TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 503

2024年09月29日 | エッセイ
 自民党の総裁選でつまらないことを論じるより、庶民のために米の値段を考える方が先だと書いたが、石川県の惨状をテレビで観る限り、国を挙げて支援に取り組むのが第一にやるべき事と思った。

 河川の氾濫は、100%ではなくともある程度の予測は出来た問題ではないのか?他の地域で「100年に一度の降水量が記録された」と報じられた事があった。石川県に限らず、日本全国の河川の氾濫に留意すべきではないのか?私のような凡人は希望を云うだけで実際にどうすればいいか全く見当がつかないが、日本中の知恵者を集めれば、対策を立てる事が出来るのではないか?

 夫婦別姓だとか同姓だのを論じ、役にも立たないデジタル化を論じるよりもっと重要な事を政策として打ち出せないような政党には応援のしようもない。それに金集めを目的としている宗教団体や家族を強制的に信者に仕立て上げる宗教組織を母体にした政党に頼らなければ政権を取れないような自民党が国の第一党だとは不幸でしかない。

 国に病院や薬局で紙の保険証ではなくマイナンバーカードを使えと云われるので、実際に使ってみると面倒なことだらけで莫大な費用をかけてデジタル化をした意味が全くないと感じた。紙の保険証なら、月に一度受付に提示するだけで済む。マイナンバーカードはその度に暗証番号を打ち込むか顔認証を行い、その他には臓器の提供、情報の共有やその他の事項を全て終えなければ受付を終われない。受付の都度このような面倒な手続きをやらなければならない。薬局でも同じことをやらされる。一度やれば済むのならデジタル化もいいが、紙の保険証のように毎月やらされるなら、より簡単に手続きの済む元の紙の保険証に戻してしまった。正解だった。

 夫婦別姓は、私の乏しい知識では中国、韓国、台湾等々の国々、それにミャンマーだけだ。尤もミャンマーには最初から苗字がないので別姓であるか同性であるかの心配をする必要もない。以上のほかに、別姓の国があるかもしれないが私は知らない。欧米諸国をはじめとする殆どの国々では、法律では別姓を認められてはいるものの日本と同様に大部分が夫婦同姓だ。何も少数の意見を重視して、少数の国の真似をすることはないだろう。こんな詰まらないことを本気で考えている議員には呆れてものが云えない。国の災害より重要なことか?

 猛暑のため、健康を気遣って自宅の周辺にしか写真を撮りに行っていない。それで、以前に撮った上野動物園の鳥たちの写真でご勘弁願いたい。














折々の写真&雑感 502

2024年09月22日 | エッセイ
 このブログで、日本政府は何故カリフォルニア米をアメリカから緊急輸入しないのかという記事を書いたが、それに捕捉したい。

 日本政府から派遣されてアメリカ空軍に勤務していた時、仲良くなったハワイの二世からカルフォルニアには外米(インディカ米)ではなく、日本米そっくりの米があると教わった。そして「少しだが」と云って二種類の米を事務所に持ってきてくれた。頂いた米はどちらもおいしかった。それがササニシキに似ている「キャルローズ」とコシヒカリに似ている「ダイヤモンドG」だった。インディカ米しかなかったアメリカ市場に、何とかジャポニカ米を食べたいとカルフォルニア在住の一世が日本から米の種を手に入れ、そして、カルフォルニアの市場で大きく売れると、徐々に全米に広がり、今のような大量生産の「キャルローズ」、それに別の一世が「ダイヤモンドG」を全米に市場を持つようにまで発展させたらしい。私がこの米を知った時点では、アメリカのスーパーマーケットではインディカ米が主流であったらしい。「キャルローズ」と「ダイヤモンドG」の広範囲の発売でジャポニカ米の美味しさを知った消費者の要望で多くのブランドのジャポニカ米が生産され、販売されるようになった。而し、先行の二種のお米と比べると、味はいいが値はかなりのものだったようだ。そのうちの一つが「日の出」という米で、日本の米とは比較にならぬほど安い値だったが、先に発売されていた「キャルローズ」と「ダイヤモンドG」に比べるとべらぼうに高い値段であった。

 もう何十年も前の話だが、「キャルローズ」と「ダイヤモンドG」の価格は日本の米の一割ほどの価格で多くのスーパーマーケットで売られていた。

 日本は米の自給が政府の方針であるのは理解出来るが、それにしても現在の米の価格は高すぎないか?この原稿を書いている時点で、新しく入った新米の価格は3千円をかなり上廻っているようだ。日本の消費量の全ての米とは云わないが、アメリカ政府から脅かされて仕方なく買っている米を「キャルローズ」と「ダイヤモンドG」にして市場に流せば現在の量を大幅に超える米をアメリカから輸入出来、バカみたいな日本の米の価格を抑えられたのではなかろうか。テレビのニュースで、コメ農家が「あんな高値でどんどん売れていく」と嬉しそうに、また不思議そうな顔で云っているのが放送されていた。政府は農家に課した減反政策以来、我々消費者を犠牲にして非常に豊かな米農家に手厚すぎる援助をしている。おかしくはないか?

 このブログがアップされる頃、自民党の総裁選は誰が有望になっているか現段階では分からないが、世界の食料状況をよく知り、日本国民、特に庶民は何を求めているか、自分の金儲けを後廻しにしてでも、是非考えて貰いたいものだ。夫婦別姓だの、デジタル化がどうなのと議論するよりもっと実のある議題から先に解決を願いたい。

 以下の写真は何も手入れせずに、葉が花のように変化し、暑いさなかでも嫌がりをせずに花のようになる植物である。名は知らない。だが毎年繰り返されている。地味な存在ではあるが、不思議な花(葉?)だ。













折々の写真&雑感 501

2024年09月15日 | エッセイ
 小学校の5年と6年の担任だった教師以外に、今でも記憶に残っており、親しみの持てる、素晴らしい教師はいない。中学と高校時代には担任ではなかったが、包容力があり、我々生徒の相談に乗ってくれる教師はいた。大学での教授は、学問を我々学生に授けるとの見識は持っていた教授はいたが、今となっては名前と顔を完全に覚えていない。

 小学校に入ったばかりのころ、一段と体の大きいいじめっ子がいた。担任の教師はそのいじめから私を守ってくれなかった。自衛するしかなかった。それでいじめから私だけは避けられた。疎開が始まると、縁故疎開で叔父が共同で事業を行っていた鉱山に祖母と一緒に行った。疎開地の小学校は小さく、1年から6年まで二クラスしかなかった。教師は夫婦二人で校長と副校長だ。生徒たちは彼らを「オトコ先生」と「オンナ先生」と呼んでいた。オトコ先生は我々生徒の云っていることや訴えを一度も聞こうともしなかったし、我々を信用してもいなかった。オンナ先生は生徒の気持ちを完全に無視していた。小学校ではなく、彼ら夫婦の砦以外の何物でもなかった。

 クリスマスが近づき、生徒全員でクリスマス・ソングの「主はきませり」を歌わされることになった。だが、我々はクリスマスの何たるかを知らなかった。讃美歌だと知ったのは疎開から帰って何年も経ってからであった。疎開していたのは戦時中であり、いくら讃美歌でも敵性音楽ではなかったのか?然も、私には声を出すな、口だけ動かしていろと命じられた。私が音痴だったからである。それも皆の前で大きな声で罵倒されながら云われたのだ。

 疎開から帰ってきたのは、確か小学校3年の終りのころだった。心配はしていたが、疎開地よりは食糧事情は良かった。どうしたわけか小学校では私が「問題児である」とのレッテルを張られていたらしい。4年になり、最初の授業が始まる前に、他の生徒は校庭で楽しく遊んでいたのに、私だけ担任の教師に呼び出され、教室の私の席に座らされた。そして、「私は瀬戸先生(本名)です。非常にいい先生です。何か不満や問題があれば瀬戸先生に云って下さい」と云われた。何故私だけ呼び出され、そのように云われたのか全く理解出来なかった。その先生が良かったのか悪かったのか全く覚えていない。ただ「瀬戸先生」という名前だけで顔も覚えていないし、印象すら記憶にない。

 だが、5年と6年の時は非常にいい先生にあたった。その先生は今で云うシングル・マザーだったが、一人娘(アッ子ちゃんという我々より一歳下の子)の面倒より我々生徒たちの面倒を優先してくれていた。その先生のお陰で学校は遊ぶところではなく勉強をするところだとの認識を持った。そして楽しい場所であることも同時に教わった。お陰て、その時のクラス・メートとは未だに仲がいい。

 かなり暑かったが覚悟を決めて団地の花壇に行き、写真を撮らせて頂いた。写真を撮っている間はそれほどの暑さを感じなかったが、帰宅してみると全身が汗だらけで、シャワーを浴びずにはいられなかった。
















折々の写真&雑感 500

2024年09月08日 | エッセイ
 日本政府はなぜ備蓄米を一般市場に放出しなかったのか?災害時のためのものであると云うが、今がその災害時なのではないのか?新米がもうじき出るからと、買い物客に期待を持たせ、いざ新米が到着すると考えられないような高値になっている。農家は「去年と違い、今年は豊作だ」とニコニコしている米農家の様子がテレビに映し出されていた。ローテーション(先入れ先出し)の法則にのっとり、備蓄米を先に一般市場に出し、その後で今年の新米を備蓄すればいいのではないか?

 米を作るには元手がかかると云われているが、高価な農機具を何台も持ち、すぐに買い替えたり、自分用に高級な乗用車を何台も購入したりする米農家に何で高い購入価格を設定するのか?彼等には非常な余裕がある。それに引き換え、スーパー・マーケットを何軒も廻り、安い米を探し廻っている庶民にはそのようなゆとりはない。政府の無策により米の値段はどんどん値上がりしている。

 農業技術の飛躍的発展により、日本国内でも二毛作が可能になった。而し、米農家は米の出荷料が下がると云ってそれを避けている。彼らは自分だけのことしか考えず、我々消費者のことをちっとも考えていない。我々の税金の上で農家は成り立っていることを忘れてしまったのか!
 
 アメリカの政府は、豊作の時に農家から大量の産品を買い、また酪農業者には業界共通の「CCCバター」というブランドで沢山のバターを作らせて、それを政府はそれを買い取っている。アメリカ政府は不作の時に備蓄したものを放出したり、食料に困っている国々に援助物資として送っている。

 私がアメリカ空軍の仕事をしていた時、軍のスパー・マーケットであるカミサリー・ストアーで購入する日本の青果業者の玉ねぎがの値が高騰した時があった。軍は担当者に命じて台湾から玉ねぎを緊急輸入した。その価格は日本の青果業者の価格の一割にも満たなかった。海軍の輸送船を使ったので運賃は価格に含まれていないとしても、その差は想像もつかないほどであった。

 日本に米が不足することを事前に予測し、政府はアメリカから米を緊急輸入すればよかったのだ。ご存じとは思うが、アメリカにはコシヒカリそっくりの「ダイヤモンドG」とササニシキを思わせる「キャルローズ」と云う米がある。どちらも広大な土地で大量に生産されているので非常に安い。輸入された米を日本の米屋がいくら高値を付けても現在の米の値段の半値以下になるはずだ。政府の無知無策には感心するしかない。

 先週に、当ブログのプロバイダー側の不具合で掲載出来なかった日本民家園の写真を以下に掲載する。宜しくご鑑賞願いたい。















折々の写真&雑感 499

2024年09月01日 | エッセイ
 8月に観たテレビニュースだったが、ハリス副大統領の応援に駆け付けたヒラリー・クリントン、オバマ元大統領、そしてバイデン大統領各氏の熱意のある演説を聞き非常な感銘を受けた。誰も紙に書いてあるものなど読んでいない。特にバイデン大統領の応援演説は約一時間続いたそうだ。あの歳で、原稿もなしに話し続けたことに驚愕した。勿論ハリス副大統領自身の演説も素晴らしかった。また、ハリス氏が副大統領に指名したミネソタ州知事の演説も素晴らしかった。余談だが、ミネソタ州は全米の中で最も黒人の割合の少ない州だと云われている。私が州都のミネアポリスに商用で訪れたときのことだが、当時の黒人の比率は白人に対してたった3パーセントだと取引先で聞いて驚いた。ハリス氏は実にいい人を副大統領に選んだ。

 先のブログにも書いたが、皇室を含めて政治家や各界の要人で、原稿をなしに、あのような胸を打つ演説が出来る人がいるだろうか?ヒラリー・クリントン氏の演説と全く同じ内容の原稿を持たせても、ちっとも感動を覚えないだろう。紙を読むのと、自分の口で訴えることの差である。

 とんでもない数の立候補者のあった都知事選挙では紙を読む立候補者はいなかった。国会議員でも選挙の時は紙なしで訴えている。だが、感動したためしがない。雑音にしか聞こえない。おそらく、誰かが紙に書いたものを必死に丸暗記しただけのことだからではないだろうか?

 都知事選での演説を聞いて、この人ならいい知事になるだろうと確信の持てる候補者はいなかった。当日は選挙会場には行ったが、白紙で投票した。棄権はしたくなかったので私に出来る最善の方法だと考えての事だった。

 トランプ氏が大統領になった時、常識のあるアメリカ人の何人かが「恥ずかしい」と云っていたのを聞いたことがあった。今回の民主党の結束状況を見ている限り、彼らに再び「恥ずかしい」思いをさせずに済むのではないか?私の親しいアメリカ人の友人たちに共和党支持者は何人もいるが、トランプ氏には投票しなかったことを否定しなかった。

 アメリカの評論家はハリス氏の演説を評価するも、具体的な政策が見えてこない、これから先を見ないといけないと述べていた。日本の評論家もそれを真似するようにほぼ同じ評論をしていた。

 暑かったが、それほど熱中症の心配はない時期の日本民家園の写真を掲載したい。暑いさなかでも写真を撮りに行きたい気持ちはあるが、この原稿を書いている8月の気温は尋常ではない。
 最初の一枚は原家の勝手門だが、民家園の中では一番新しく、明治44年に古い住まいに代え、このお屋敷を新しく建築されたとの事だ。

 上記に記した写真を何回も何回も書き込みの作業をしたが、このブログの不具合で正常に挿入されない。従って今回は写真なしで投稿する。ご承知おき頂きたい。