この地方の風習として、その年に亡くなった人の一足早いお正月、「巳正月」が行われる。
12月の最初の巳の日を故人の正月として、前日辰の日の夜中(最近では夕刻)にお墓の前で
親族が藁で餅を焼き、皆で引っ張り合って食べるという風習、いうなれば奇習である。
今年はそれが12月1日(辰)である。
当然の行事として、親戚からも問い合わせがあるが私はしないと伝えた。
第一まだお墓が建てられていない。
墓が間に合わない場合は庭でやってもいいが・・
恐れながら、こんな風習は御免こうむりたい。
妻も余り望んではいないような気がする。
(自分勝手かもしれないけど)
いつもどおり30日の月命日に続いて仏壇を花で飾り、お餅をお供えし
1人密かに亡き妻と語り、偲んで故人の正月にしたい。
娘達が帰ってきた時に、また改めて生者と共に正月を迎え雑煮もお供えしようもの。
戸棚も引き出しの中もそのままである。