買い占め騒動

新型コロナウイルスの感染拡大に伴うデマの影響で、全国各地の量販店やドラッグストアの店頭からトイレットペーパーなどが品切れになっている。
政府高官が買い占めの自粛を要請したが、29日には製紙メーカー直売店に客が詰め掛け、在庫は十分あるのに販売が中止に追い込まれた。
トイレットペーパーの原材料不足など根拠のないデマが発端とされ、家庭紙の国内シェア3割を誇る富士市の業界関係者は「在庫は潤沢」と、消費者に冷静な対応を求めている。

都内のスーパーでトイレットペーパー2個を抱えて店員と押し問答していた60代の男性は
「テレビで在庫が無いと言われたら不安になって買いに来た。
家の在庫や国内生産がどうこうより、皆が買い占めたら不安になるから遅れまいと走ってきて何が悪い？」と居直った。

また、大阪市東区では区役所のトイレからトイレットペーパーを持ち帰ろうとしたとして住居侵入と窃盗の容疑で70代の男性を逮捕。
調べに対して「不安になって買いに行ったが手遅れで、仕方なしに区役所に貰いにきた」と身勝手な理由を述べていた。

トイレットペーパーの原材料や在庫に詳しい静岡ビタミン大学の五十嵐五十六教授（トイレットペーパー学）は
「国内で流通しているトイレットペーパーの98％は国内生産されており、普段通りの使用をすれば在庫切れする事は無い。
一方で、マスコミが空になった棚を強調して報道すれば消費者の心理を煽り、買い占めに拍車を掛ける懸念がある。
フェイクニュースを真に受けずに冷静な判断をお願いしたい。
地震が起きてもパニックにならないのに、品切れという噂だけでパニックになるのは日本人は民度が低いのだろうか？」と疑問を呈した。

また五十嵐五十六教授は「もしトイレットペーパーがなくなった時は、パイナップルの皮を充分に乾かして表側を使用すれば繰り返し使える万能トイレットペーパーになる」とし
「パイナップルが無い場合は、ご家庭に必ず置いてある2～3ｍの鎖の継ぎ目に5cm程度の釘をそれぞれ差し込み、棘状にした鎖を排泄後にお尻に沿わせて強めに前後するとトイレットペーパーの節約になる」と説明した。

実際に言われた通り実演したレポーターの女性はその場にうずくまり、数分後に駆け付けた消防隊に運ばれて行った。