新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

敗財・劫財

2015年06月02日 | 今日の出来事
変通星の中に「敗財」とか「劫財」というものがあります。
日干が陽干(甲・丙…)の場合で、他柱に、同一五行で陰陽が異なる干の場合を「敗財」と呼び、日干が陰干(乙・丁…)の場合にはこれを「劫財」と呼んでいます。
泰山系など多くの流派ではこの「敗財」と「劫財」とを区別していませんが、高木乗の系列を引く流派(安田流)では区別しています。

「敗財」の性質は「比肩」に似ていますが、比肩の基本的な性質に「弱気の失敗」という意味が付加されます。
比肩は地味で着実な性格ですが、敗財には、うぬぼれ、や欲、身勝手さがあり、金銭感覚も乏しく、四柱如何によっては金銭にだらしなくなります。
また、時には投機などで破綻を招いたりする恐れもあります。
名称に財が付きますので初心者は財星(偏財・正財)と間違えやすいのですが、財を奪い取ったり、取られたりの星です。

「劫財」の性質も「比肩」に似ていますが、比肩の基本的な性質に「強気の失敗」という意味が付加されます。
地味で着実な比肩に対して、劫財にも、うぬぼれ、や欲、身勝手さがあり、金銭感覚も乏しく、四柱如何によっては金銭にだらしなくなります。
そして、時には投機などで破綻を招いたりする恐れもあります。
敗財と同じく、財星ではなく、財を奪い取ったり、取られたりの星です。

比肩・敗財・劫財は下記の様なイメージにもなります(悪い部分を見つめた場合ですが…?)
・比肩…職人肌の一匹オオカミ。
・敗財…人情的だが少し欲に流されやすい人。
・劫財…大胆で大ぶろしきで賭博好きな人。

特に敗財や劫財には欲があるので、命式や年回りによっては注意が必要です。
命式中では、正財(偏財)と劫財(敗財)とが並ぶと注意が必要となります。
年月の天干に正財と劫財(敗財)とが並ぶとどんな感じになるでしょうか…?
「水戸黄門」のドラマで例えるならば…正財は庄屋のお嬢様で、劫財(敗財)はお嬢様をたぶらかして、身代金を狙うヤクザみたいなものです。時柱に官星(正官・偏官)が出れば、官星はお役人みたいなものですから、劫財(敗財)を抑えますが、官星が無い場合には注意が必要です。

行運(大運・流年)に劫財(敗財)が出て、財星(偏財・正財)を強く尅す時期も注意が必要です。
特に劫財(敗財)に荒れる十二運の沐浴等が出る時期や、大運・流年に重ねて劫財(敗財)が出て、財を強く尅す場合はお金の問題も発生しやすい時期と言えます。
警視庁のホームページに平成27年の4月末までの振り込め詐欺の認知件数が4331件、被害総額が128億円とありました。
最近はとても巧妙ですね…。
非通知電話や、急かす内容の場合は慎重な対応が必要です。
また、命式本体に劫財(敗財)と正財(偏財)とが並んでいたり、行運(大運・流年)に財星が固まり過ぎたり、荒れる劫財(敗財)の年は注意が必要です。
欲が絡んだり、人情に流されると冷静な判断が出来難くなりやすですね…。
財星には、宝(大切なもの)という意味があり、大切なのものとは、健康・人間関係・お金等があります。
敗財の時期は人情に流されて宝を失う可能性がありますし、劫財の時期は「いけいけどんどん」で欲に駆られて失敗をする場合もあります。
男性の場合には、劫財があった方が思い切った生き方ができるので面白いのですが、命式や年回りによっては注意が必要となります。
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コメント (7)
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