新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

正と偏

2020年11月16日 | 四柱・その他
宇宙の全ての存在は陰陽で出来ています。
鉱物世界から人間界まで、ミクロの世界からマクロの世界まで全てが陰陽ですね…。
例えば…
鉱物:陰イオン―陽イオン。
植物:雌しべ―雄しべ
動物:メスーオス
人間:女ー男 ですね…。
一日も昼(陽)があり、夜(陰)があります。
一年も夏(陽)があり、冬(陰)があります。
そして、冬から夏に移行する間に春があり、夏から冬に移行する間に秋があります。
そして、春夏秋冬の四季の終わりに土用があり、これらが五行説のもととなっています。
人が母の胎内から産まれ、「オギャー」と自力で呼吸をし出したその時の年月日刻、
その目に見えないエネルギー(時空の座標)を干支で表したものが四柱八字の命式表ともいえます…
(天干)
  木火土金水
陽:甲丙戊庚壬
陰:乙丁己辛癸
(地支)
  木火土金水
陽:寅午辰申子
    戌
陰:卯巳丑酉亥
    未
春夏秋冬
木火金水…で土は季節の変わり目の土用。

そして、人は心と体とで出来ていますが、男の心には男の体が付いていて、女の心には女の体が付いています。
故に干支も陽干には陽支、陰干には陰支が付きます。
ですから、60干支となるわけですね…
通常、陽干には陰支は付きません。
甲子という干支はありますが、甲丑という組み合わせは存在しません。

一日の中でも朝があり、昼があり、夕があり、夜があります。
昼は働き、夜は休む、これでバランスが取れているのですね…。
一年も、春夏秋冬の四季があるので、楽しいのだと思います。
その様な観点から命式を見ますと…
五行のバランスが良い、そして、陰陽のバランスが良い命式の方が自然とも言えます。

変通星では、陽(+)から陽(+)を見ますと偏となります。
例えば、甲(+)から戊(+)を見ますと偏財ですね…
また、乙(−)から己(−)を見ても偏財になります。
磁石の+と+、−と−は反発し合って動きます。
故に偏財は、動く財ですので、流動の財=商売とも見る事ができます。
男命の場合は、動く女(籍に入っていない女)ですので、妾というのもここからきているのですね…
その反対に、甲(+)から己(−)を見ますと正財となります。+と−は引き合い安定します。
故に男命の場合、正財は籍に入る妻なので、正妻とも見ることが出来ます。

また、時々、年月日刻の四柱八字の干支が全部 陽干陽支、又は陰干陰支の方がおられます。
この場合は変通星が全て「偏」となります。
全て「正」の方は、真面目で堅すぎる傾向がありますが、全て「偏」の方も少々変わったところもあります。

良い命式の一つに「財官印三宝の命」というものがあります。
当方の流派では、天干に財星と官星と印星との3つが並んだ命式を言います。
例えば…
年上:正財
月上:正官
時上:印綬
変通星が「正」のみの財官印三宝ですね、品の良い真面目な方が多い様です。

年上:偏財
月上:偏官
時上:偏印
変通星が「偏」のみの財官印三宝ですね…。故、安田先生はなんちゃって財官印と言っていました。
正と偏とが、少し混ざるのも良いかも知れません…
また、女命の場合、月上に偏官がある女性は、夫の代わりに頑張ってしまう場合が多い様です。
女性が頑張るのも良いのですが、あまりテキパキと頑張り過ぎると、「どうせ、俺なんか必要ないんだろう…」と、思う男性も中には居ます…できない振りをして、夫に頼るのも良いかも知れません。

クリックしてね
新栄堂
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする