
(07)
「高校数学」では、
② ~(P& Q)
③  ~P∨~Q
に於いて、
②=③ であることを「説明」する際には、「日本語の問題」としてではなく、「集合の問題」として、「ベン図」を用ひる。
然るに、
(08)
② ~(P& Q)
③  ~P∨~Q
に対応する「ベン図」は有っても、
①   P→~Q
に対応する「ベン図」は、無いはずである(?)。
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
①     P→~Q =PならばQでない。
② ~(P& Q)≡Pが本当であって、Qも本当である。といふことはない。
③  ~P∨~Q ≡PとQの、少なくとも、どちらか一方は、ウソである。
に於いて、
①=②=③
であるといふことを「証明(説明)」する上で、「ベン図」だけを用ひることは、「適当」であるとは言へない。
(10)
①     P→~Q =PならばQでない。
② ~(P& Q)≡Pが本当であって、Qも本当である。といふことはない。
③  ~P∨~Q ≡PとQの、少なくとも、どちらか一方は、ウソである。
に於いて、
①⇒②⇒③ を「証明」し、
③⇒②⇒① を「証明」すると、次(11)のやうになる。
(11)
(ⅰ)
1 (1)  P→~Q  A
 2(2)  P& Q  A
 2(3)  P     2&E
12(4)    ~Q  12MPP
 2(5)     Q  2&E
12(6)  ~Q&Q  45&I
1 (7)~(P& Q) 26RAA
(ⅱ)
1   (1) ~( P& Q)  26RAA
 2  (2) ~(~P∨~Q)  A
  3 (3)   ~P      A
  3 (4)   ~P∨~Q   3∨I
 23 (5) ~(~P∨~Q)&
         (~P∨~Q)  24&I
 2  (6)  ~~P      35RAA
 2  (7)    P      6DN
   8(8)      ~Q   A
   8(9)   ~P∨~Q   8∨I
 2 8(ア) ~(~P∨~Q)&
         (~P∨~Q)  29&I
 2  (イ)     ~~Q   8RAA
 2  (ウ)       Q   イDN
 2  (エ)    P& Q   7ウ&I
12  (カ) ~( P& Q)&
         ( P& Q)  1エ&I
1   (キ)~~(~P∨~Q)  2カRAA
1   (ク)   ~P∨~Q
(ⅲ)
1   (1) ~P∨~Q  A
 2  (2)  P& Q  A
    3 (3) ~P     A
 2  (4)  P     2&E
 23 (5) ~P&P   34&I
  3 (6)~(P& Q) 25RAA
   7(7)    ~Q  A
 2  (8)     Q  2&E
 2 7(9)  ~Q&Q  78&I
   7(ア)~(P& Q) 29RAA
1   (イ)~(P& Q) 1367ア∨E
(ⅳ)
1  (1)~(P& Q)  A
 2 (2)  P      A
  3(3)     Q   A
 23(4)  P& Q   23&I
123(5)~(P& Q)&
       (P& Q)  14&I
12 (6)    ~Q   35RAA
1  (7)  P→~Q   26CP