歌手の川村カオリさんが乳がんで死去されたことを報じていた。38歳だったという。
ロックには興味が無くて、忌野清志郎も川村さんも私はあまりよく知らなかった。
最後まで全身全霊をかけて生き方を示す姿は、素晴らしく切ないほどカッコいいと思った。
がん患者が小さな子供にどう伝え、どう向き合えるかというテーマについて先日のクローズアップ現代で取り上げていたが、とりわけ若い母親と子供にとっては酷なことである。
その川村さんが小学生の1人娘に残した言葉(「君に伝えたいこと」の一節)、テレビで紹介されただけなので内容は覚えられなかったがとてもいいなと印象に残りました。
頑張らなくていい、ダメならやめればいい、怖かったら逃げればいい、・・・・
とにかくがむしゃらに生きてはいけない、と言ったようなことだったような・・
でもねえ、まだだめなんだよ、正直まだ立ち直れていない。
仏前の写真など仕舞ってしまおうかと思ってしまう。
遺品がそっくりそのまま、箪笥の中もそのままなのだよ。
1人で台所に立って、夕食の準備などしていると
「おとうさん、すっかり板に付いてきたね。大丈夫だよ、いつも見ていてあげるからね」
何処かで見ている妻から、1人でも出来ている、ちゃんとやっていることを褒めてもらいたくて、なんとか続けていられるのかも知れないな。
やっぱり世間の大多数のように、私が先であるべきだった。
その予定だったはずなのに・・・弱いなあ男は。