日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(418)「象の鼻が長い」の「否定」の「述語論理」。

2019-12-06 11:31:00 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
①{象の鼻、兎の鼻、犬の鼻}であるならば、
①  象の鼻長い。
従って、
(02)
①{象の鼻、兎の鼻、犬の鼻}に於いて、
①  象の鼻長い。
といふことは、
①{象の鼻}は長い。
①{兎の鼻}は長くない
①{犬の鼻}は長くない
といふ、ことである。
従って、
(01)(02)により、
(03)
①{象、兎、犬}に於いて、
①  象の鼻長い。
といふことは、
① 象の鼻は長く、象以外の鼻は長くない
といふ、ことである。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
① 象の鼻長い。⇔
① 象の鼻は長く、象以外の鼻は長くない。⇔
① ∀x∀y{象x&鼻yx→長y&~象x&鼻yx→~長y}⇔
① すべてのxとyについて、xが象であり、yがxの鼻であるならば、yは長く、xが象ではなくて、yがxの鼻であるならば、yは長くない。
然るに、
(05)
(ⅱ)
1      (1)~∀x∀y{象x&鼻yx→長y&~象x&鼻yx→~長y}     A
1      (2)∃x~∀y{象x&鼻yx→長y&~象x&鼻yx→~長y}     1量化子の関係
1      (3)∃x∃y~{象x&鼻yx→長y&~象x&鼻yx→~長y}     2量化子の関係
 4     (4)  ∃y~{象a&鼻ya→長y&~象a&鼻ya→~長y}     A
  5    (5)    ~{象a&鼻ba→長y&~象a&鼻ba→~長b}     A
  5    (6)    ~(象a&鼻ba→長y)∨~(~象a&鼻ba→~長b)  5ド・モルガンの法則
  5    (7)     (象a&鼻ba→長y)→~(~象a&鼻ba→~長b)  6含意の定義
   8   (8)     (象a&鼻ba→長y)                 A
  58   (9)                 ~(~象a&鼻ba→~長b)  78MPP
    ア  (ア)                ~(~象a&鼻ba)∨~長b)  A
    ア  (イ)                   ~象a&鼻ba→~長b   ア含意の定義
  58ア  (ウ)                 ~(~象a&鼻ba→~長b)&        
                             ~象a&鼻ba→~長b   9イ&I
  58   (エ)              ~[~(~象a&鼻ba)∨~長b]  アウRAA
  58   (オ)                 (~象a&鼻ba)& 長b   エ、ド・モルガンの法則
  58   (カ)                 (~象a&鼻ba & 長b)  オ結合法則
  5    (キ)     (象a&鼻ba→長b)→(~象a&鼻ba& 長b)   8カCP
  5    (ク)  ∃y{(象a&鼻ya→長y)→(~象a&鼻ya& 長y)}  キEI
 4     (ケ)  ∃y{(象a&鼻ya→長y)→(~象a&鼻ya& 長y)}  45クEE
 4     (コ)∃x∃y{(象a&鼻yx→長y)→(~象a&鼻yx& 長y)}  ケEI
1      (サ)∃x∃y{(象x&鼻yx→長y)→(~象x&鼻yx& 長y)}  34コEE
(ⅲ)
1      (1)∃x∃y{(象x&鼻yx→長y)→(~象x&鼻yx& 長y)}  A 
 2     (2)  ∃y{(象a&鼻ya→長y)→(~象a&鼻ya& 長y)}  A
  3    (3)     (象a&鼻ba→長b)→(~象a&鼻ba& 長b)   A
   4   (4)     (象a&鼻ba→長b)                 34MPP
  34   (5)                 (~象a&鼻ba& 長b)   34CP
    6  (6)                  ~象a&鼻ba→~長b    A
  34   (7)                  ~象a&鼻ba        5&E
  346  (8)                          ~長b    67MPP
    6  (9)                           長b    5&E
  346  (ア)                       ~長b&長b    89&I
  34   (イ)                ~(~象a&鼻ba→~長b)   6RAA
  3    (ウ)     (象a&鼻ba→長b)→~(~象a&鼻ba→~長b)  4イCP
  3    (エ)    ~(象a&鼻ba→長b)∨~(~象a&鼻ba→~長b)  ウ含意の定義
  3    (オ)    ~{象a&鼻ba→長y &  ~象a&鼻ba→~長b}  エ、ド・モルガンの法則
  3    (カ)  ∃y~{象a&鼻ya→長y&~象a&鼻ya→~長y}     オEI
 2     (キ)  ∃y~{象a&鼻ya→長y&~象a&鼻ya→~長y}     23カEI
 2     (ク)∃x∃y~{象x&鼻yx→長y&~象x&鼻yx→~長y}     キEI
1      (ケ)∃x∃y~{象x&鼻yx→長y&~象x&鼻yx→~長y}     12クEE
1      (コ)∃x~∀x{象x&鼻yx→長y&~象x&鼻yx→~長y}     ケ量化子の関係
1      (サ)~∀x∀y{象x&鼻yx→長y&~象x&鼻yx→~長y}     コ量化子の関係
従って、
(05)により、
(06)
② ~∀x∀y{ 象x&鼻yx→長y & ~象x&鼻yx→~長y }
③   ∃x∃y{(象x&鼻yx→長y)→(~象x&鼻yx& 長y)}
に於いて、
②=③ である。
従って、
(04)(05)(06)により、
(07)
① 象の鼻長い。
② ~∀x∀y{ 象x&鼻yx→長y & ~象x&鼻yx→~長y }。
③   ∃x∃y{(象x&鼻yx→長y)→(~象x&鼻yx& 長y)}。
に於いて、
① の「否定」は、
② であり、
②=③ である。
然るに、
(08)
③ ∃x∃y{(象x&鼻yx→長y)→(~象x&鼻yx&長y)}⇔
③ あるxとyについて、xが象であり、yがxの鼻であるならば、yは長い。ならば、xは象ではなくて、yはxの鼻であって、yは長い
といふことは、
③ 象の鼻が長いならば、象以外にも、鼻の長い動物がゐる。
といふ、ことである。
従って、
(07)(08)により、
(09)
① 象の鼻長い。
③ 象以外にも、鼻の長い動物がゐる。
に於いて、
① と ③ は、「矛盾」する。
従って、
(09)により、
(10)
① 象の鼻長い。
③ 象の鼻は長く、象以外に、鼻の長い動物はゐない
に於いて、
①=③ である。
従って、
(10)により、
(11)
① 象の鼻長い。
といふ「日本語」は、
③ 象の鼻は長く、象以外に、鼻の長い動物はゐない
といふ、「意味」である。
従って、
(11)により、
(12)
{象、兎、犬、}に於いて、
① 象の鼻長い。
といふのであれば、
の鼻は、長くはない
従って、
(12)により、
(13)
{象、兎、犬、}に於いて、
① 象の鼻長い。
といふのであれば、
の鼻は、長くはない
(14)
「明日」は、
② 象は鼻長い。⇔
② 象は鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
② すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
の、「否定」を「計算」してみます。