新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

五行の相生 相剋

2018年10月22日 | 四柱・その他


五行説では、宇宙は「木火土金水」の5つのエレメント(成分、要素)を持って構成されている。
そして、その関係には…
1.相生関係(好ましい関係)
2.相剋関係(好ましくなり関係)
3.比和の関係(可もなく不可もない関係)の3種類に分類される。

その関係を上図で説明しますと…(日干:甲を中心として見た場合)。

・甲が丙を生じる(食神)と、丁を生じる(傷官)。
・甲が戊を尅する(偏財)と、己を尅する(正財)。
・甲が庚から尅される(偏官)と、辛から尅される(正官)。
・甲が壬から生じられる(偏印)と、癸から生じられる(印綬)。
・甲と甲との比和(比肩)と、乙との比和(敗財)となります。

陽と陽の関係は陰陽不配偶の関係で「偏」となり、陽と陰との関係は配偶となり「正」となります。
また、相生の関係はあまり問題はありませんが、相剋の関係は少々注意が必要です。
陽が陰、陰が陽を尅するのは「有情の尅」でたいした尅ではありませんが、陽が陽、陰が陰を尅するのは「無情の尅」で強い尅となります。

人は、この世に誕生し、様々な人との関係の中で愛を育み魂を育てます。
そして、時が来ると結婚し、妻となり子を産み母となり、老後は可愛い孫を愛して人生を終え、来世へと出発します。

まず最初は一方的に受ける愛です。
日干甲の例では、水生木の関係の母や身内から愛される愛ともいえます。
変通星では印星ですね…特に印綬は陰陽配偶の実母の愛ですので、良い印綬をお持ちの方は母親や身内等、目上の方からの引立てが多い様です。

そして、次に兄妹との関係。そしてそれらが熟すと、友人や同僚との関係へと繋がります(比肩星)。

また、人は成人すると良い妻、良い夫を得たいと思います。
日干:甲の男性ならば己(土)が自分が愛し主管する妻(正財)となりますし、女性の場合は、有情の尅で優しく支配してくれるのが正官(夫)となります。

そして、子を産み、妻から母の立場を得ることになります。
女性の場合は、自分から生れた子供ですので、食傷が子供を表しますし、子供(食傷)を守る財星が家庭や胎盤を表すともいえます。
ですので、良い食傷と財を持つ女性は子供運が良いとも言えます。
また、男性の場合は、自分の妻(財星)から生じた官星が後を継ぐ子供とも言えます。
良い官星が守られる命式は嬉しいものです。

結婚し、子供が出来ることを通して家庭が充実してきます。家族を養うにはお金も必要ですし、仲良く暮らす家も欲しいですね…。財星はお金や家や家庭性を表します。
確りした財星を持つと財運や家庭運も良い訳です。

30代から40代、家庭も充実し、社会で活躍する年齢になりました。社会の規則やルールを守り、責任を持って働くのが官星(正官)とも言えます。また、時には仕事のプレッシャーで走り回る場合もありますし、圧泊を受ける場合もあります(無情の尅の偏官)。また、権力によって押さえつけられる場合もあるかも知れません(特に官星が太過した場合)。

60代半ばを過ぎ、第一線からは離れる時期。人によっては趣味を楽しむ人もおられますし、無理をされた方は、足腰に痛みを感ずる人もおられます。人生の締めくくり、秋の稔りの時が印綬とも言えます。旺相る印星は稔も豊ともいえます。(印綬:学問、偏印:趣味や病気)。

ご自分の命式を見て、日干を中心に、五行の関係が良い場合はこれらのバランスが良い命式ともいえます(先天運)。そして、それを土台に、大運という運の巡りが良いと、良い人生を送りやすいとも言えます。
まず、宇宙の原則を確りと知り(陰陽五行と愛の原則)。
次に自分の命式の特徴を知り(タイプを知り)。
命式をコントロールすることが幸福への近道だと思います。
上手くいかない人は、自分の命式に振り回されている方が多いものです。

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新栄堂
コメント (4)
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