男やもめにとっては毎日の食事が最大の課題となる。
朝はパンにカットサラダとコーヒー、昼は釜玉うどんで飽きはないが、
問題は夕食である。バラエティーに乏しく、栄養が偏りがちになるのは避けられない。
そこでまた 夜の電話で娘に相談する。
「ここのところ夕食がマンネリ化してねえ、・・・
レトルト食品はもう沢山だし、coopさんのお惣菜やにぎり寿司パックにもだんだん飽きてきたよ。たまには焼き魚やステーキもやるけど、面倒だしね・・・・」
自前料理はどうしても緑黄色野菜が少なく、レパートリーも限られる。
娘
「それならね、近くの西の端交差点傍にある“クックチャム”っていうお惣菜屋さんへ行ってごらん、好きなものを選んで好きな量だけ買えるから」
「実はね、私もそちらに居るあいだ、たびたび利用していたのよ」
そういえば、台所に立ったかと思うと瞬く間に数品の手料理が出来てきていた。
娘もなかなか料理上手になったものだ、お母さんの味がでているよ、などと感心していた。
ちゃんと食器に移して出されると気が付かなかった。
「あれはね、ほとんどクックチャムだったのよ」
けっこう好みの味付けで、日毎にメニューも替わりバラエティー豊富、
いろいろ種類を織り交ぜても、1人分なら安い。
coopさんのラップトレーのお惣菜よりはよほどいいね。(ビールはノンアルール缶で我慢)
で、1人なら食器に移すこともあるまいと・・・
でもやっぱりこれではね、味気ない、料理は見た目、器に盛ってこそ生きる。