姫路大手前・岡崎外科 消化器肛門クリニック ブログ・肛門科通信

姫路城が好きで姫路在住の消化器・肛門科医によるクリニックのブログです。胃腸肛門の情報あり、気軽にお越し下さい。

おなか医者(17) Z先生の雷は麻酔をさます

2010-11-22 00:00:45 | おなか・おしり医者奮戦記
 Z先生は大層な巨漢。晩年は病気のために弱っておられましたが、当時は大変お元気で、術前カンファレンス(会議)で突然怒鳴ると、会議室の床が抜けるかと思うような衝撃がありました。同期のかやぼう君(たーさん君だったかも)がZ先生と一緒に手術に入ったときのこと。手術室ではベテラン麻酔医が全身麻酔の導入も済み、挿管後最初の血圧でも測ろうかという頃。かやぼう君の手袋をはめる操作が、不潔になりかかったその瞬間、Z先生から部屋中をふるわす雷が落ちました。その時の麻酔医が「あの時麻酔がかかった患者が、びくっと震えたんだ」と言い張るのです。そんな馬鹿な、先生がびっくりして震えたんでしょう、と言ったものです。しかし、麻酔の実績も多く、麻酔の理論派である先生が、「いーや、絶対あの瞬間びくっとした」と言いはるのです。何度聞いても同じことで、ついに真実となり、Z先生の逸話入りを果たしたという訳です。

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