姫路大手前・岡崎外科 消化器肛門クリニック ブログ・肛門科通信

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おしりの手術の特殊性「開放創」

2010-07-28 00:03:34 | 日帰り手術(当院の指針)
肛門外科で行う手術で、みなさんがびっくりされる「おしりの特別なところ」について説明しましょう。
その一。「開放創(かいほうそう)」手術のあと、きずを縫わないで開いておくことが多いのは肛門の特殊性の一つでしょう。「別の肛門科で切ったけど、縫ってくれなかった」とか「手術のあともずーっと傷が開いていて、痛かった」などと聞かされることがあります。これはおそらく説明がされてないか、されていても皆さんがよく理解されていないからだと思います。開放創とするには2つの理由があります。感染予防と疼痛緩和のためです。おしりは、細菌のかたまりである便が毎日通るところです。傷を縫ってそこへ細菌が入り込むと感染を起こします。開放創なら感染しません(不思議でしょう?)。また肛門内の膿や分泌物を肛門内にたまらないようにする(ドレナージと言います)ために開放創を作る事もあります。さらに、排便時には肛門はびっくりするくらい下垂し、ダイナミックな動きをします。その際に傷が縫ってあると、つっぱって痛いものです。おしりは手術直後から安静にできるものではないのです。こんな特殊性もあって、おしりの手術って特別!なんですね。
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